保護者からも大好評!私立中学校の給食が持つ意味とは?

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駒込中学校・高等学校は、私立中学校としては珍しい給食制の学校です。給食を実施している理由や、行事を通し知る食の大切さ、そして仏教的な視点から食文化についてのお話をご紹介します。

私立中高で出される給食の持つ意味

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「智徳体」を育成する上で「智」や「徳」は本校のカリキュラムや仏教的人間教育に委ねる一方、「体」はそうした活動を支える資本となるものです。体育の授業はその中に含まれるものですが、資本となる健康を維持向上させるうえでは、栄養バランスのとれた食事が大切です。

また、「大勢の同じ仲間と同じ食事を摂る」といった小学校では至極当然の行いは、大人になるにつれて、機会が失われていきます。その時になって初めて、当時一緒に食事を摂っていたことが、本当は奇跡的な一瞬であり、その中でコミュニケーション能力を育めた貴重な機会のひとつであったことに気づいたりします。

また、駒込中学校では、担任の先生が同席の上で食事をします。そして、いただく前には「食前観」を、食後には「食後観」を唱えます。生徒たちは給食の時間がホッとできる楽しみな時間であり、今日は何かなと献立表を見ています。保護者の中には、毎日のお弁当を準備する手間が軽減されるということで喜んでおられる方もいらっしゃいます。

食物アレルギーについては、事前に調査をして給食の委託業者さんに伝えています。場合によっては、その生徒だけ一部別メニューにすることもあります。そして、定期的に給食アンケートをとりながらメニュー改善に努めていただいてもらっています。こうして給食も学校生活の一部として溶け込ませながら、「智徳体」の「徳」と「体」の育成に貢献できるように心がけております。

なぜ給食を実施するのか

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駒込中学校の仏教主義に基づく人間教育の中には「忘己利他」という教えがあります。「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」と言い、その実践にはまず感謝の気持ちを持たねばなりません。相手の気持ちを慮り、受けた善意には感謝を伝え、そして今度は自分も人のために役立ちたいという心を持ってほしいと願っています。それを食育の観点からも考えて行事を組み立てています。

例えば、中1で行う林間学校では、飯ごう炊飯と農村体験を行っています。グループに分かれて作るカレーライス。薪をくべ、野菜を切り、米をといで炊く、といった一連の作業の中に個々の日常が浮き彫りにされます。それぞれが役割分担を解して行えるか否か、誰がリーダーシップを発揮するのかなどが詳らかになると同時に、本来、食べるという行為は、こうした手間のかかる工程があって初めて成り立つことを再認識させてくれます。そこに感謝の気持ちを芽生えさせたいと考えています。

農村体験も同様です。ご高齢の農家の方と一緒に農作業を行う中で、生徒たちは何を知り、学ぶでしょうか。こうした方々の苦労を経て、食品がスーパーに並び、お母さんが献立を考え調理して、やっと食事が食卓に並ぶということにしっかりと気づきをもってほしいと思います。

給食を実施していることの根拠も実はここにあります。大勢の人の手を経てこそ、この目の前の食事が完成して、口にすることができる。つまり、人は一人では生きていけないことを知り、周りの人に感謝の気持ちを持って接することの大切さを学んでほしいと願っています。

仏教的な視点から食文化について

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駒込中学校では、中2で日光山研修、高1で比叡山研修をともに2泊3日で実施しています。いわゆる修行体験です。この短い期間でも、慣れない所作を実行するとなれば、たいそう難しく苦しいものです。具体的にこの研修期間中では、精進料理をいただき、法話を聞き、坐禅止観、写経を行い、そして30キロの山間を歩く回峰行と呼ぶ修行で締めくくります。その一つひとつは「食べる」「聞く」「座る」「書く」「歩く」という日常的な所作に集約されますが、それらには一点に集中し継続するという精神力が常に求められている故、苦しいのです。

精進料理をいただくことを考えても、それは一目瞭然です。まず、この料理に殺生はありません。肉や魚はなく、野菜や豆腐などが中心です。そして、ここが最も難しいことなのですが、食事中は一切音を立ててはなりません。茶碗や箸を置くときにも最善の注意を払い、決して接触音が出ないようにゆっくり、ゆっくりと下ろします。食器も両手で取り上げ、両手で置くわけですから、緊張の連続です。さらに、食後は食器にお茶を注いでたくあんで拭き、それを飲み干すことで完了します。

食すということは、脇目も振らず、一心に食べることだけに集中する行為であり、一つひとつの食材には、携わった人々の思いも刻み込まれています。集中するということはそれを意識して味わうことに他ならないのです。テレビを見ながら食すなどは、言語道断です。ご両親に感謝の気持ちをもって食事をしている子どもたちは、世界広しといえどもどれほどいるのでしょうか。

駒込中学校の生徒たちは、そんな数少ない貴重な存在の一人となってほしいと思っています。

駒込中学校・高等学校

監修:駒込中学校・高等学校

学校イベント情報

■秋の給食試食会:10月28日(土)
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【食育への取り組み】
本校では完全給食を実施しています。仏教主義人間教育に則り、食前観食後観を唱え、感謝の気持ちをもっていただくことを習慣にしています。担任の先生とともにいただくことで、クラス内の人間関係や素顔を知ることの一助にもなっています。

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