できなかった問題のことばかり考えて不安でつぶされそうになった時も、助けてくれたのは家族でした。
中学受験の時は、2月1日から数校連続で入試を受け、今までのがんばりを発揮しなければならない怒涛の勢いで毎日を乗り切りました。だから1つ1つ入試が終わると、全力を出し切ったためか心身ともに脱力感でいっぱいになりましたが、解放感に浸っている暇もなかったように思います。
試験の後は親が迎えにきていたので、その場ですぐ今日の出来具合や手ごたえを素直に報告しました。そして、やはりできなかった問題のことばかり考えて不安でつぶされそうになった時も、助けてくれたのは家族でした。
「その問題はきっと難しかったから、正答率は低いはず。皆ができる問題を落とさなければ、合格点こえるから大丈夫だよ!」
そんなふうに母は励ましてくれ、安心できたことを覚えています。その支えがあったからこそ、連日の複数回受験も持ちこたえられたのだと思います。
1日目の試験を受け終わったら、試験中に思い出せなかった所や、記憶が曖昧で間違っていたかもしれない所は、当日のうちに確認しておきました。迷いなくできた問題は記憶から流れてしまうのに、迷った問題は鮮烈に覚えているものです。2日目に同じ間違いをしないよう、教科書などで調べておきました。「同じ迷いや間違いは2度しない」、そう決めることは自分への励みにもなりました。