掲載日:

お子さまの居場所が必ず見つかるTDU 4D-Lab(ラボ)お子さまの居場所が必ず見つかるTDU 4D-Lab(ラボ)

inter-edu’s eye

自然科学への興味を高めようと実験や観察を多く実施している東京電機大学中学校・高等学校。理科好きの生徒が集まるこの学校で今年から始まったのが「TDU 4D-Lab(ラボ)」(TDUは東京電機大学の略称)です。大学のゼミ学習をイメージしたという「4D-Lab」はどのように進められているのでしょうか。新しい入試制度も導入し、ますます注目が高まる東京電機大学中学校・高等学校の取り組みを紹介します。

ラーメンやお菓子もテーマに!?TDU 4D-Labとは?

5つの力

今年4月からスタートした「TDU 4D-Lab」は、中1から高2を対象にした課題探求型の学習です。約40の研究テーマから1つを選択し、大学のゼミ学習のように学年横断型で研究を進めていきます。指導教員は、ファシリテーター(意見や指示はしない、中立的な立場)として生徒の研究をサポート。「4D」とは、次元を意味する「3D」に「時間」の概念を加えた四次元を意味し、時代がどのように移り変わっても、自分の役割が必ず見つけられるよう「5つの力」を育てていきたいという願いが込められています。

TDU 4D-Lab の流れ

TDU 4D-Lab の流れ

4D-Labは、準備段階として中1の「基礎Lab」から始まります。
そして、中2進級時に研究テーマを選択。週1回80分の授業を年10回行います。
研究成果は、文化祭と中3の学年末に発表します。

多彩なテーマ(一例)

多彩なテーマ(一例)

研究テーマは理系分野だけでなく文系や芸術など多岐に渡ります。テーマの中で何を研究し、どう進めていくかは生徒自身が考えていきます。

先生インタビュー

2年間の準備を経てついに始動した「TDU 4D-Lab」。この取り組みの運営方法を話し合うワーキンググループで、リーダーを務めている高等学校教頭の平川先生にお話をうかがいました

テーマは入口 切り口は無限大

高等学校教頭 平川吉治先生

高等学校教頭 平川吉治先生

インターエデュ(以下、エデュ):テーマが多岐に渡り、中には「ラーメン」というユニークなテーマの設定がありますね。

平川先生:はい。テーマは、ワーキンググループで決めたわけではなく、教員全員から募ったもので、「ラーメン」というテーマは実は私も不思議に思いました。そこで発案した先生に聞いたら、「行列のできるラーメン屋の仕組みを考えると経営・経済学的なアプローチができるし、材料や美味しさの理由を探るなら化学的な視点も生まれますよね。どんな切り口でも研究できると思ったんです。」と話してくれたのです。

まさにこれがやりたかったことで、テーマはあくまでも「入口」であり、そこから何をするかは生徒が考えれば良いと思っています。

エデュ:実際に生徒の様子はどうですか?

平川先生:ラボの様子を記録として写真に撮り続けているのですが、スタート当初に比べて、夏休み前くらいになると、生徒の動きが見える写真が増えてきました。

実は最初の頃は、第1希望のラボに入れなかった生徒が多いところもあり、どのようにモチベーションを高めたらよいか、担当教員から戸惑う声も聞かれたんですね。ですが、そこで教員が口を出すのではなく、あえてファシリテーターに徹して生徒を見守るようにしてもらったところ、生徒が自分で、同じテーマでもさまざまなとらえ方ができることに気付き始めたようです。

「4D-Labの学校ですね」と言われるように

授業の様子

エデュ:先生自身、黙って見ているのは我慢するのが大変そうですね。

平川先生:そうですね。従来の授業では無かった形の教育なので、このラボは、生徒だけではなく教員にとっても今後の教科指導に大きな影響を与えると思います。また、テーマ自体は文系や理系に見えても、先ほどお話ししましたように、切り口は様々ですから、生徒にとっては自分が苦手な分野の面白さに気付くきっかけにもなると思いますね。

エデュ:4D-Labがさまざまな教科授業を引っ張り上げていく存在になりそうですね。

平川先生:たしかにそうですね。ラボの存在は大きいと思います。実際に、ワーキンググループでも「東京電機大中高といえば『4D-Labの学校ですね』と言われるようになりたいね」と話しているんですよ。これは大きな目標です。

理系が苦手なお子さまこそ受けてほしい!新入試「得意2科目」入試

試験日程2月4日 午後

出  願:1月20日(金)~2月3日(金)23:00
合格発表:2月4日(土)※webサイトでの発表
科  目:国語・社会・理科・算数から2科目

2017年度入試より、国算理社から得意な2科目を選んで受験できる「得意2科目」入試が始まります。理系科目は苦手だけど、「国語・社会」なら得意!というお子さまにとって、理系教育に強い東京電機大学中学校・高等学校で理系の力を伸ばせるチャンスです!

入試前に知っておきたい!生徒に聞いた学校のコト生徒二人写真

中学2年生のMくん・Sさんにお話を聞き、気になる授業のことやクラス編成について聞いてみました。

入学した理由は?

理科が好き!

ずっと第一志望で、文化祭や説明会などたびたび学校に来たことでさらに行きたいという気持ちが強くなりました。

女の子の数は?

3分の1くらい

クラス30人ぐらいのうちの10人です。やっぱり理系が好きな子が多いです。

理科の授業の魅力は?

実験が多いこと

結果がうまく出ないこともありますが、自分で手を動かして作るので工作の要素もあり楽しいです。

中2は生物分野と物理分野の授業があり、物理分野では自分の実験器具を入れる実験ボックスがあります。実験器具から自分たちで作るので楽しいです。

静かに答えてくれた2人でしたが、理系が好きで、理科の授業の話をとても楽しそうに話してくれました。ほかの生徒も理系好きの子がやはり多いそうですが、中には理系が苦手だった生徒が授業によって好きになったということもあるそう。こうした背景も実は新入試導入につながったようです。

編集部から見たポイント

理系のイメージが強い学校のため、科学的な内容を想像していた4D-Labでしたが、先生のお話を聞いて、すべての教科の力が鍛えられる取り組みだとわかりました。これはまさに新しい入試にも通じています。先生ご自身の語気からも、東京電機大学中学校・高等学校が進化していく過程を目の当たりにしたような、充実した取材となりました。

プログラム 日付 時間
高等学校 第2回 学校説明会
※申込制
11月5日(土) 14:00~15:30
中高共通 授業公開
受験をお考えのご家庭の保護者対象 ※申込制
11月9日(水) 10:00(集合)~
中学校 第3回 学校説明会
※申込制
11月19日(土) 14:00~15:30