中学受験生の親自身、中学受験は経験している?していない?

inter-edu’s eye
首都圏に住むご家庭で身近になってきている中学受験。親御さんが子どものときよりも、中学受験を意識する機会は多いのではないでしょうか。実際に、自分自身は中学受験を経験していないけれど、子どもにはさせたいと考える親御さんも増えています。
そこで、中学受験生の親自身が中学受験を経験しているか、していないかをアンケートし、経験・未経験でお子さまの中学受験にどのような影響があるのか、考えていきたいと思います。

両親とも「経験していない」が全体の半数以上!

中学受験生のお父さま・お母さま自身、中学受験を経験されていますか?

中学受験を経験?未経験?

「どちらとも経験していない」が56.3%、全体の約半数以上を占めることが分かりました。
「もしかしたら、中学受験を経験していないのは、うちの家族ぐらいかも…」と思っていた方は、少し安心されたのではないでしょうか。

なぜこのような結果になったのでしょうか?

文部科学省「学校基本調査」から、親御さん世代が小学生の頃(1987年)の私立中学の生徒数と現在(2016年)の私立中学の生徒数を比較すると、その理由が見えてきます。

【1987年】全国の中学校(公立・国立・私立)生徒数と私立中学校生徒数の比較

中学校の生徒数(人) 私立中学校の生徒数(人) 私立中学の割合
全国 6,081,330 188,856 3.1%
埼玉 338,892 1,619 0.5%
千葉 286,652 8,022 2.8%
東京 517,592 65,169 12.6%
神奈川 380,561 21,783 5.7%
一都三県合計 1,523,697 96,593 6.3%
一都三県の割合 25% 51%

【2016年】全国の中学校(公立・国立・私立)生徒数と私立中学校生徒数の比較

中学校の生徒数(人) 私立中学校の生徒数(人) 私立中学の割合
全国 3,406,029 241,545 7.1%
埼玉 193,238 9,212 4.8%
千葉 163,368 9,785 6.0%
東京 306,820 74,322 24.2%
神奈川 232,971 25,320 10.9%
一都三県合計

896,397

118,639 13.2%
一都三県の割合 26.3% 49%

(文部科学省「学校基本調査」より)

1987年の全国の中学校生徒数6,081,330人が、2016年には3,406,029人と約45%減にもかかわらず、全国の私立中学校生徒数が188,856人から241,545人に128%増、昔から私立中学生が多い一都三県でも、96,593人から118,639人と123%増と2割~3割増えていることから、親が中学受験を経験していない割合は多いということが言えます。

中学受験経験、未経験の親が意識しておきたいことは?

家族の中学受験勉強

先のデータが示すように、親御さんが小学生の頃はごく限られたご家庭が中学受験をしていました。しかし現在では、公立中高一貫校の存在や、グローバル化にともない海外留学を視野に入れた進路選択を考えるなど、中学校からの学校選びが首都圏を中心に広まってきています。

このように、昔と今では中学受験をする環境や理由が異なっていることを意識しておくことが大切です。その違いにおいて、特に意識しておきたいことをまとめました。

中学受験経験者が意識しておきたいこと

昔と今を比べると、学校の偏差値や雰囲気が異なっていることにまず驚くのではないでしょうか。変わってきているとは頭で分かっていても、昔の印象を払拭することはなかなか難しいことです。
名門校と呼ばれる学校は、今もなお伝統を脈々と受け継いでいますが、30年の中で変化を遂げた学校も多くあります。親の先入観で子どもの選択肢を狭めてしまわないように、今の姿で判断していきたいところです。

また塾は、入試問題を完全に網羅したカリキュラムを発展させてきており、昔よりも学習量が各段に増えています。中学受験層全体が底上げされ、競争相手が多くなっていることもあり、以前と比べゆとりがないように感じるかもしれません。
昔の中学受験の取り組み方にとらわれず、学習の進め方も今の形を尊重していきましょう。

中学受験未経験者が意識しておきたいこと

中学受験未経験の親御さんに見られがちなのは、偏差値のみで学校を評価してしまうことです。それは、高校受験が偏差値を軸にして受験校を選ぶことが影響しています。
公立は文科省のもと、全国統一の教育が行われることがその理由ですが、私立は独自の建学の精神があり、同じ偏差値帯であっても学校が持つ雰囲気やカリキュラムも異なります。その校風に子どもが合うがどうかで学校選びをします。

そのため、私立中学の受験においては、偏差値偏重にならないように意識しておくことが大切です。また、高校受験とは受験する年齢の違いもあって、親の関わり方が重要になってきます。塾任せや本人任せでうまくいくケースはごくまれということを念頭に置いておきましょう。

大切なのは「今」の中学受験を知ること!

掲示板では、経験者、未経験者ともに意識しておきたいことについて、以下のようなコメントもありました。

某大手塾の入塾説明会で「お父さんお母さんが受験した頃のことはきれいサッパリと忘れてください。」と釘を刺されましたよ。 昔の「滑り止め校」「ツッパリ校」が今や押しも押されもしない人気進学校に変身しているという事実のほか、そもそも子どもに中学受験させる層は、親自身が中学受験経験者か、高校受験で公立トップ高、という人が多い訳で「普通にやっていれば高偏差値の中高に合格できて当然」みたいな勘違いをしやすい、これが危険、という意味もあるのでしょう。(投稿者: 祖父母どころかさん)
(「【2176068】昔の偏差値、気にしますか?」より)

先に述べたように、中学受験を取り巻く環境の変化があって、競争相手が多くなっていることから、わずかな差で合否が決まる時代です。中学受験を成功に導くためには、現状をしっかり把握し、お子さま自身を見てあげることが重要です。

このように中学受験を経験していることが、必ずしもお子さまの中学受験に有利に働くとは限りません。
経験している方も、経験していない方も情報収集をしっかり行い、何のために中学受験をするのか、その意味を考えていくことがどの家庭においても大切なことではないでしょうか。


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