お母さまの心強い味方となる、中学受験メンタルサポート厳選本!

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新しい学年が始まり、気持ちを新たにする一方で、ちょっぴり不安も出てくるころ。特に6年生の親御さんは、受験に向けて本格スタートを切る中で、もやもやすることも多くなってきます。そんなときに読みたいのは「中学受験お役立ち本」です。
過去エデュママブックでご紹介した中から厳選した図書を、前回「中学受験に絶対役立つ!学力アップ厳選本」に続いて、今回は「メンタルサポート編」をお届けします。

中学受験に向かう気持ちをポジティブに!

中学受験で、子どもはちょっとしたことでやる気を失ったり、嫌なことがあると点が取れなかったりと、気持ちの面が成績に影響します。お母さまも、不安やプレッシャーから子どもを怒鳴ってイライラしたりと、精神的に不安定になる方も多いようです。それだけ中学受験は、親子のメンタルに影響を及ぼします。よって、そのメカニズムや心理を理解して対処したいもの…。

そこで、読めば気持ちも晴れ、ポジティブな気持ちになれる厳選図書を3冊と、お父さまに”効く”図書1冊をご紹介します。

「中学受験はメンタルが5割」気持ちの面でもやるべきことがある

中学受験 6年生からの大逆転メソッド

中学受験 6年生からの大逆転メソッド -最少のコストで合格をつかむ60の秘策
安浪京子著、文藝春秋刊

約20年間、算数の指導や受験カウンセリングに携わってきた超人気家庭教師が、自宅で効率良く成績をあげるためのマル秘メソッドを初公開。真面目で勉強好きな少数のトップクラスの子ではなく、遊ぶのが大好きで、気分にムラがあり、やる気がない、”いたって普通の子”を、無駄な努力・時間・お金をかけずに最少のコストで合格に導くためのノウハウは、モチベーションやメンタル管理から、勉強法まで、即効性のあるものばかりです。(「中受生の親必読!親のサポートで合格する秘策」より)

本書には、前回ご紹介した「学力アップ厳選本」と同様に、中学受験対策における実践的な内容も書かれていますが、「中学受験はメンタルが5割」とおっしゃる著者の安浪京子先生ならではの視点に注目したいと思います。

中学受験を目指す親御さんは、「毎日コツコツ勉強しなければ」、「もっとやる気を出さなければ」と、中学受験生であれば「こうでなければならない」という気持ちがどんどん強くなりがちです。しまいには脅迫観念となり、子どもがだらけているものならもう爆発。子どもは、どうしてそんなにも怒られなければならないのか分からず、親子げんかが始まります。

このような親子を多数見てきた安浪先生は、「中学受験を目指すご家庭ではほぼ間違いなく、親子でのバトルが生じます。」と言い、どうしてそうなるのかを気づかせてくれます。たとえば本書では、ブラック課長を例に、今の自分の状態を客観的に見られるチェックシートがあったり、長年の家庭教師の経験から、6年生1年間では親と子に「テンションの波」があることに触れ、どういうときに下がるのか、上がるのかを表で示したりと「見える化」しています。

受験親子のメンタル面をこのような形で取り上げた本は類を見ないので、励まされるだけではなく、客観的に理解し、具体的にどう向き合ったらよいかが分かる内容になっています。

ストレスマネジメントで中学受験のもやもやもが晴れる!

中学受験は挑戦したほうが100倍子どものためになる理由

中学受験は挑戦したほうが100倍子どものためになる理由
田中純著、みくに出版刊

これから中学受験をさせたいと思っている親でも、勉強で苦労させたくない、塾通いを続けたら子どもらしい生活ができないのでは、などなど思い悩むことが多いものです。そんな悩みをもつお母さん、お父さんに向けて、「中学受験は親子で挑む冒険物語」で「家族の成長のチャンスなのだ」とストレスマネジメントの専門家・Donさんこと田中純先生が分かりやすくお伝えします。(「中学受験が100倍子どものためになる理由とは?」より)

親は中学受験で「なんでこんな思いまでしてやらなければいけないのか」と悶々として、ときには涙がこぼれてしまうこともあるでしょう。そんな辛い気持ちになればなるほど、「合格すれば気持ちは晴れる!」と合格にしがみついてしまいます。では「もし実現できなかったら…?」と、そう考えるだけでも怖くなっていたら、相当なストレスを抱えていると思われます。

本書で田中先生は、「中学受験の道のりにはストレスがつきもの」とし、「ストレスといかにつき合うかが、大事なこと」とストレスマネジメントの方法を具体的に説明しています。
たとえば、先に述べた「なんでこんな思いまでして」と思う気持ちの中には、私の辛さの中に、子どもの辛さも混じっていませんか?と問いかけ、「この感情は誰のもの?」と、自分の感情と子どもの感情を分けて考えてみることをすすめています。そうすることで、自分が取り組むべきことと、子どもが取り組むべきことを分けて考えられます。

また本書は、「『不合格だったら意味がない』への挑戦本」と田中先生がおっしゃるように、「中学受験をする意味」を具体的に伝え、親御さんの中学受験に対するもやもやが解消できるような内容になっています。

子育てと教育を一緒に考える中学受験の在り方

1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい

1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい
中曽根陽子著、晶文社刊

子どもが成功するには、どう育てればよいの?どんな学校なら、自分らしく生きる力を授けてくれる?「一流大学卒業→一流企業に就職≠幸せ」ということに気づいていない偏差値至上主義のお母さん。分かっているけど学力偏重の考え方から抜け出せないお父さん。勉強以外のことは何でもやってあげるお母さん。そんな迷える保護者の皆さんに、社会・教育の現状やグローバル時代に必要な力を分かりやすく解説し、親の役割を説く。(「激変する時代の中学受験。親の役割は?」より)

子育てとは何だろうと改めて考えたとき、「子どもが将来自立した生活を送れること、自分らしく幸せに生きていけること」という答えが浮かんでくるのではないでしょうか。幸せに生きることは、自己肯定感が高いことでもあり、子育てで目指していきたいところでもあります。しかしその子育ての本質を見失い、偏差値、学歴偏重になっている親御さんに向けて、誤りがちな例を出しながら、これからの時代に必要な子育てを分かりやすく伝えています。

また、中学受験についても子育ての一環として、どう取り組んだらよいのか、どういう考えで学校選びをしたらよいのかを具体的に示しています。つまり、分断しがちな子育てと教育を一緒に考えていける内容であることが、本書をおすすめする理由です。

父親の中学受験サポートは、興味を持てる工夫を

二月の勝者―絶対合格の教室― 1(ビッグコミックス)

二月の勝者―絶対合格の教室― 1(ビッグコミックス)
高瀬志帆著、小学館刊

2020年の大学受験改革を目前に、激変する中学受験界に現れたのは生徒を第一志望校に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人! 受験の神様か、拝金の悪魔か? 早期受験が一般化する昨今、最も熱い中学受験の隠された裏側、合格への戦略を圧倒的なリアリティーでえぐりだす衝撃の問題作!(「人気の中学受験漫画。受験生ママのかしこい活用法とは?」より)

読んでみると、あまりのリアルさに感情移入してしまいます。特に6年生のお母さまは、お子さまの姿と照らし合わせてしまい、感情が高ぶってしまうかもしれません。逆に、中学受験にどっぷりはまってしまっている親御さんにとっては、「こんなことしているんだ…」と冷静になるきっかけにもなるでしょう。それだけ現実味のある漫画なので、なかなか当事者意識が持てないお父さまに読んでもらうと、中学受験を体感してもらえそうです。

今、私立中高一貫校の学校説明会や、塾の保護者会で父親の参加が増えています。しかし、「父親による中学受験サポート」が始まったばかりの時代なので、お父さま方も手探りではないでしょうか。「2月1日」、「御三家」といったワードに全くなじみにない方は、こういった漫画から知るのも手です。

中学受験は、走り出してしまうとなかなか立ち止まる機会がなくなります。特にメンタルの部分では、毎日のイライラが積もり積もると、6年生の大事な時期によくない影響を及ぼしてしまいます。本を読んだり、受験からいったん離れてみたりして、受験と上手におつき合いしてくださいね!

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