長い受験生活を振り返ってみますと、必ずしも上手くいくことばかりではありませんでした。
長い受験生活を振り返ってみますと、必ずしも上手くいくことばかりではありませんでした。どれだけ努力しても、結果が出なくて不安になってしまうこと、メンタル面でも波が出てしまうことは何度かありました。でも、スランプにおちいってしまうことは、どんなスポーツ選手にもあること。その乗りこえ方を今回は紹介します。
私の場合、大学受験のスランプは、二つのスランプの波を経験しました。一つめのビッグウェーブは、秋頃。二つめのスモールウェーブは、試験直前の冬。それぞれスランプの種類も乗りこえ方も違いました。
秋頃に経験したスランプの波は、受験生活の中で最大のスケールで、じわりとやってきました。この時はなかなかヤル気がおきず、ぼーっとしてしまい、心の中が常にもやもやするような状態でした。
夏から東大を目指し、本気モードで勉強しようと躍起になっていたのに、そのピンと張った糸がふと切れてしまったような感覚でした。張り詰めていたテンションがゆるんでしまって、全力が入らなくなってしまったのだと思います。あるいは限界まで勉強しすぎて、いったん頭の中が飽和してしまったのかもしれません。
夏頃は、自分の部屋という静かな空間で、半日以上は集中して勉強できたはず。なのに、秋頃になると、自分の部屋ではダラダラと合間の時間や睡眠時間が増えていました。私は毎日ストップウォッチで勉強時間をはかって、手帳に記録する習慣を継続していたので、勉強時間の推移を見れば、その下降線は一目瞭然でした。