高校にはどんな種類があるの?

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本コンテンツでは、高校受験で悩まれるすべてのご家庭に向けて、情報を提供していきます。第1回では、高校には一体どんな種類があるのかを具体的に見ていきます。高校受験に向けた第一歩としてぜひご覧ください。

大きく違う特徴

高校の種類

高校は大きく分けると、国立、公立、私立の3つに分けることができます。

【国立高校】
国立高校は、国立大学教育学部の付属高校として、「教育学に関する研究・実験に協力」する「教育実験校」として設立されています。国立ですので、安い学費で、高い教育を受けることができますが、その分、倍率が高くなっているのが特徴です。

【公立高校】
公立高校は、都道府県や市町村などの地方自治体により設置・運営されています。普通科高校、専門学科の高校(農業、工業、商業、福祉、芸術など)、総合学科の高校、単位制高校に分かれています。バラエティに富んでおり、学費も安いのが特徴です。

【私立高校】
私立高校の最大の特徴は、「個性」です。各校で建学の精神に基づいた教育が行われています。国立高校、公立高校と比べると学費は高くなっていますが、設備や進学実績、カリキュラムなど数々の魅力を持っています。

さらに分かれる3つの選択肢

次に親御さんも、お子さまも気になる男子校、女子校、共学校のそれぞれの特徴を見ていきましょう。

【男子校】
男子校というとバンカラなイメージがあるかもしれませんが、時代の流れによって多様化した社会に対応できるような教育を行っています。また、異性の目から解き放たれるので、多感な時期にも自分を見つめ、自分の責任で行動できます。有名進学校も数多くあり、様々なことに挑戦し、打ち込んでみたい方におすすめです。

【女子校】
私立の女子校は、創始者も女性である場合が多く、「品格も知性も備えた女性の育成」など、現代にも通じる建学の精神を掲げています。共学校だと男子に譲りがちなリーダー役も率先して行えるので、自立心が自然と身につくのも女子校の特徴といえます。近年は、女性の社会進出を意識した教育を行っている学校が多くあります。

【男女共学校】
首都圏の多くの都立・県立高校は男女共学です。男子校、女子校と比べ自由で自然なところが特徴で、男女共に社会で活躍するのが一般的になった現代では、もっとも理にかなった学校の形態とみることもできます。公立中学から進む方にとっては、抵抗なくとけ込めるかもしれません。

男子校、女子校、共学校は、学校の雰囲気自体が大きく違います。各ご家庭の教育方針や、将来こんな子に育ってほしいという希望に合わせて選択していきましょう。

進学校か、大学附属校かという選択肢も

増える選択肢

高校を卒業すると、大多数の方が大学進学をすると思います。ここで、進学校か大学附属校かという選択肢も出てきます。

進学校とは、東大などの国公立大学・医学部や早慶上理、GMARCHなどへの進学実績が高い高校という意味合いで使われることが多く、進路別のクラス編成や、希望大学ごとの補習授業などを行っているのが特徴です。学校サイトに大学進学実績などが掲載されていますので、確認してみましょう。

大学附属校は、大学・短期大学に併設された高校で、大学進学の際に、推薦入試などの有利な条件があります。誤解されがちですが、高校に入学すれば大学にエスカレーターで行けるわけではありません。また、行きたい学部・学科が大学になかった場合、付属の大学ではないところを受験しなければなりません。そういう意味では行きたい大学が決まっている方向きといえます。

しかし近年では、「他大学受験」に力を入れる大学附属校も増えています。付属大学への有利な条件を持ったまま、国公立大学や他の私立大学をめざせる学校もあるほどです。

ココがポイント!

第1回では高校の種類について見てきましたが、大切なことは、漠然としてでもいいので、まずはお子さまの将来をイメージすることです。おすすめは、キーワードとなる単語を書き出すこと。例えば「難関大学をめざせる」「家から近い」「男女共学」などを書き並べ、多くが合致する学校を見つけていけば、自然と行きたい高校のイメージが湧いてくるはずです。

次回は、公立校と私立校の違いについてです。


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