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大学を選ぶ前にここは押さえておきたいこと

KEY-POINT 1自分のため、わが子のために知っておきたい大学選びのポイント4つ

1.「大学ランキングが上位=良い大学」は本当?
半分正解ですが…

世間はランキングであふれています。大学もさまざまな調査機関によりランク付けされることも少なくありません。確かに上位に来る大学は魅力的な大学ばかりですが、本当にそれだけで「本人にとって良い」と判断してしまっても良いのでしょうか?
例えば、人気ランキング1位の化粧品を買ったのに、合わなかったという経験はないでしょうか?大学選びもそれと同じです。世間の情報に流されることなく、興味を持った大学はしっかり調べ、学校見学に参加し、実際に通っている学生や、教えている講師に話しを聞くべきです。そうすれば自分にとって良い大学が見つかるはずです。

2.大学選びは就職力がポイント?
数字を鵜呑みにしては危険な場合も…

大学卒業後の進路は就職だけではありませんが、どんな企業に勤めているのか、どんな職種が多いのかなど、これは当然気になるところ。しかし、実績数値を見る際には注意が必要です。例えば、就職率の母数は全卒業生なのかどうかなどの注意点があります(数字を高く見せるために母数が就職希望者である場合もある)。大学のサイトに載っている情報で少しでも不明瞭な部分があれば、直接大学へ聞いてしまうのも手のひとつでしょう。確かな情報を収集し、統一条件で大学を比較することがポイントです。

3.行ける大学」と「行きたい大学」どちらに行くべき?
家庭の事情次第ですが、行きたい大学に行くべき!

時期にもよりますが、特に高校2年生になるまでの期間は学力的に難しいと感じても、そこからの成績アップで十分挽回できる時間が残されています。現実を見すぎるよりも大学に対する期待や憧れを勉強のモチベーションにつなげられるよう、応援してあげてください。また、経済的な難しさがある場合においても、特待生制度や奨学金など、努力や工夫次第でどうにかなることもあります。親御さんはこのあたりをお子さまとしっかり話し合い、ナビゲートしてあげましょう。

4.有名(上位)大学の方が、就職に有利?
就きたい職業によります。

一般の大企業では、よほど突出したアピールポイントがない限り、最初の書類選考は有名(上位)大学の方が有利な場合があります。ですが、看護系などの専門分野の場合には、付属の病院を持つ大学のほうが就職しやすいことがあるなど、そういった点を考慮したほうが有利にはたらきます。自分の就きたい職業が決まっている場合は、大学のランクを気にせず調べてみるのもいいかもしれません。

KEY-POINT 2小中高校生の時に親御さんができるサポートは?

小学生

自ら学び、勉強する習慣づくりを!

小学校のうちから大学を具体的に意識するのは現実的には難しいでしょう。この時期はお子さまが「自ら勉強する習慣」を身につけるようにしましょう。実はこの習慣づけを、この時期にやっておくのとそうではないのとでは大きな差がでます。また大学選択の際に自分に合った所を選べるよう、興味・関心を広げるように色々な経験をさせてあげることも重要です。

中学生

やりたいことをやらせてあげる・認めてあげる

この頃になると、小学生の時より意思がはっきりとしてきます。早いお子さまだと将来の就きたい職業もイメージできる頃です。その際、親御さんはそのイメージを共有し、やっていることに対し、一方的に反対しないで、まずはやらせてあげましょう。思わぬ所で適性が見つかるかもしれません。

高校生

大学受験でも親御さんのサポートは必要?

高校生になると、いよいよ希望進路が固まってくる時期です。勉強面ではサポートが難しい親御さんも、一緒に学部を調べてあげたりすることができます。一昔前と違い、今の大学は学部・学科が細かく分かれています。そこで何を学べて、どんな未来が待っているのかを一緒に調べると、より具体的に未来を描けるでしょう。