お子さんの大学進学のために、進学・教育費はどのように捻出していましたか

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大学進学にかかる費用は、平成の最初の頃と比べると毎年のように増加しています。
1990年の国公立大学の授業料は339,600円でしたが、今では535,800円に上昇。また私立大学でも615,486円から868,447円に上昇しており、初年度入学料と授業料を合算すると112万円を超えます(※)。
全国大学生活協同組合連合会の調べによると、費用を準備する際に困ったこととして、 一般入試での入学者は「未入学の大学に納付金を払った」、「受験料が増えた」が4人に1人以上という結果が出ています。 受験料については受験する学部数が年々増加する傾向にあることも要因でしょう。デフレ経済が進行する中でも上がり続ける学費、それに伴う諸費用も上昇している傾向にあります。そこで、今回は現在お子さんが大学生、大学院生の保護者に対し、大学進学のためにどのように費用を捻出したのかなどを調査しました。

※平均額

【調査概要】

◆調査方法:インターネット調査
◆対象者:大学生および大学院生のお子さんがいる 男女 300名
◆調査エリア:全国
◆調査時期:2020年1月9日

【質問項目】

Q1.大学進学用の資金(塾・予備校・一人暮らしの引っ越し費用・受験料等を含む)を準備していましたか。
Q2.お子さんの学齢がいつくらいから準備していましたか。
Q3.月々いくらくらい準備していましたか。
Q4.大学の入学までに総額でどのくらい費用がかかりましたか。(塾・予備校・一人暮らしの引っ越し費用・受験料等を含んだ総額)
Q5.大学進学用の資金はどのような方法で準備しましたか。
Q6.大学進学用の資金準備はどのくらい負担でしたか。
Q7.大学進学用の資金で1番大変だったのは次のうちどれでしたか。
Q8.大学進学用の資金の金額が子どもの進学先を左右すると思いますか。

大学の費用は早いうちから月々無理のない金額で着実に貯める傾向

お子さんの学齢がいつくらいから準備していましたか?

大学進学用の資金を準備していた人は調査対象の約7割。その回答者を対象にお子さんの学齢がどのくらいのときから準備をしていたのか聞きました。

1番多かったのが「未就学時から」で52%、その次が「高校生のとき」の18%、「小学校低学年のとき」13%でした。

月々いくらくらい準備していましたか。

さらに月々いくら教育費に捻出していたのかお聞きしました。1番多いのが「10,000円~19,999円」で39%、次いで「5,000円〜9,999円」14%となっており、前問で、準備を始めた時期に対しての回答と合わせると、早いうちから月々無理のない金額で着実に貯めていた傾向が見られました。中には「生誕後300万円の学資保険を一括で払い込んだ」と回答した人もいました。

大学進学から入学までにかかる費用

次に大学までの入学までにかかった費用のおおまかな総計について尋ねました。この費用には塾や予備校、入学金・初年度授業料、1人暮らしが必要な場合はその費用も含みます。

大学の入学までに総額でどのくらい費用がかかりましたか。

一番多くは「1,000万円未満」で28%、次が「1,000万円以上1,999万9999円」で22%と、5割の方が2,000万円以下という回答でした。

こうした進学用の資金についてはどのような方法で捻出したのでしょうか。その方法はさまざま場合が考えられるので、複数回答で答えてもらいました。

大学進学用の資金はどのような方法で準備しましたか。

一番多いのは「学資保険」の58%、次に「銀行預金」46%で、これは2問目で未就学の頃からコツコツと貯める傾向が表れているでしょう。その次が奨学金で19%と約2割の方が奨学金も利用していました。次に「子どもの祖父母からの支援」が15%でした。その他で回答した方には「教育ローンを利用した」という回答もありました。

約8割の親から「大学進学用の資金が子どもの進学を左右すると思う」という回答が

このように大学までの費用について少なくとも1,000万円程度はかかっており、その費用等の捻出もさまざまな方法でまかなっていたことがわかりますが、どのくらい負担だったか率直な感想を尋ねました。

大学進学用の資金準備はどのくらい負担でしたか

半数近くの47%が「負担だったがなんとかなった」と回答。次に「負担だった」が37%、少数ですが、「負担が大きく志望先を変えてもらった」という回答もあり、負担を感じた人は8割以上となりました。一方、「負担ではなかった」が15%でした。

大学進学用の資金で1番大変だったのは次のうちどれでしたか。

また大学進学にかかる費用で1番大変だったものについても聞きました。
多くの回答があったのは「授業料」で約40%、次に「塾や予備校費用(家庭教師含む)の費用」24%、次に入学金の21%でした。その他の回答として、「すべり止めで受けた大学の入学金」、「入学後の生活費全般」、という回答のほか、「全部」という回答も見られました。

大学進学用の資金の金額が子どもの進学先を左右すると思いますか

最後に大学進学用の資金が子どもの進学先を左右するか、という質問には、「思う」という回答が78%と8割近くになりました。

親としては、お金を理由に進学先を諦めるようなことはないように務めたいと思うものです。また大学までには、小学校、中学校、高校など進学するタイミングで、それぞれ受験に臨むご家庭も多いと思います。例えば、高校受験から大学受験はあっという間に3年が経ってしましまいます。

お金がかかるタイミング、目安などを把握するためにも、早めに資金計画をたてることも肝心です。また進学先についてお子さんとよく相談し、お子さんの意向なども踏まえておくことも必要といえるでしょう。


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