中学受験で学校を休む・休まない、後悔をしない判断とは?

中学受験が迫るこの時期、毎年学校を休む・休まないが話題になります。そこで中学受験生(現在小学6年生)がいるご家庭に、学校を休む・休まないについてのアンケートを行いました。その結果と学校を休む・休まないの議論を踏まえて、“後悔をしない”判断ができるように一緒に考えていきましょう。

学校を「休む」が約7割、「2、3日~1週間休む」が約6割

中学受験生の親御さん、1月・2月に小学校を休ませますか?休ませる予定の方はどのくらいですか?

1月・2月に小学校を休ませますか?
休ませる予定の方はどのくらいですか?

アンケート結果を「休む」・「休まない」に区分すると、「休む」…71.2%、「休まない」…28.8%となりました。休む日数については、「1週間」…31.0%、「2、3日」…27.6%、「約1か月(入試終了まで)」…17.7%という内訳になりました。

このような結果となった理由を、1月~2月の受験スケジュールから見ていきましょう。

エリアで見ると、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)の2019年入試解禁日は1月12日となります。関西圏は通学エリアに併願できる学校が少ないため、第一志望に受からなければ、公立というように大変厳しい中学受験となります。そういった事情もあり、1月年明けから学校を休ませるというご家庭が多いようです。

首都圏での入試解禁日は埼玉県が1月10日、千葉県が1月20日、東京都・神奈川県が2月1日となります。東京都・神奈川県の受験生は、埼玉県・千葉県の私立中学校を受けることが可能なので、併願校として、または2月1日に向けての調子を見るために受験をします。このように首都圏では受験校数が多い傾向にあるため、過去問対策に時間がかかります。学校を休んで受験校対策の時間に充てたいと考えるご家庭も多いようです。

その他の理由は「体調管理」です。インフルエンザにかかって受験できなかったら、せっかくの努力が報われない、それは小学生にとって酷では…という気持ちもあるでしょう。

しかし、ここで意見がおおよそ次の2つに分かれます。義務教育である学校は休ませるべきではない、休ませるのは親としていかがなものかという考えと、小学生が中学受験という大舞台に臨むのだから、万全の状態で受験させたいという考えです。これは、何が正しいかということではなく、ご家庭の価値観の問題です。この議論に答えを求めても悩みは深まるばかりでしょう。