塾の先生が苦手…対処法は?

2016年9月7日発行のバックナンバーです。

エリート育成「中学受験」サポートメール 2016/9/7号
塾の先生が苦手…対処法は?
監修:西村則康(プロ家庭教師)
by inter-edu.com

【今週の必修語】驚天動地 (きょうてんどうち)

「SMAPの解散、悲しいなぁ……」
「驚天動地のニュースだったよね」

驚天動地とは、世間を非常に驚かせること。天を驚かし、地を動かすほどの衝撃を与えることを意味します。

国民的アイドルグループ・SMAPが8月14日、所属事務所の公式サイトを通じて、今年12月31日をもって解散することを発表。国内外に大きな衝撃を与えました。

SMAPは今年1月に解散危機が報じられ、レギュラー番組『SMAP×SMAP』でメンバーが騒動について生謝罪。解散は回避したかと思われましたが、所属事務所とメンバーの協議は続けられ、解散という結論に至ったようです。

1991年のCDデビューから25年間、第一線で活躍してきたSMAP。男性アイドルグループがここまで息の長い活動をしているのは前代未聞のことで、音楽CDのミリオンセラーやバラエティ番組への進出、ソロでの活動と、SMAPが築いてきたものは計り知れません。

本当に解散してしまうのか、歌番組に5人揃って出演する機会はあるのかなど、今後の動向に注目ですね。

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お子さまがご家庭で塾の先生について話すことがあると思います。

そのときは、内容がポジティブなものか、ネガティブなものか、注意して聞くようにしてください。なぜなら、先生との相性の良し悪しが、子どもの成績の伸びを大きく左右することもあるからです。

先生に苦手意識を持ってしまうと、授業を聞くときに気持ちがこもらず、右から左に抜けてしまうことが多くなりがちです。その結果、授業内容が理解できず、成績が下がってしまう可能性があるのです。

中・高生になれば、精神的に成長し、先生が好きでなくても『勉強は勉強』と割り切ることもできますが、これは小学生にとってはまだ難しいです。

進学塾では科目ごとに担当の先生が異なる場合が多く、学校よりもさまざまな先生と出会うことになります。それぞれの科目の先生に対してお子さまがどのような印象を持っているのか、把握するようにしてください。

「先生に苦手意識を持っていることが分かっても、本人の気持ちの問題だから、親にできることはないのでは?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。親御さんが先生のいいところを探してお子さまに伝えることで、先生の悪いイメージを変えていくことができます。

「あの先生はお話がとっても面白いよね」「いつもおしゃれなネクタイをつけているよね」といった、些細なことで構いませんから、先生に好印象を抱けるような言葉をお子さまに投げかけてください。

先生にニックネームをつけて、親しみを持てるように導いてあげるのもいい方法です。その際は、かわいいニックネームにしてください。

「授業でよく当てられる」「字が汚いと怒られた」など、子どもが先生に苦手意識を持つきっかけや理由はさまざまですが、女の子に多いのが生理的な理由です。たとえば、板書をする先生の手を見たら爪が汚れていた、肩にフケがついていた、などです。

評判が悪くなく、親御さん自身の印象も悪くない先生に苦手意識を持っている場合、こうしたちょっとした出来事に起因しているかもしれません。前述したように、親御さんが先生のいいところを探して伝えることで、いいイメージを持てるように誘導してあげてください。

生理的な苦手意識が一時的なものでなく、ずっと続いているような場合は、言いにくいことですが、塾の校舎責任者に伝えて、先生に改善をお願いしてもらうのも1つの方法です。

親御さん自身が先生に対して不満を感じることもあると思いますが、子どもの前で先生の悪口を言ったり、批判をするのはやめましょう。

親御さんの言葉に影響を受け、お子さまの先生に対するマイナスの感情が大きくなってしまいます。すると、成績が下がってしまう可能性がありますから、ぐっと我慢をお願いします。

毎日一緒に過ごしている親御さんの言動はお子さまに大きな影響を与えます。親御さんの行動や声かけによって、先生とお子さまの関係はよいものにも悪いものにもなるのです。

先生とお子さまがいい関係を築けるよう、サポートしてあげてください。
(塾ソムリエ&プロ家庭教師の西村則康)

学年別・今週のスポットアドバイス

【 1~3年生 】お子さまの呼吸が正しいかチェック

最近、鼻呼吸ができない子や自然と口が開いてしまう子、呼吸が浅い子が多いように感じます。正しい呼吸ができないと、自律神経が乱れ、緊張感が高まりやすくなるので、注意が必要です。

お子さまの話す言葉が切れ切れになっていたり、長い文章を一呼吸で言えなかったりしたら、ぜひ腹式呼吸を覚えてください。

腹式呼吸の練習は次のような手順で行います。まず、お腹に軽く手を当て、息を鼻から素早く吸います。このとき、お腹がふくらむよう、注意してください。次に、徐々にお腹が引っ込むように気をつけながら、ゆっくり口から息を吐きます。

これを繰り返し続けると、1か月ほどで腹式呼吸ができるようになります。

テストのときに緊張感を緩和させることができますし、健康にも良いので、ぜひマスターしてください。

【 4年生 】 中学受験に有効な小学生新聞

「本が大好きで、たくさん読んでいるのに、国語の成績はあまりよくない」というお子さまにおすすめしたいのが、『小学生新聞』です。

いくら本を読んでも、童話や物語文の読書に片寄っていると、情感的理解だけが進み、論理的理解が育ちにくいのです。試験問題は物語文が半分、説明文が半分のことが多いので、国語の成績をあげるには、説明文も読み慣れている必要があるのです。

『小学生新聞』は説明文に慣れることができ、加えて、社会科学的・自然科学的な知識も身につけることができます。毎日届くので、勉強の習慣づけにも有効です。

【 5年生 】受験をやめる際に注意すべきこと

夏期講習が終わり、2学期に入りました。このまま受験勉強を続けるか、迷っている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

中学受験は必ず続けなくてはいけないものかと言うと、そんなことはありません。中学受験をする・しないの選択は、最終目標を大学受験とした場合、どの道を利用するかの選択が変わるだけのことなのです。

ただし、中学受験をやめる場合は、「成績があがらないから、中学受験をやめよう」などとお子さまに言うのはよくありません。「中学受験ではなく、高校受験に目標を変えよう」という、発展的な方針変更であってほしいと思います。

お子さまが「お母さんは自分のことをダメだと思っている」と感じるような言い方だけは、決してしないでください。

【 6年生 】夏休み後のテストで結果が出なかった場合

夏休みに頑張って勉強したのに、夏期講習後のテストで成績があがらず、お子さまが落ち込んではいませんか? 成績がアップしなかった原因は、2種類あります。

1つは、夏に体力を消耗しきって、元気のない状態でテストを受けてしまったためです。この場合は、10月の試験で成績アップが期待できます。

もう1つは、夏にいろいろな知識を詰め込みすぎて、頭の中が大混乱を起こしているためです。この場合は、頭を整理してあげる必要があります。勉強量をちょっと減らし気味にして、ていねいでスローな勉強を1週間に2・3時間取り入れてください。

また、1・2単元に絞って復習することで、「この単元ができるようになったぞ!」と、自信を取り戻す方法もおすすめです。夏休みに精いっぱい頑張ったのに結果が出ず、ひどく意気消沈しているお子さまには、親御さんの声かけが力になります。

1問解き終わったら、「さすが!」「えらい!」といった短い励ましの合いの手を入れると効果的です。子どももこの時期になると入試を意識し始めますから、なるべく早く自信を取り戻し、前向きな気持ちで勉強できるよう、サポートしてあげてください。

【 6年生難関 】入試までに鍛えたいメンタリティ

2学期がスタートしましたね。お子さまも入試を意識し始め、「こんなに勉強してきたのに、志望校判定の結果が良くなかった」「頑張ってきたけど、あの子に負けてる」といったように、ナーバスになりがちです。

そんな時は、ネガティブな方向に物事を考えてしまわないよう、サポートをしてあげてください。

入試の最後に勝負を決めるのは、「僕は・私はできる子だから、受かるはず!」と思えるかどうかです。「僕は・私は絶対に受かる!」と自信を持って入試に臨めるように、親御さんは「あなただったら、合格できそうね」と、ポジティブな声かけをお願いします。

また、授業中に問題を解くときも、「どんな方法でもいいから、1回で絶対に正解を出す!」という強い気持ちで問題と向き合うように、お子さまを導いてあげてください。

入試までの数か月で、強いメンタリティを身につけましょう。

これで成功! 先輩ママの声かけ実例

息子は4年生から塾に通い始め、当初は成績も順調に上がっていました。でも、5年生になると成績が伸び悩み、全国模試では目標の中学校合格ラインにあと一歩、足りませんでした。

私から見ると本人も頑張っているようだけれど、正直、部屋にこもってちゃんと勉強しているのかな、という疑問はありました。かといって、ちょこちょこようすを見に行くのも邪魔だろうし……と思っていたとき、テレビで『リビング学習が効果的』というのを見ました。

リビングなら目が届くし、学習状況もわかります。さっそく息子に「たまには自分の部屋じゃなくってリビングで勉強しない? あなたが勉強している間は、ママもテレビを我慢するから、一緒にがんばろうよ」と、声をかけてみました。

すると、息子は素直にうなずいて勉強道具一式を持って来てリビング学習スタート。“ママも大好きなテレビを我慢しているから、自分も頑張ろう”という気持ちになってくれたようです。

休日は夫も協力してくれて、息子が勉強しているときはテレビを見ずに読書をするなどして応援する姿勢を見せてくれました。息子は目に見える形で家族の応援を受けて、やる気になってくれたのかもしれません。

6年生になってから成績は徐々に上がり、見事に志望校合格!!

中学校で部活を始めてからは、毎日のリビング学習はなくなりましたが、休日に宿題をするときなどは今でもリビング。そのときは私も夫もノーテレビという習慣ができました。

リビング学習、おすすめです。(あっちゃんママ)


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