受験成功の秘訣は“3つの習慣”

2017年1月11日発行のバックナンバーです。

エリート育成「中学受験」サポートメール 2017/1/11号
受験成功の秘訣は“3つの習慣”
監修:西村則康(プロ家庭教師)
by inter-edu.com

【今週の必修語】波乱万丈(はらんばんじょう)

「大河ドラマ『おんな城主 直虎』がスタートしたね!」
「主人公は波乱万丈な人生を送ったようなので、この先の展開が楽しみだなぁ」

波乱万丈とは、劇的な変化に次々と見舞われること。大きな変化に翻弄されること、また、そのようなさま。人生などのたとえとして用いることが多い言葉です。

女優の柴咲コウさんが主演を務める大河ドラマ・『おんな城主 直虎』が1月8日からスタートしました。戦国時代に男の名で家督を継いだ、遠江国(とおとうみのくに)の井伊家の当主・井伊直虎の激動の生涯を描きます。

直虎は、事実上の当主として仲間と力を合わせて国を治め、駿河の今川、甲斐の武田、三河の徳川と3つの大国に領地をねらわれる中、幼い世継ぎの命を守ってたくましく生き延び、その後の発展の礎を築きます。

のちに徳川家康の重臣として活躍する幼い世継・井伊直政は菅田将暉さんが演じることが決定しています。

大河ドラマは歴史に興味を持つきっかけになったり、時代の流れや人物関係の勉強になりますから、お子さまと楽しみながらぜひご覧になってみてください。

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もうすぐ塾の新学年が始まりますね。新学年になると、学習の量や質がグッと変化するため、生活リズムが乱れてしまいがちです。

そこで今回は、全学年に共通する、生活リズムを整えるために守りたい3つの習慣についてお話ししたいと思います。

まず、1つめは、十分な睡眠時間を確保すること。

成長期にある子どもにとって、睡眠はとても大切です。夜更かしして勉強をしても、成績はアップしないという研究データもたくさんあります。睡眠時間を確保した上で、その残り時間の中で1日の計画を立てましょう。

小学4年生では、少なくとも9時間、できれば10時間。5・6年生では、少なくとも8時間、できれば9時間の睡眠時間を確保してあげてください。6年生の追い込みの時期になっても、11時には寝るようにしましょう。11時就寝、7時起床であれば、8時間の睡眠は確保できます。

休日も起床時間は変えないようにし、早寝早起きの習慣を崩さないようにしてください。

2つめは、朝学習です。

朝起きて、朝食の前に計算や漢字練習を行う習慣をつけましょう。

時間は、各10~15分程度でかまいません。読み・書き・計算の『基礎学習』がしっかり定着しているかどうかは、中学受験における成績の伸びに大きく関係します。5・6年生になり、問題のレベルがあがってきてからも、なるべく毎日欠かさず続けてください。

最後の3つめは、学校の宿題はできるだけ塾の前に終わらせること。

どんなに塾の課題で忙しくても、学校の宿題をおろそかにしてはいけません。しかし、塾がある日には、塾から帰宅したら授業の復習と塾の宿題に追われ、学校の宿題をする時間を作るのは難しいと思います。ですから、できるだけ塾に行く前に終わらせるようにしておきましょう。

この3つのポイントを押さえたら、そのほかのスケジュールはあまり細かく決めすぎないようにしましょう。

『8時~8時半は算数の復習、8時半~9時は社会の暗記』などと分刻みにスケジュールを立てても、だいたいは思い通りにいかないものです。

『今日やること 算数の復習、社会・理科の暗記』といったように、優先順位の高いものから順にリストアップしておくだけで十分です。もしもやりきることができなければ、翌日のリストの1番目に加えるか、土日に回して対応すればOKです。

これらの3つの習慣は、受験を控えている6年生にもぜひ実践していただきたいです。

受験直前だからといって夜遅くまで勉強したり、無理をしてはいませんか? 3つの習慣を守って、受験本番まで生活リズムを崩さず過ごしてくださいね。
(塾ソムリエ&プロ家庭教師の西村則康)

学年別・今週のスポットアドバイス

【 1~3年生 】知的好奇心を高める声かけとは?

子どもの学力を伸ばすためには、知的好奇心を育てましょう。

不思議な現象を見たときに、驚いたり、「きれいだな」で終わってしまうのではなく、「なぜだろう?」と思えるようになってほしいと思います。

そのためには親御さんの声かけが大切になります。

冬の寒い日に吐く息が白くなったり、冬至を過ぎて日が暮れるのが遅くなったことを体感したときなどに、「なぜなんだろうね?」とお子さまに話しかけ、子どもの頭の中にたくさんの“?”マークを作ってあげてください。すると、のちのち授業で水の状態変化や天体について学んだ時に、「これが原因だったんだ!」と、”?”マークの解答を得ることができます。

こうやって得た知識は、定着しやすいです。

【 4年生 】考えて納得してから覚える習慣をつける

お子さまが暗記に頼っているようすはありませんか?

4年生までは、片っぱしから覚えるような学習をしていても何とかなりますが、5年生の内容に入り、勉強の量や質が増えた途端、限界を迎えます。考えて納得感を得ることを重視して、勉強を進めましょう。

考える力をつけるために、子どもの「なぜ・なに・どうして」を大切にしてあげてください。お子さまが疑問を持ったら、一緒に調べたり、実験をしてみましょう。

そんな時間をとることが、受験のときにも役立ちます。

【 5年生 】声かけで子どもに自信を持たせる

勉強が難しくなったときや、テスト中に難問に出会ったとき、「僕は・私は頑張ればできる子だ!」という気持ちの強さが物をいいます。親御さんは、日ごろからお子さまが自信を持てるような声かけをしてあげてください。

テストで間違った問題を「どうして間違ったの?」と指摘したり、「こんなミスをしていたら受からないわよ」と責めたりすると、お子さまは自信を失ってしまいます。

ケアレスミスをしてしまった問題には「分かっているのにミスしちゃって惜しかったわね」といった声かけをしたり、○がついた問題に対して「こんな難しい問題、よく解けたわね!」と褒めるなど、お子さまが自信を持てるような言葉をかけるようにしましょう。

【 6年生 】粘り勝ちで合格を勝ち取る子もいる

成績の上下が激しかったり、志望校に偏差値が足りておらず、不安を感じている親御さんもいらっしゃると思います。こういった場合でも粘り勝ちで合格することはよくあります。

普段は注意力が足りずにミスをして、点数を落としていたのに、入試の緊張感でうまく集中でき、注意力が高まって、合格点をとれることがあるのです。

ですから、受験すると決めたら、決してあきらめてはいけません。最後まで集中して問題を解く、1つでも多く理科や社会の重要事項を覚えるなどのあきらめない姿勢が大事です。

親御さんもお子さまも、毎日をポジティブに過ごすよう心がけてください。

【 6年生 最難関志望 】体調・精神面のケアをていねいに

第一志望校の受験が近づいていますね。体調管理に一層の注意を払いましょう。

風邪はもちろん、緊張から落ち着きをなくしてケガをしてしまう子もいるので、お子さまのようすをよく見てあげてください。また、小学校でインフルエンザが流行したら、手洗い・うがいを念入りに行ったり、マスクを着用するなどの対策をお願いします。

精神面では、お子さまが天狗になるくらい、自信を持たせてあげることが大切です。

苦手科目や単元が気になる気持ちは分かりますが、この時期に自信をつけるためには、得意教科の勉強を優先するのが得策です。これまでにやった過去問の一部をもう一度やってみて、高得点がとれることを確認するのもいいでしょう。

難関校の問題は字数が多いので、問題文や設問を読み飛ばさない訓練を続けましょう。

『このままいけば合格できそうだ』という成功のイメージを、お子さま自身が持てるようにしてあげてください。

これで成功! 先輩ママの声かけ実例

志望校が自宅から1時間30分かかるため、雪や交通機関のトラブルなどに備えて、受験前日はホテルに宿泊することにしました。

息子はホテルだとぐっすり寝られないといったことがなかったので、ホテルに前泊するのには躊躇しませんでした。

しかし、夕方くらいにホテルに着くと、予想していなかったことが起こりました。息子がやけにハイテンションになってしまったのです。ホテルの部屋に入ってふかふかのベッドに喜び、夕食のブッフェで大興奮。

「もっと緊張感を持ちなさい」「少しは本気モードになって」と怒りそうになりましたが、受験前日に親子喧嘩に発展したりしてはまずいと思い、ぐっとこらえました。

「明日は問題文を落ち着いて読んでね。それさえできれば、合格できるわよ」とだけアドバイスして、あとは本人の好きに過ごさせて、早めに寝かせました。

結果として志望校に合格をいただくことができたのですが、受験が終わった後に息子から「ホテルに前泊した日が一番緊張していた」と聞いて、ビックリしました。

ホテルに着いて受験生らしき親子をたくさん見かけたことで、「こんなにたくさんの人が受ける学校に合格できるのかな」「ホテルに泊まってまで受験するのに落ちたらどうしよう」と不安になってしまったと言います。

受験が近づいてきて不安と焦りで気持ちがいっぱいになっても、親の前ではそれを出さずに、普段より明るく振る舞ったり、ハイテンションではしゃいだりする子どももいます。

子どもの精神状態をていねいに見守って、叱らずに、安心できる言葉をかけ、受験会場へと送り出すことが大切だと思います。(ムーミンママ)


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