inter-edu’s eye

桜丘中学・高等学校の生徒たちは、どのようなサポートを受けて学習に臨んでいるのでしょうか。今回、桜丘の取り組みついて、校長の平美佐子先生より、メッセージをいただきました。平校長の目に映る生徒たちの姿とは? そこには、教育への熱い想いがありました。

自分の成長を実感できるようにしましょう

毎日の努力の積み重ねが本物の力になる

平校長のスピーチ

みなさまは、孔子のこの教えをご存知でしょうか。『論語』の中の一節に、「学問をして(その学んだことを)常に反復練習する。(そうすると理解が深まって身に付いてくるので)なんとうれしいことではないか。」というものがあります。

生徒の学習の様子

学習の「習」とは、繰り返し練習することで、復習や練習、習熟として習うことであり、「おそわる」ことではないのです。“まずは今日の一日”を目標にその努力をすることは、だれでもできることだと思います。その一日の目標のために努力を重ね、継続していくことで習慣となり、理解が深まることで実力という本物の力を自分自身のものにすることができるのです。
学習は、やれば必ず達成感や成果につながります。では、自分に適した学習の取り組みを定着させるにはどうすればよいのでしょうか。

自分に合う学習の取り組みを見つけるために

SSノート1

桜丘では、毎日の時間の使い方や学習の質を高める取り組みとして、生徒全員が「SSノート(Self-study Notes)」を活用しています。

「SSノート」には、毎月の目標や教科の学習目標、毎日の具体的な学習科目と時間を記入するほか、先生からのコメントや質問できる欄、今週の振り返りの欄があります。

SSノート2

生徒の「SSノート」を開くと、どの生徒も継続して、目標にした取り組みを毎日実行し、自分で自分を励ましたりほめたりと、学習へ向き合う姿勢をうまくコントロールしています。

学習の取り組みは、一人ひとりに適した方法が必要です。どの方法が適しているかは、行動しなければ分かりません。桜丘では「SSノート」を通して、自分にふさわしい取り組みの定着を図ることで、自分の成長が実感できることを期待しています。

無理なく必ずできる目標を決めましょう

校長面接に真摯に取り組む生徒たち

平校長と生徒たち

今春から高校1年生全員を対象にスタートした面談では、一人10分、直接校長室で行います。限られた時間を最大限に利用するために、事前に担任の先生からは、面談に必要な学習面と生活面のデータをいただいています。

生徒たち

面談時間5分前には、生徒が校長室前のソファーで待っているのですが、ある先生から面接を待つ生徒の様子を教えてもらいました。生徒からは緊張感が感じられ、引きしまった態度で順番を待つその姿が清々しく凛としていて、思わず声をかけて激励をしたそうです。

高校1年生331名との校長面談は、夏休みまで続きましたが、この面談のためだけに、学校に足を運んでくれる生徒が多いことを知り、温かい気持ちになりました。

校長自身もワンランクアップを目指す

説明会

さて、今年の校長面談で、私が「SSノート」に寄せたコメントのうち、特に多かったもののひとつを紹介いたします。それは「やり切る!」です。この際に、留意すべきは、欲張らないことです。無理なく必ずやればできることを決め、それをやり切ることで、達成感をたくさん経験し、自信を持つことができるからです。

生徒たち

実は、校長面談を始める前に、「やめておいた方が…」とアドバイスをいただきました。校長面談は、私にとっても一つのチャレンジであり、一番大切なことは「face to face」でとの思いからのスタートでした。そして、面談した生徒一人ひとりから、たくさんの「パワー」をもらうことができました。
私もみなさまへのメッセージ同様、ワンランクアップを目指した取り組みを重ねていきたいと思います。

人との関わり合いを大切にしましょう

やさしさと逞しさを身に付ける学校生活

生徒たち

これまで学習への取り組みについてお話させていただきましたが、桜丘は日常生活におけるクラスや部活動・行事など学校生活全般を通して、仲間や人との関わり合いも大切にしています。学校生活は集団生活であり、社会の縮図です。だからこそ、毎日の学校生活におけるクラスの雰囲気や環境の質の充実度を高めることはとても大きな意味があるのです。

生徒たち

特に、互いにフォロワーシップの助けを借りる体験をすることで、みんなで失敗しながらまた挑戦していくという「やさしさと逞しさ」を身につけてもらいたいです。

それは社会人として求められる資質でもあり、またリーダーとしての資質にもつながると確信しています。一人ひとりが桜丘の学校生活を通して「リーダーシップとフォロワーシップ」を身につけてくれることを大いに期待しています。

学校行事で人の役に立つ喜びを学ぶ

生徒たち

また、文化祭のような学校行事も、社会人に求められる能力を鍛えていく機会になります。
生徒たちは同じ目標のもとで、意見や考え方の違いに直面し、お互いに相手の気持ちを想像して悩んだり、自分に何ができるかを本気で考えて、全力で取り組んだりします。

桜

こうした経験は、やがて社会人となった時に、自分の仕事が多くの人に役立っていることを知り、仕事に誇りと遣り甲斐を持てることにつながります。人の役に立っているという思いがあることで、人は本来の力以上に大きな能力を発揮でき、失敗を恐れず挑戦していくパワーを持つことができるのです。

桜丘の教育目標は、「仲間とともに逞しさを発揮し、仲間とともに挑戦し、仲間とともに感動を分かち合う」ことです。ぜひ桜丘で実りのある学校生活を送っていただければと思います。

編集部から見たポイント

今回、平校長に寄せていただいたメッセージは、桜丘での学習の取り組みを知るとともに、受験を控えるお子さまにも、ぜひ実践してもらいたい学習のヒントがたくさんありましたね。校長自らが生徒一人ひとりを手厚く見守る桜丘は、安心してお子さまを任せられる学校だと実感しました。

プログラム 開催日 時間
<中学>入試対策会 12月23日(水・祝) 9:00~12:00
<高校>個別相談会 12月27日(日) 9:00~15:00
<中学>説明会
※出願直前最終説明会
1月16日(土) 14:00~16:00