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貴重な国際交流を体験した生徒に聞く 日藤だからできるオーストラリア語学研修

inter-edu's eye

日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校(以下、日藤)が毎年夏休みに開催しているオーストラリア語学研修。学校独自の研修であり、中学生は姉妹校のリバーマウントカレッジ(以下、リバーマウント)を訪れます。研修内容の充実ぶりから、40人の定員に対して80人近くが申し込むため、筆記試験・書類・面接などで総合的に評価して参加者を決めます。今年7月に語学研修に参加し、9月に来日したリバーマウントの生徒のホストファミリーとなった中3生と、研修の担当者である加藤達哉先生に日藤の語学研修についてうかがいます。

英語が苦手な自分を変えたかった

日藤からは毎年、リバーマウントからは隔年で2002年より交換留学を始め、信頼関係を築き上げてきた両校。今年はリバーマウントからも留学生が来日する年で、総勢13人のゲストが日藤生の家にホームステイしました。オーストラリアでのホストファミリーだった高3生のアントンくんを、逆に日本で受け入れた中3生の加瀬雄大くんに話を聞きます。

写真:オーストラリアでの交換留学

語学研修に参加したきっかけを教えてください。

加瀬くん

海外経験がなく、外国へ行ってみたいと思っていたからです。それに、英語はテストで赤点を取るほど苦手な科目だったので、そんな自分を変えたいという思いもありました。

選抜試験を突破するには相当な努力が必要だったのでは?

加瀬くん

研修への参加を決意した中2の夏からは、真剣に授業を受けて家でも勉強するようになりました。塾に通っても成績が下がるほどだったのに、目標を持って授業を頑張ったらメンバーに選ばれたんです。やる気を出すことが一番大事だと気づかされました。

オーストラリアでの授業風景

加藤先生によると、加瀬くんは好成績で選抜試験を突破したそうですよ!オーストラリアはどうでしたか。

加瀬くん

現地の学校では、僕が1人でいるとリバーマウントの生徒がスポーツに誘ってくれたり、家ではホストファミリーが緊張していた僕を気遣って接してくれたりして、人の優しさを感じました。英語については聞き取りも難しく、思ったことをうまく伝えられませんでしたが、コミュニケーションをとることは楽しかったです。正しい発音でなければ通じなかったので、音声を使った学習の重要性を身に染みて感じましたね。帰国後は語彙を増やすため英単語の習得に力を入れています。少しずつレベルアップしていることを実感していて、英語の勉強が楽しくなってきました。

オーストラリアでの授業風景

9月には逆の立場になり、加瀬くんはアントンくんのホストファミリーとバディ(留学生とペアになって学校生活をサポートする人)を務めましたね。

加瀬くん

自分の経験から、なるべくアントンくんが1人にならないようにしたり、ほかの留学生にも話しかけたりしました。休日にはアントンくんと僕、マイケルくんと彼のバディの4人で原宿にも行きましたよ。マイケルくんのバディは特進クラスの高校生で、研修を通して先輩とたくさん話すことができてうれしかったです。

語学研修の感想と、日藤の魅力を教えてください。

加瀬くん

現地では大変なことばかりだったけど、振り返ると参加して本当によかったと思います。日藤の良いところは、語学研修や農場実習などのフィールドワーク、珍しい部活動もあって、やりたいことを必ず見つけられるところ。友達がたくさんできて、学校ではいつも楽しく過ごしています。

短期間でも最高の体験を特別授業が特長の語学研修

今年の研修を含め、これまでに6度も姉妹校への引率をしてきた、中3学年主任で英語科の加藤達哉先生に、現地での体験や帰国後の生徒のようすについてうかがいます。

写真:語学研修オーストラリアイメージ

語学研修の狙いは何でしょうか。

加藤先生

英語力の向上と文化体験です。オーストラリアのスケールの大きさを体感し、生徒の見聞を一気に広げることで、生徒は自分がいる世界が全てではないことを知ります。日本でくすぶっていた生徒が、この研修を機に目の色が変わり、やる気を出すようになった事例をこれまで何度も見てきました。ですから、参加メンバーは成績だけで決めず、伸びしろがあるかどうかも重要視しています。高校で活躍する生徒を見ていると、中学で語学研修に参加していた子がすごく多いんですよ。

オーストラリア語学研修の担当者である加藤達哉先生。

日藤の語学研修の特長は何でしょうか。

加藤先生

姉妹校という関係を活かした特別授業ですね。リバーマウントでは、「アボリジニアート体験」など日藤生のための授業を用意してくれます。それらの授業には“授業担当のバディ”までいて、日藤生にリバーマウントの生徒が1人ずつ付いて教えてくれる。反対にリバーマウントの生徒が来日する際には、本校がカラテや茶道の部活動体験を企画して、各部員にも協力してもらっています。両校が、「短い期間でも最高の体験をして成長してほしい」という思いを込めて互いの生徒を受け入れています。

普段の英語授業の風景

日藤の普段の授業では、どんな英語教育が行われていますか。

加藤先生

「使える英語」を目標に掲げており、中学の英会話の授業では、少人数のグループを作ってネイティブ教師と話します。1グループがネイティブ教師と別室で話している間、日本人教師がいる教室では残りのグループがネイティブ教師と話す内容を考える。
反射力を意識し、質問されたらすぐにセンテンスで英語が口から出てくるように指導しています。

先生から見た日藤の魅力について教えてください。

加藤先生

緑に囲まれ、広々としたキャンパスで学校生活を送ることで、生徒は大らかな人格を形成しています。校舎は日本大学生物資源科学部に隣接し、動植物がいつも身近にあるため、特に中高一貫生はこの環境を気に入りますね。全国レベルの部活動や、付属校推薦だけではない積極的な進学指導、おっとりした生徒が多く、勉強に集中できる環境があるところも魅力だと思います。

編集者から見たポイント

カラテの部活動体験には、加藤先生が顧問を務めるカラテ部の部員約50人が参加。リバーマウントの生徒1人に部員が3人つき、英語で教えてあげたそうです。部員たちからは“時間が足りない、もっと接する機会がほしい”と期待以上の要望があったそうで、留学生との交流を楽しむ様子がうかがえました。学校説明会では語学研修を含む各行事について知ることができ、自慢の校舎の見学も可能です。小学校から大学までが集まり、緑にあふれる広大なキャンパスにぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

中学・高校 入試説明会

イベント名 開催日時
第1回 中学校入試説明会 11月10日(土) 14:00~15:30
第2回 中学校入試説明会 11月24日(土) 14:00~15:30
第1回 高校入試説明会 11月10日(土) 14:30~16:00
第2回 高校入試説明会 11月24日(土) 14:30~16:00
第3回 高校入試説明 12月1日(土) 14:30~16:00

※予約・上履き等は不要です。直接、会場にお越しください。

※説明会後、自由に学校見学ができます。

※個別相談ができます。

※最寄駅は小田急江ノ島線六会日大前駅下車徒歩8分です。(車でのご来校はご遠慮ください)

企画・編集:インターエデュ・ドットコム
提供・取材協力:日本大学藤沢高等学校・藤沢中学校