第16回 入試の時事問題。新聞記者が書いたコナン本でチェック!:エデュママブック

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2015年12月4日

第16回 入試の時事問題。新聞記者が書いたコナン本でチェック!

inter-edu’s eye
「読売KODOMO新聞」の時事ワード1年分が1冊の本になって発売。名探偵コナンが登場! クイズもついている楽しい本です。中学受験の時事問題対策に、お子さまにプレゼントしてみてはいかがでしょう。

勉強のしかたが難しい時事問題。これなら安心!

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中学受験で、年々出題が増えてきた「時事問題」。中学受験生のほとんどは塾で指導を受けていると思います。でも時事問題って、机に向かって事件や災害の名称を暗記するより、もっとカジュアルに新聞やテレビなど日常生活の中で覚えていったほうが頭に入りやすいし、内容もよくわかってくるものです。

そこでおすすめなのが、11月に発売された「名探偵コナン KODOMO時事ワード 2016」。名探偵コナンの表紙が目立つソフトカバーの本。一見マンガかな?って思う体裁ですが、目次を見ると、「しゃかい」「せいじ」「けいざい」「せかい」「かがく・しぜん」「ぶんか・スポーツ」と6つのジャンルに分かれて、2015年にニュースになった言葉がぎっしり200語以上掲載されています。

実は、この本、小学生向けのウィークリー新聞「読売KODOMO新聞」の連載コラム「教えて!コナン KODOMO時事ワード」をまとめたもの。本の編集を担当した高品南さんにお話をうかがいました。

「新聞で取り上げられたニュースな言葉を、読売新聞社の記者たちが小学生向けにわかりやすく簡単にまとめ、コナンたちといっしょに解説しています。本のサイズはあえてコミックス版にして、表紙に大きくコナンを登場させました。本文もオールカラーで、写真やイラストをたくさん使っています。ですから、中学受験を控えた6年生も、社会の授業が苦手な小・中学生にも、勉強って感じではなく、もっと気軽に手に取っていただけると思います」(高品さん)

リビングに置いて、親子でクイズを出し合おう

「読売KODOMO新聞」は2011年創刊と後発にもかかわらず、今や小学生にいちばん読まれている新聞だそうです。その中の人気連載「教えて!コナン KODOMO時事ワード」は、新聞に登場した注目の時事ワードを、コナンや仲間たちが解説してくれるコーナー。これをまとめたのが本書「名探偵コナン KODOMO時事ワード 2015」なのです。実は毎年11月にその年の時事ワードをまとめて本にして発売。年々ファンを増やしているのだそうです。

「子ども向けではありますが、お母さま、お父さまにもぜひ手にとっていただきたい本です。たとえば、来年1月からマイナンバー制度が始まり、年齢に関係なく、子どもたちにも12ケタの番号が付けられます。お子さまに『この番号で何するの?』と聞かれたら、きちんと説明できるでしょうか? また、お子さまが自分の番号をブログやLINEなどに書き込んでしまったら? この本が、家族みんなでニュースを学ぶ重要性を考えるきっかけになればと願っています」(高品さん)

マイナンバー制度のほか、掲載されている時事ワードを紹介すると、「合計特殊出生率」「メタンハイドレート」「MRJ」「EEZ」「ボコ・ハラム」「ISS」「こうのとり」「レッドリスト」などなど。いずれも、写真やイラスト付きで200文字程度の解説です。難しい言葉が使われていないから、子どもから「○○って何?」と聞かれたときの虎の巻として、これほど便利なものはない、と思ってしまいました。

「『読売KODOMO新聞』が人気を集めた理由のひとつは、情報量が“ちょうどいい”からだと思っています。ニュースからファッション情報まで、イラストや図表を多く使って小学生が毎週読んでも“苦”にならない適切な文字量なのです。この本の中にも、KODOMO新聞の新聞記事を多数掲載しているので、この“ちょうどいい”感じを、親子で体感していただくことができると思います。時事ワードを暗記するだけでなく、新聞記事とあわせて読んでいただくことで、ニュースへの理解をさらに深めていただければうれしいですね」(高品さん)

一読してわかったことは、時事ワードって、言葉の意味を覚えるだけではダメだということです。言葉の意味がわかっても、それが社会の中でどういうふうにとらえられ、影響を与えているのかを知らないと、時事問題の回答にはつながりません。中学受験の過去問を見ても記述式が多くて、言葉の暗記だけじゃダメなんだと痛感させられます。

ですから受験が間近な6年生はもちろんですが、できれば低・中学年のうちからこんな本に親しんでおくとよいのではないかと思います。それに大人である親も、年末になる頃には、年の前半の出来事など忘れがちなもの。親子で一緒に一年を振り返るためにも、絶好の本でしょう。

もちろん、本来の対象読者は子どもたちですから、総ルビ付きです。しかも各章の最後には、時事ワードおさらいクイズもついています。親子でクイズを出し合って覚えるのも、楽しそうです。こういう本は、勉強机より、リビングやダイニングに置いておくとよいと思います。気になったときにパラパラとめくりながら、親子で一緒に時事問題に強くなりましょう!

名探偵コナン KODOMO時事ワード2016,小学館

名探偵コナン KODOMO時事ワード2016
編/読売KODOMO新聞編集室、小学館刊 920円+税
激動のニッポン! ニュースを知らなきゃ、ゆくえはわからない! 社会や政治の謎解きに、コナンといっしょにチャレンジしよう。今知っておかなきゃいけない「時事ワード」を「読売KODOMO新聞」記者がわかりやすく解説。コナンと仲間たちと、ニュースのポイントをチェック。集団的自衛権、18歳選挙権、マイナンバー制度、排他的経済水域、水素エネルギー、ボコ・ハラム、イプシロンロケット、噴火警戒レベル、産業革命遺産、五輪など。「政治」「社会」「経済」「世界」「自然・科学」「文化・スポーツ」の6ジャンルにわたる200以上の時事ワードを解説。社会の授業や受験に役立つ、クイズやミニテストも収録! …購入はこちらから

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