開成合格秘話!中学受験は人生の糧を得る機会?
inter-edu’s eye
第11回では、開成中学校に合格した親子にインタビュー。お子さま、お母さまにそれぞれお話をうかがってきました。今回は、両親ともに中学受験経験者。自身も体験しているからこそ分かることや、中学受験を通して、お子さまに伝えたかったことは必見です。
小学校4年生の時点で開成一本
すべては開成合格のためだけに
エデュ:はじめに開成中学校を選んだきっかけを教えてください。
お母さま:小学校4年生からサピックスに通わせていたのですが、入塾テストを受けたときに思ったよりも成績が良かったので目指せるかなと思ったこと。あとは、文化祭に息子と一緒に行って、印象が良かったことがきっかけですね。志望校は最後までぶれず、開成一本でした。
エデュ:サピックスを選んだ理由は何でしょうか?
お母さま:やっぱり進学実績があること。そしてもう1つは、自宅からの通いやすさで選びました。
エデュ:開成中学校は最難関ですが、受験を通して苦労したことはありますか?
K君:国語の勉強です。算数・理科・社会は得意だったのですが、国語は苦手で。開成中学校は全部記述問題なので、気持ち言葉や簡単なはずの言葉が出て来なくて、苦労しました。
エデュ:どうやって克服したのでしょうか?
お母さま:受験ドクターに通わせて克服しました。小学校4・5年生で成績が上がるかなと思っていたのですが、思ったより伸びなくて…。さすがにこのままでは危ないと感じ、小学校6年生から通い始めました。
個別指導ならどこでもという訳ではなく、開成の国語に詳しく実績がある先生がいる塾に行かせたかったことも、通わせた理由のひとつです。
お父さまが算数の問題で小1時間悩みながら教える
毎日欠かさず、30分の基礎トレを
エデュ:ご家庭でのサポートはどのようにされていましたか?
お母さま:基本的に勉強は塾にお任せでしたが、休日に主人は算数を、私は国語の敬語・語彙の問題を、聞かれたら答えていました。主人も私も中学受験経験者なのですが、やっぱり開成中学校の算数は難しかったみたいで…。小1時間頭を悩ませながら教える主人の姿は今でもよく覚えています。
エデュ:親子で頑張られたのですね。学校が終わってからは、毎日どのぐらい勉強していましたか?
K君:塾のある日は、その日書いたノートをパラパラ見るぐらいで、ほとんど勉強していませんでした。休日は、塾が終わったら4時間ぐらい復習。夜は12時前には寝ていたのですが、朝7時には起きて、基礎トレをやっていました。
エデュ:受験を途中でやめたいなと思うことはありましたか?
K君:やめたいと思ったことはないですが、金曜日に翌日のことを考えると気が重くなることはありました。でも、実際に行くと友達もいたので、きつくはありませんでした。
中学受験を通しお子さまに伝えたかったこと
開成一本に絞っていたデメリットは?
エデュ:受験を振り返って、これはやっておいて良かったなということはありますか?
K君:算数がとくに得意な科目だったのですが、受験当日、解けない問題があって…。でも基礎的な問題でしっかり点数が取れたので、毎日の積み重ねが大事な基礎トレはやっておいてよかったなと思いました。
お母さま:早いうちから開成中学校を第一志望にしていたので、対策がしっかりできたことはよかったと思っています。ただその反面、失敗したと感じることもあって…。
エデュ:それは何でしょうか?
お母さま:塾で併願校も含めて、過去問は最低2回やってくださいと言われたのですが、6年生の夏以降は塾の宿題も増え、過密スケジュールになってしまって…。
夏以降は非常に忙しくなるので、夏までにしっかり基礎を固めて、併願校の過去問に取り組んでおくことを、これから受験する方にはおすすめします。
エデュ:なるほど。スケジュール立てが重要ということですね。最後にお母さまから見て中学受験とは何でしょうか?
お母さま:中学受験を通して息子には「努力をすれば夢は叶う」ということを、実感してほしいなと思っていました。早い段階でそれを知ってもらえれば、6年後の大学受験でも糧になると私は考えています。
- ■取材協力
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SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーなど大手有名塾の元講師による中学受験専門の個別指導塾、家庭教師センターを運営。2017年度、開成中学校の合格者数8名を記録。
プロ講師による無料の学習相談も随時受付中。
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