学校選びで、いちばん重視するポイントは?:エデュママアンケート第114回

エデュママアンケート
2015年11月13日

第114回 学校選びで、いちばん重視するポイントは?

inter-edu’s eye
受験で偏差値や大学合格実績以上に重視することはある? そんな疑問をもとに志望校選びのアンケートを実施したところ、“なるほど納得”の結果でした。

「偏差値」より「校風・教育文化」が大事!

学校選びで重視するポイントアンケート

「学校選びのポイントを教えてください。3つまでお答えください。」というアンケートを実施したところ、左のグラフのような結果に。第1位「校風・教育文化」、第2位「通学時間」、そして3、4位の「大学進学実績」「偏差値」という4つの項目が他を圧倒しています。3位と4位は、いずれもその学校の教育実績をはかるものですから、どちらかひとつを選んだ方も多いかもしれません。

ここで気になるのが、第1位の「校風・教育文化」。人生においてもっとも多感な6年間を過ごす学校選びですから、最重要ポイントであることは間違いないのですが、他の3項目と違って数値で判断できるものではなく、お子さまとの相性もからんできます。塾で相談しても、明確な答えを得ることはできないでしょう。

気を付けておきたいことのひとつは、有名な名門校ほど学校側からの発信は少なく、しかも校風は個性的なので、お子さまとの相性を見極める必要があるということ。実際、ご両親が公立校出身だと驚くような伝統や習慣があったりします。また、噂で聞いていたことと実際の学校生活がかけ離れていたということもよく聞きます。

また進学実績急上昇の新興校の場合は、進学実績を上げるための対策が生徒に無理を生じさせていたり、校長先生の交替などで指導方法が大きく変わったりといったケースがあります。「校風・教育文化」が定着していない学校も一部にはあるのです。

学校説明会やイベントに親子で行って見極めよう

こうしたリスクを避けるためには、学校説明会や文化祭に行ってみるのがもっとも有効と多くの塾関係者は言います。もちろん可能な限り、お子さまも一緒がベター。そして親御さんは、先入観を排して本当にわが子にふさわしい学校かどうか判断してみる。とはいえ、お子さまの印象がもっとも大事。なぜならその印象が、入試までの学習意欲にも大きく関係してくるからです。

「通学時間のチェックはすぐにもできる。偏差値的なことは塾の情報やアドバイスを参考にしていただく。でも、校風・教育文化となると、お子さまの個性やご家庭の方針・背景などが大きく関係してくるので、個々に判断していただくしかありません。その際、親御さんの先入観はとても危険です。昔から憧れていたとか、お父さまが決めた、おばあさまに言われたなどで、お子さまの気持ちを軽視しないようにしてください。親子でよく話し合っていただくことが、とても大事です。
それからもうひとつ。学校説明会は、第一志望だけではなく、併願する学校はもちろん、できるだけ多くの学校に行ってください。ひとつしか行かないと比べることができず、お子さまを追いつめてしまうことがあります」(進学塾講師)

6年間を過ごすのはお子さま本人。何よりも大事なのはお子さまの気持ち。そのことを忘れずに、親御さんは先入観を排して、できるだけお子さまとともに複数の学校の説明会やイベントに行ってみる、これが「校風・教育文化」を見極めるいちばんの方法ということです。

入試が迫っている6年生。なんらかの事情で、親御さんもお子さまも行ったことのない学校を受験することになったら、平日その学校に行ってみてください。登校時、下校時の生徒を見ているだけでも、“何か”がわかり、入試の緊張を和らげることにもつながると思います。

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