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日本工業大学駒場中学校・高等学校(以下、日駒 ※にちこま)が、GMARCH以上の難関大学への合格実績を年々大きく伸ばしているのをご存知でしたか? 工学系の学校というイメージを持っているお母さまもいらっしゃるかと思いますが、多様な大学進学を支援する“進学校”を目指して、2017年4月に日駒が生まれ変わります。

さらに魅力ある“進学校”を目指して

これまでの教育運営をより一層飛躍させる計画として始動した「日駒新教育構想」について、六年制副教頭の大塚先生に、変革のポイントと「生徒を伸ばす秘訣」についてうかがいました。

合格実績の推移

偏差値40からGMARCHに合格できるワケ

インターエデュ(以下、エデュ):「日駒新教育構想」を始めるのと同じタイミングで、高等学校の工業系5学科を2学科に再編成し、普通科の定員を増やされますね。

大塚先生:はい。なぜなら今、普通科の合格実績が伸びているからです。2008年に普通科を設置し、これまでやってきたことの結果がしっかり出てきたといえるでしょう。今年は、GMARCH以上に合格した生徒は、普通科全体の4分の1を超えました。
この結果を受けて、高等学校の普通科だけでなく、中学校の募集定員も100名に拡大します。

エデュ:合格実績が高くなると、中学校で募集する生徒のレベルも、やはり高くなるのでしょうか?

大塚先生:従来からの適性検査型入試や、自己アピール入試の新設で、頑張ってきた経験をきちんと評価する取り組みを導入しているので、その心配はありません。むしろ、入学時に偏差値40ほどのお子さまを、GMARCH合格に導くこともできます。
そのために、中学時代に勉強の下地を作ることが重要なので、本校では3年間かけて生徒に学習サイクルを身につけさせています。くわえて、生徒の力を引き出せる本校独自の六年一貫教育と、これまでの8年間の実績があるからこそ、「日駒新教育構想」による“進学校”という次のステージに進むことにしたのです。

大塚 勝之先生

六年制副教頭 大塚 勝之先生

生徒たちの目線に立った熱心な学習指導

エデュ:先生方が指導するうえで心がけていることは何ですか?

大塚先生:生徒たちの目線に立って、生徒ひとり一人の気持ちを理解しながら勉強を教えることです。もちろん、厳しく叱るときもありますが、教員は生徒たちの気持ちと本気で向き合わなければなりません(正対する)。この“教員の熱”を大切にしてきたからこそ、ここまで来られたのだと思います。

合格実績が伸びる背景は面倒見のよさにある

エデュ:合格実績が伸びている背景には、面倒見のよさがあったのですね。

大塚先生:教員は、生徒が心配する要素がないか、常にアンテナを張っています。特に、中学生は学習面と生活面が一体となっているので、成績を伸ばすためには生活面をきちんとさせることが重要です。だから、家庭との連絡は密にしています。その繰り返しが、高校のときに成績で現れてきますよ。
3年後の2019年には、GMARCHへの合格者100名、早慶上理は40名、国公立は20名が目標です。

国語は教科を超えて必要な力

「日駒新教育構想」の中核には、国語教育が据えられています。その理由について、国語科の伊藤亮先生にうかがいました。

伊藤 亮先生

国語科教論 伊藤 亮先生

エデュ:新たな教育構想における国語教育はどのような役割を持っているのでしょうか。

伊藤先生:私たちがものを考えたりするときに使う言葉は日本語です。他教科でも、問題文を読んで何を問われているのか理解するためには、国語力が役立ちます。
それだけでなく、読書を通して「論理力」や日本人としての「情緒(国民性)」も養うことができます。あらゆる勉強の基礎が国語にあることから、本校教育の中核となる教科だと考えています。

エデュ:生徒にはどのように成長してほしいでしょうか。

伊藤先生:最終的には高い志を持って進路実現してもらいたいのですが、まずは生徒自身が自己肯定感を持ってもらいたいと考えています。私たちも「チーム日駒」として一丸となり、生徒の誰もが落ち着ける「居場所」を提供できるような学校に進化させていきます。本校の今後に注目してください!

生徒が過ごしやすい校舎にリニューアル

リニューアル工事中のイメージ画像

リニューアル工事中のイメージ画像。上から順に、女子ラウンジ、石造りの門柱。

来春に向けて大きく変わろうとしている学校の象徴として、校舎もリニューアルされます。
先駆けてオープンしたリラックスルームは生徒たちにも好評で、くつろぎながら英語の雑誌や新聞を読んだり、放課後にはネイティブスピーカーの先生と英会話を楽しんだりできます。また、女子生徒の「学校で談笑したい」という希望を叶えるため、女子ラウンジも新設されます。

生徒たちのやりたいことをバックアップしたいという先生方の思いが込められた校舎、生徒の過ごしやすさを大切にする環境が、間もなく新たにお披露目されることになります。

編集部から見たポイント

『校舎の外観と教育内容は進化しますが、教育の本質は今まで同様に変わりません。』という大塚先生や伊藤先生への取材から、本気で学校をより良くしていこうとする気迫が感じられた今回のインタビュー。8年間の確かな実績に裏打ちされて始まった「日駒新教育構想」に期待が持てる、エデュ編集部注目の一校です!

イベント日程

注目のイベント 日時
日駒祭(生徒みんなでつくる文化祭)
恒例の御神輿巡業もあります!
9月17日(土)・18日(日) 9:00~16:00
日駒祭ミニ説明会 9月17日(土)・18日(日) 14:00~
文化祭個別相談会(ミニ説明会中は除く) 9月17日(土)・18日(日) 9:00~16:00
平日説明会(ミニ説明会) 9月23日(金) 18:00~
学校説明会 10月2日(日) 10:00~
オープンキャンパス ※要予約 10月16日(日) 10:00~