東京純心女子中学校・高等学校

6月20日(土)、今年度1回目のオープンキャンパスが開催されました。小学生に“1日純心生”になってほしいというコンセプトのもと、新校長の授業をはじめ、各教科の体験授業が行われました。なかでも、純心の特徴でもある「図書館の授業」では、オープンキャンパスの授業内容とは思えない充実ぶりで、見学している保護者の方々も真剣な面持ちで聞き入っているのが印象的でした。
クラブ体験では、在校生たちが大活躍。各クラブ、入念に準備を重ねてきたといいます。また、校内のあちこちで、案内係を務める生徒の方もたくさん見かけました。

校長 松下みどり先生

今回の目玉として注目されていたのが「新校長・松下みどり先生の国語授業」。
テーマは「詩の群読」。題材は谷川俊太郎の『生きる』でした。群読とは、先生の言葉を借りると「全員で一つの詩の世界を作る」こと。一つの詩をパート分けして、大勢で読んだり、一人で読んだりして表現します。

詩のおもしろさは、みんなが違うイメージを持って良いことだと話す松下先生。小学生に「生きている瞬間を感じるときは？」と質問すると「友だちと遊んでいるとき」、「学校に行けていること」などが挙がります。先生ご自身は「眠りに入る瞬間」を挙げ、まどろみの瞬間にとても幸せを感じると話されました。先生のお人柄に触れて、教室の雰囲気がやさしくなるのを感じました。

肝心の群読も、練習で硬さがあったのが嘘のようなできばえ！ 参加されていた保護者の方も「群読は難しい…と思っていたのですが、感動してしまいました」と、笑顔でお話してくださいました。

インターエデュ（以下、エデュ）：なぜ詩の群読をテーマにされたのですか？

松下みどり先生（以下、校長）：言葉の持つ豊かさを伝えるために、詩を選びました。
また、『生きる』という詩に込められたメッセージも大切だと思っています。群読を通して、命の尊さを感じると同時に、見知らぬ人と協力することで自分にとっても他者にとっても「良いもの」が作り出せることに気付いてほしいと思いました。

エデュ：小学生たちの群読はいかがでしたか？

校長：練習時間が充分に取れなかったこと、申し訳なく思っています。でもその中で、一生懸命取り組んでくれて、本当にがんばって読んでくれました。むずかしいタイミングの取り方も、とても上手でした。

エデュ：中学受験を考えるご家庭にメッセージをお願いします。

校長：純心は、生徒一人ひとりを大切にすることで、生涯にわたって生きる力・学び続ける力を育てていきます。卒業後も心のふるさととして、ずっと見守り、疲れたら休みに来てほしいと思っています。
純心で是非たくさんのことを体験し、学んでください。楽しみにお待ちしています。

中学受験を考えるお母さま方が気になることを、在校生に聞いてみました！

Q. 入学して2か月。どんな学校生活ですか？
A. 4月のオリエンテーションキャンプですぐに友だちもできました。先生もおもしろくて、やさしくて、毎日がとても楽しいです。（案内係の中学1年生）

Q. 純心を選んだ理由を教えてください。
A. 小学4年生のときにクリスマスページェントに参加して、純心の吹奏楽部に入りたい！と思ったんです。先輩も後輩も仲が良くて、一生の友だちがたくさんできました。（吹奏楽部の高校3年生）

Q. 純心ならではの魅力はどんなことですか？
A. 東京とは思えない環境の良さだと思います。特に「労作」など、純心でなきゃできなかった経験です。勉強以外の学びもたくさんあります。（つくし部の高校3年生）

Q. 純心に入って自分が変わったと思うことはありますか？
A. 宗教の授業があるのですが、その中で日々の生活の大切さを学びました。今までは、なんとなくしかしていなかった家族への挨拶も、自然とできるようになりました。（案内係の中学1年生）