親子で楽しみながら「考える力」を育てる算数王パズル!

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新刊『理数センスが育つ算数王パズル』は、「考える力を育てる」パズルです。AI時代に必要な論理的思考力や創造力を小学生のうちから育むことができます。多くの知識を詰め込むのではなく、自分で考えて答えを導く力をつけることは、今や難関校受験では必須。このパズルを親子でやってみると、親としてどうサポートしたらいいのかも分かります!

◆どうすれば「考える力」が育つ?

理数センスが育つ算数王パズル 竹内薫

これからは「考える力」が大事と、中学受験はもちろん、あらゆる教育現場で言われるようになってきました。でも「考える力」を育てるにはどうしたらいいか、そもそも「考える力」とはどういうものか、知識を覚える勉強に比べて分かりにくく、“それって地頭の違いなのでは?”なんて思ってしまうこともあると思います。

でも、このたび発売された『理数センスが育つ算数王パズル』をやってみて、なるほどそういうことか!と、腑に落ちた気がしました。テレビでもおなじみのサイエンス作家の竹内薫さんが、他のお二人との共著で発表されたこのパズルは、小学生全学年が対象。竹内さんが校長をしている「YES」というフリースクールのカリキュラムをもとに、小学生の理数センスを育てる目的で作成されたものです。

前書きには、AI時代の到来で、これまで人間がやってきた多くの仕事をAIがやるようになる、だからAIにはできないクリエイティブな仕事ができる人になろう! AI時代に一番必要な創造性を身につけよう!というメッセージが語られています。そしてそのために必要なのが、「考え続けるプロセス」を身につけること。理数センスは、「自分で考えて、いっぱい悩んで、工夫して、答えを見つけるまでがんばる」ことで育っていくというメッセージが綴られています。

前書きの最後には、こう書かれていました。

お子さんの反応を見ながら、いっしょに考えてあげたり、少しヒントを出してあげたりすることは全くかまいません。むしろ少人数で課題の解決に取り組むプロジェクト学習のように、いっしょに考えて、お子さんが自ら答えを見つけ出せるように導いてあげるのは、ご家庭の教育のあり方としても素晴らしいことだと思います。ご家族で楽しみながら取り組める問題も用意してあります。
ぜひご家族で一緒にやってみてください。

そこで、まずは自分(つまり大人)でやってみることにしました。

◆ああかな?こうかな?とやってみることが大切

初級編の最初の問題から順に解いていったのですが、ホント、びっくりしました。いわゆる算数の問題とは全く違っていました。簡単な問題もありましたが、答えを導くのにとても手間がかかるもの、いろいろと工夫が必要なものなどあって、時間がかかってしまいました。そして、こういうパズルだと、大人も子どもも大差ないなぁと感心してしまいました。

どんな問題かというと、初級編第1章の「考えることが楽しくなる6パズル」は、「円をまっすぐな線で分けましょう」「あみだくじを完成させよう」「一番短い道のりで学校へ行こう」など。第2章の「ひらめきアタマになる5パズル」には、「図形を等分してみましょう」「3コの円ばんを積みかえるには何回動かす?」「なぜミキちゃんは必ず勝てるの?」など。

通常、大人が子どもより有利なのは知っている知識が多いからですよね。でもこれらの問題にはそういう知識が使えません。理数センスの高い方ならスイスイ解いていくのかもしれませんが、数学は苦手…を自認する大人だと、手間取る問題が多いと思います。そしてチラッと思い出したのが、超難関校の入試問題。確かこんなタイプの算数の問題があったような……。

自分で解いていくうちに、「考える力をつける」とはどういうことか、実感できたように思います。“こうやったらどうかな、ああやったらかな、もしかしてこうすれば?”と、いろいろやってみることこそ、考えることなんだと納得しました。同じ勉強でも、“これは○○です。○○を覚えておきましょう”とはだいぶ違います。「考える力」とは、「自分で仮説を立てて試行錯誤してみること」と言ってもいいのかもしれません。正直、問題を解きながら、「私、今、考えている」と感じることができました。

◆自分で考えて答えが分かる喜びをお子さまに

初級編が全部で44問、中級編が42問。いずれも問題のあとに、答えのページと保護者用の解説のページがあって、この部分はミシン目で切り離せるようになっています。答えが分からないうちに回答を見るのは避けたいので、お子さまに渡すときは、この部分を切り離してください。

そして、お子さまと一緒に、あるいはまずはご自身で問題を解いてみて、解説をじっくり読んでください。小学生向けに作られたパズルの中に、高等数学へのヒントが潜んでいることもお分かりになると思います。

自分であれこれ試してみて、ようやく答えが見つかると、子どもでなくてもうれしいものです。それに、そんな試行錯誤を続けていくと、あっ、こんなところに規則性があったんだ!なんてことにも気づきます。それは、自分が賢くなったような、とてもうれしい体験です。本書の目指すところは、こんな喜びの体験を通して、子どもたちに算数の楽しさを伝えること、それが理数センスを育てることなんだと実感させられました。

今年も日本人のノーベル賞授賞のニュースが届きました。長年研究を続けてノーベル賞レベルまで到達するえらい方というのは、きっと生涯を、ああかな、こうかなと考え続けていらっしゃる方なのでしょう。「考える」ことを嫌がらず面倒がらず、楽しめる人生こそ、無限の可能性を秘めているのだろうと思います。ぜひ、本書を、お子さまと一緒に楽しんでみてください。“今、忙しいから”なんて言わないで……。

理数センスが育つ算数王パズル 小学館

理数センスが育つ算数王パズル 初級編
理数センスが育つ算数王パズル 中級編
竹内 薫、田森佳秀、横山明日希:共著、小学館刊、各1200円+税
理学博士でサイエンス作家の竹内薫氏が中心となって編集した小学生向けの理数アタマを鍛えるパズルです。竹内氏は自らが校長となってフリースクール「YES International School」を開校。来たるAI時代に対応できる子ども達を育てるべく、従来のカリキュラムに英語とプログラミング言語も教える斬新な教育方法を取り入れています。「じっくり考えるプロセスこそ理数脳を育てる」という竹内氏の考えに基づき、本書は楽しくて何度も解きたくなるような問題や、別の解法を探したくなるような問題ばかりを用意しました。自分の力で解く喜びを味わえるよう、先に解き方を説明。徐々に難度の高い問題を出題し、気付かぬうちに理数センスが磨かれる構成になっています。また解答と解説のページが切り離せるなどの工夫も盛りこまれています。 解説ページは保護者向けで、子ども達が算数の面白さにもっと触れてもらえるように、解き方のポイントを紹介。加えて、なぜこの問題が子ども達に必要なのかなど、説明しているところも特徴的です。サイエンス作家ならではの面白い問題も多く、あらゆる角度から楽しめます。AI時代に必要な発想力・イメージ力・創造力をみがく画期的なパズルをご家族でお楽しみください。 …購入はこちらから

竹内 薫

著者の竹内 薫(たけうち かおる)さん
1960年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒。マギル大学大学院博士課程修了。理学博士。サイエンス作家。フジテレビ『たけしのコマ大数学科』の解説(2006~2013年)やNHK Eテレ『サイエンスZERO』の司会(2012~2018年)などを務めた。主な著書に『コマ大数学科特別集中講座』(ビートたけしとの共著)、『眺めて愛でる数式美術館』、『99.9%は仮説』など。現在、YES International School(横浜、東京)の校長を務める。
著者の田森佳秀(たもり よしひで)さん
1962年北海道生まれ。YES International School算数・理科特別アドバイザー。東北大学工学部応用物理学科卒。工学博士。理化学研究所基礎特別研究員やアメリカ・ソーク研究所の客員研究員を歴任。数学とコンピュータのスペシャリスト。現在、NPO法人ニューロクリアティブ研究会のディレクターを務める。
著者の横山明日希(よこやま あすき)さん
1988年茨城県生まれ。早稲田大学大学院数学応用数理専攻修士課程修了。学生時代に「数学の楽しさを伝える」ために数学のお兄さんとして活動をはじめ、これまでに全国約200か所で講演やイベントを実施。現在、日本お笑い数学協会副会長、math channel代表を務める。主な著書に、『笑う数学』、『愛×数学×短歌』などがある。