はじめての中学受験Vol.7後半 男子校で気をつけたいこと

はじめての中学受験Vol.7後半 男子校で気をつけたいこと

女子校のメリット 男子校のメリット 女子校で気をつけたいこと

inter-edu’s eye
男子校・女子校って、うちの子に合うのかしら? 誰もが一度は考えることでしょう。そこで、先月の記事が大反響を呼んだ、おおたとしまささんに、再度アドバイスをお願いしました。おおたさんには、『男子校という選択』『女子校という選択』という2冊の著書があります。

母親の思い通りにはならない男子校の教育

前半で男子校のメリットを話してくださったおおたさん。男子校出身であるご自身の経験も思い出しながら、お母さまにも知っておいてほしい「男子校で気をつけたいこと」を話してくださいました。

男子生徒

気をつけたいこと1.女性との付き合い方が二極化

男子校出身者は女性との関わり方が二極化すると言われています。ひとつは、「女性が怖くて話せない」といういわゆる『草食系』と呼ばれるタイプ。もうひとつは、合コン慣れしていてガツガツ積極的に女性にアタックする『肉食系』タイプ。どちらも、上手に女性と距離感がつかめず、離れすぎたり近づきすぎたりしてしまうのです。

気をつけたいこと2.お母さんから見ると入学当初は動物園!?

男子校というのは、女子の目を気にせず思いきりバカなこともできる場です。また、先生もそれをギリギリまで見守る姿勢があります。そのため入学当初、授業参観に行くお母さまは、まるで動物園状態のような光景を目にすることとなるので、覚悟が必要です。

気をつけたいこと3.面倒見が良くないように見えるかも

男子校の先生は、男子の扱いにとても慣れています。男子の自律には、「待つこと」が大事であると知っているため、基本的に口うるさく注意をしたり、手厚くフォローをするということがありません。そこが、お母さまから見たら、「共学と比べ面倒見が良くない」と見えるかもしれません。

未来の姿を見ればわかる、安心の男子校

ここまでのお話だけを聞くと、男子校は自由奔放でやんちゃで、女性が苦手な男性を育てるように感じてしまいます。しかし、実際に男子校を卒業されているおおたさんは、温和な雰囲気で、ご結婚もされている… どういうことなのでしょうか。

おおたとしまささん

結婚率は共学出身者と変わりません

『明治大学で教える「婚育」の授業』(諸富祥彦著、青春出版社)によると、「大学1~2年の時点でカノジョのいる率は、共学出身者が40%、男子校出身者が9%」という調査結果があるそうです。ただし、内閣府が2010年秋に行った『結婚・家族形成に関する調査』によると、婚姻率について共学出身者と男子校出身者に差はないそうです。つまり男子校出身者は、大学入学時点では女性との関わり方に遅れを取りますが、最終的にその差は自然になくなると言っていいようです。

行事を見に行ってみてください

入学当初、男子校の教育に不安を覚えたお母さまも、行事を見に行って「安心した」という方が多いです。なぜなら、行事に参加している先輩生徒の落ち着いた立派な姿を見て、「いずれこうなるんだ」と思うからです。また、実際多くの保護者が、幼くやんちゃだった息子が生き生きと成長していく姿に喜びを感じています。
長年、男子に特化した教育を行った末に辿り着いた男子校のスタイルは、保護者満足度90%という調査結果にも表れています。受験を考えている男子校があれば、ぜひ文化祭や体育祭を見に行ってみてください。お子さまの未来の姿が想像できるかもしれませんよ。

― おおたさん、ありがとうございました。おもいきりのびのびと自分を発揮できる環境で成長する男子校生たち。男子校の本当の魅力は、高校3年生や卒業生の姿に表れているのかもしれません。

おおたとしまささん著書

<<プロフィール>>おおたとしまさ
育児・教育ジャーナリスト、心理カウンセラー
著書は『男子校という選択』、『女子校という選択』、『中学受験という選択』、『名門中学の子どもたちは学校で何を学んでいるのか』、『パパのトリセツ』、『男の子 育てにくい子ほどよく伸びる』、『パパのネタ帖』、『笑われ力』、『学習塾白書』(共著)など多数。

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