奨学金の最新事情がまるごとわかる1冊

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当メディア「生活お役立ち情報」にて、奨学金の最新事情について語っていただいた、奨学金アドバイザー久米忠史さん最新著書「奨学金まるわかり読本2020 借り方・返し方・活かし方徹底アドバイス」が出版されました。

奨学金は公的なもの、民間のものなどに大別されますが、さまざまな種類があり、受給資格も異なります。加えて2020年度から給付奨学金制度が新制度に移行されます。本書には、奨学金の種類や、高等教育の修学支援制度のポイントや注意点など、最新の奨学金事情がわかりやすくまとめられています。

複雑化した奨学金の仕組みをわかりやすく解説

奨学金については2020年4月から国の給付型奨学金が大幅に拡充され、大学や専門学校の授業料減免制度が始まることで、高校生のお子さんがいる保護者から高い関心が寄せられています。

一方で、国の給付型奨学金と学費の減免はセットであること、学費減免制度は、文科省が求める一定要件を満たした大学や専門学校だけが対象となるなど、申し込むにあたっては制度の内容や条件をよく確認するなど注意が必要です。その他にも大学独自の奨学金や、民間の奨学金、自治体・企業の奨学金など、奨学金の種類はさまざまあり、仕組みが複雑化しています。

本書は奨学金制度の複雑になった奨学金の仕組みをわかりやすく紐解き、解説しています。

この本の執筆にあたり久米さんからは、「子どもの進路を親子で考えるための一助になればという思いで執筆させていただきました」との言葉を寄せられました。その言葉どおり、「借り方、返し方、活かし方」について、詳細なアドバイスが5つのパートに分けて構成されています。

Part1. おさえておきたい新制度5つのポイント
Part2. ピックアップ!特徴のある大学独自の奨学金
Part3. ピックアップ!民間の奨学金と自治体・企業の取り組み
Part4. データで見る日本の高等教育と奨学金
Part5. 奨学金まるわかりQ&A

「Part1. おさえておきたい新制度5つのポイント」では、給付型奨学金と学費の減免制度について、ポイント別に10ページにわたり、わかりやすく解説されています。制度の移行に伴い、旧制度の給付型奨学金と混同しがちなところもQ&A形式で解説されています。

「Part4. データで見る日本の高等教育と奨学金」では、公表されているデータをもとに、新大学生の親世代が高校生の頃と、現在の進学事情の推移を保護者目線で解説されています。数字という事実データで見ることで、自分たちが知っていた状況とまるで変わったことや、一方的な報道とは異なる、”社会インフラとしての日本学生支援機構奨学金の姿”などが見て取れるでしょう。

奨学金へのリアルな質問が64問収録

教育費

特筆すべきは「Part5. 奨学金まるわかりQ&A」に収録された64問にも及ぶQ&Aです。本書の半分がこのPart5.で占められています。

久米さんは2005年から奨学金アドバイザーとして活動をはじめ、これまで多くの相談者の質問に答えてきました。

例えば、「奨学金を借りる予定ですが、返済のことを考えると不安です。少なめに借りたほうがいいですよね?」といった借りる金額についての悩みや、日本学生支援機構の奨学金に関して最も多い質問の一つ「『利率固定方式』と『利率見直し方式』って、結局どっちがお得?」など、どれもリアルな実情が感じられる質問ばかりです。これらの質問のどれかには読者が疑問に思っていることの答えが見つかるかもしれません。

Q&Aの後半は、返済に関わる切実な質問も掲載されています。
奨学金は借りた子ども自身が払わなければいけない子どものローンです。その事実を踏まえ、親も子どもと一緒に正しく理解することが大切です。

本書の冒頭には、「高等教育の無償化の財源には、広く国民が負担する消費税が充てられます。もっとも大切なことは、自分の成長につながる学校と出会えるかどうかです。そのためには、自分の物差しを持ち、良い意味で学校を疑うことだと思います。」と綴られています。

本書には、奨学金への正しい理解とともに、奨学金を得ることで良い学校との出会いにつなげて欲しいという久米さんの思いが込められた「奨学金ガイドブック」といえるでしょう。

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「奨学金まるわかり読本2020 借り方・返し方・活かし方徹底アドバイス」
久米忠史著、合同出版社、1,500円+税

2020年、奨学金制度が大転換。
給付型奨学金と授業料減免校の申し込み条件、時期、支給額などを一挙公開。
進学に向き合う親子、進路指導教諭、専門学校・大学職員必読のガイド。
全国の大学、自治体、企業、公益法人の給付型奨学金制度最新一覧付!

久米 忠史(くめ ただし)
奨学金アドバイザー/株式会社まなびシード代表取締役
1968年生まれ。奨学金アドバイザーとして2005年から沖縄県の高校で奨学金講演会を開始。全国で開催される進学相談会や高校・大学等での講演が年間150回を超える。
公式サイト「奨学金なるほど!相談所」


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