小学校低学年時の通信教育や学習教室、どう選んだらいいの?

inter-edu’s eye
小学校低学年から、通信教育を始めたり、学習教室に通ったりするご家庭は少なくないようです。特に中学受験を目指すご家庭では、低学年のうちから、「学習の習慣や基礎を身につけさせたい」「中学受験に有利なように、先取り学習をさせたい」などの理由もあって始めるようです。そこで、中学受験生、または、中学受験を経験したお子さまが、小学校1~3年生のときに行っていた学習についてアンケートしました。

中学受験生の約8割が、小学校低学年のとき“学習系”をやっている!

Q1.中学受験に役立った、小1~3年生時の通信教育・学習教室は?(複数選択可)

中学受験に役立った、小1~3年生時の通信教育・学習教室は?

アンケート結果の上位3つは、「公文式」…15.4%、「Z会」…10.9%、「進研ゼミ」…9.6%となりました。この結果をさらに分析するため、現在小1~3年生が行っている、通信教育や学習教育のアンケート結果と照らし合わせてみました。

Q2.小1~3年生のお子さま、現在やっている通信教育・学習教室は?(複数選択可)

小1~3年生のお子さま、現在やっている通信教育・学習教室は?

Q1とQ2のパーセンテージの値が近いことから、小学校低学年時に行われる学習内容は、おおよそ同じ傾向にあることが分かります。よって、低学年時に取り組んでいた学習が、中学受験に役立ったと言えそうです。

Q1のパーセンテージの値が、Q2の値を上回っている、「Z会」「ピグマキッズくらぶ」「四谷大塚リトルクラブ」「公文式」が「特に役立った」と言えるでしょう。このような結果になったのは、「Z会」「ピグマキッズくらぶ」「四谷大塚リトルクラブ」は学習の難易度が高く、中学受験に繋がる内容だからという理由が考えられます。「公文式」に関しては、中学受験生の間で、比較的取り組まれている学習であることが大きいのかもしれません。

もう一つ注目したいところは、低学年時に学習系を「何もやっていなかった」ご家庭が約2割いるということです。裏を返せば、約8割が何らかの学習を行っていたと言えるでしょう。

小学校低学年時の学習は、子どもにあった内容とバランスが重要

一方で、「小学校低学年のうちはたくさん遊んだほうがいい」「低学年のときから勉強に打ち込んでしまうと、小学校6年生までに中学受験勉強で、息切れしてしまうのでは」という意見もあります。では、どのように考えたらよいのでしょうか。掲示板の意見をまとめました。
※掲示板からの引用文は、一部の編集をのぞき、原文を尊重して、そのまま掲載しています。

【2712371】低学年での通信教育(中学受験予定)

■我が家の経験から、低学年の間にどの教材をしてもあまり結果は変わらないと考えています。(中略)私なら併用する市販の問題集もほどほどレベルをおすすめします。あまりまわりがガリガリやっていない時期に高度なことをやれば、早熟なお子さんがそれなりによい偏差値が出るのは当たり前。逆に今の高偏差値が本当の高能力なのか、早熟なためか、まわりがやっていないせいか、分母が少ないせいかもわかりません。それよりも今は漢字・計算の基礎固めとハイレベぐらいの問題集を何度も繰り返すほうが効果的かと。
【投稿者: 1人終了組さん】

■無理な先取りの必要はないと思いますよ。(中略)子どもには脳の発達段階があります。たとえば、低学年で高学年の国語の読解をやっても、主人公の年齢に達していないと、その心の動きを真の意味ではトレースできません。発達段階に合わせた勉強だけをしておけばいいと思います(もちろん脳が早く発達していれば、先取りも構いません)。ただし、親子の話はとても多くしていました。たとえば、テレビを一緒に見ていて、疑問に思ったことや番組への感想など、本当に多くのことを話しました。それは、勉強の上でもとてもプラスになったと思います。
【投稿者: 親子の会話さん】

■低学年の間はどれをしても変わりはなく、自学自体もあまり必要のないとのこと。しかしながら、併用されている教材もみなさんきちんとおありですね。まずは、子ども自身の好むもの、「無理なきものを無理なき量で」という内容に受け取りました。
【投稿者: どうされましたか?さん】

通信教育については、先取りをするためではなく、基礎固めのために行い、子どもの発達段階に合わせた教材を選ぶということですね。

【1992276】低学年からの通塾ってそんなに無意味なんですか?

■無意味というよりも低学年の内はのびしろを大きくするために、もっとやることがあるということだと思います。外遊びやキャンプ、膨大な読書量、プラモデルや折り紙、台所での実験遊び‥etcそれらをたっぷりやってる子とやっていない子ではのびしろが全く違います。実際プラモデルやレゴ、折り紙や外遊びを目一杯やった子の方が図形も得意です。算数も他の教科も読書量がモノを言うので、これも多い子の方が圧倒的です。低学年の内は、実践で手や頭をフルに使ってやることが子どもに取っては意味が大きいです。それに皆さん家庭学習で通信や市販教材を使ってしっかり勉強をさせてますよ。ですから、ギャップが大きいというのは、かなり違うと思います。自宅でしっかりやって親がちゃんと見てます。無意味というよりは低学年の内に通塾で時間を束縛されるよりは、低学年の時にしかできないことがたくさんあるから、時間を有効に使った方がいいということの方が近しいと思います。
【投稿者: palazzoさん】

■低学年から通わせても、おそらく大変なことはないですし、遊びや他の知的好奇心を満たす時間は十分に取れるでしょう。家庭ごとに考え方は違いますから、無意味と切り捨てる必要はまったくありません。それから、低学年から通った場合のメリットはあると思います。それは、子どもの勉強適性を見極めやすいということです。しかし、低学年から通っていれば、4年になったときにあまりできなかった場合「この子の勉強適性は高くない」と見極めることができます。その段階から判断を変えれば、塾の変更もスムーズですし、中学受験に対する(親の)考え方も変えることができます。
【投稿者: メリットさん】

学習塾については、賛否両論ある中でも、低学年でなければできないことを十分に行った上で、学習に取り組むことが大切だと考える親御さんが多いようです。

小学校低学年時に大切なのは「身体感覚」と「生活知識」を育むこと

掲示板の意見からも、低学年時は「遊び」という体験を通じての学びが大切、ということを多くの方が感じているようです。では、専門家のご意見はどうでしょうか。
プロ家庭教師の西村則康先生によるメルマガ「エデュまが」からご紹介します。

幼児期から小学3年生までの生活体験は、子どものその後、つまり高学年、中学、高校と着実に力を伸ばしていけるかどうかに大きく関わっています。ここでいう“力”は、学力だけではありません。一生を通して大切な共感力や観察力、また、新たな知識を身につけたときの快感や、「なぜ」と疑問を持てるようになることなども“力”にあたります。
これらの力の土台を作る上で何より大切なのが、「身体感覚」「生活知識」です。そして、この2つを育んでいくには、お子さまの好奇心が必要不可欠になります。
子どもは日々、さまざまなことに興味を抱きますから、親御さんにはお子さまの興味や好奇心の芽を見逃がさずに育て、広げていってあげてほしいのです。会話をしているときや、お手伝いをしてもらっているとき、一緒に買い物に行ったとき。家族で自然と触れ合える場所や動物園、水族館に行ったとき。さまざまな場面で、お子さまの好奇心を育てる言葉をかけてあげてください。(中略)
このような家庭環境で育った子どもは、自然と知的好奇心が育まれます。いろんなことに興味を持つことができると、「身体感覚」や「生活知識」も身についていき、中学入試でうまくいくことが多いです。もちろん、小学校高学年になったからもう遅い、というわけではありません。
(「中学受験でも役立つ知的好奇心の育て方」より)

通信教育や学習教室を考える前に、まずは西村先生がおっしゃることを日々の生活でできているかどうか、確認しておく必要がありますね。その上で検討すると、通信教育や学習教室選びで、後悔のない選択ができるのではないでしょうか。


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Q.授業中に居眠りをしてしまうお子さまは、何か工夫・対策をしていますか?している方は具体的に教えてください。(自由回答)

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