第3回 小学校受験の試験は何をするの?試験対策は?

小学校受験い・ろ・は!
2015年4月20日

第3回 小学校受験の試験は何をするの?試験対策は?

inter-edu’s eye
このコンテンツでは小学校受験に興味があるが、どうやって情報を集めたらいいのか分からない方を対象に情報を発信していきます。第3回では小学校受験の試験の種類と、その対策を中心に見ていきます。

小学校受験の試験の種類

小学校受験の試験の種類

試験の種類は、大きく分けると「ペーパーテスト」「行動観察」「面接」の3種類に分かれます。学校によって試験の組み合わせが異なり、試験時間は2・3時間で、2日間に分けて行われる場合もありますので、事前に確認しておく必要があります。

国立小学校の場合は、これらに抽選が加わったり、試験に入る前段階として願書提出がありますが、ここでは具体的に先の3種類の試験について見ていきます。

ペーパーテスト
話の記憶、数量、常識、言語、推理・思考、観察力、記憶、構成などが多く出題されます。多くの学校が文字や数字を使用せず、録音した音声や口頭での指示を聞き取り、絵を見て解答する形式です。例えば、のこぎり・ほうき・シャベルの絵の中から『お話が上手な道具はどれでしょうか?』といった問題などが出題されます。

行動観察
食事をしたり着替えをしたりする生活習慣を見られるパターンと、運動や制作など子ども同士のグループ行動の中で発想力を見られるパターンがあります。4・5人のグループに分かれ、『今日はピクニックごっこをするので、ピクニックに持っていくお弁当を作りましょう』といった問題が出されます。

面接
親子面接、保護者面接などいくつかのパターンがあります。時間は5~15分程と短く、母・父・子で質問内容が異なります。親には、『どんなことに気をつけて子育てをされていますか?』などが聞かれます。

試験ごとの対策はどうすればいいの?

ペーパーテスト
小学校受験で行われているテストは、暗記問題ではなく実体験や遊びから身につく問題が多く出題されます。出題範囲が広く、経験がないと解答するのは難しいものが多いので、ご家庭で練習する必要があります。実際の試験はとても時間が短いので、普段から時間を意識させておくといいでしょう。

行動観察
グループ遊び・運動・制作を行います。対策としては普段から集団の中に子どもを置いて、他人と関わりを持たせてやり取りをさせたり、様々な場所に連れていき、視野を広く持たせるといったことの積み重ねが重要になります。課題をきちんとできるようにするのはもちろん、応用力なども身につけておくといいでしょう。

面接
まずはしっかりしたマナーを身につける必要があります。挨拶や服装、入退室時の動作や言葉遣いを普段から意識しておくといいでしょう。また質問内容として、子どもの教育方針はもちろん、思わぬ質問をされる可能性がありますので、マニュアル通りの対策だけではなく、家族で会話を交わしコミュニケーションをとっておくといいでしょう。

入学試験に対する親の心構えは?

入学試験に対する親の心構えは?

試験対策の前に、見る力、聞く力、話す力、考える力、行う力をバランスよく備えている、発想力豊かな子どもを育てようという考え方が必要です。

また学校側も、合格後は子どもを預かる立場になりますので、ご家庭の環境は非常に気になります。

受験対策というとどうしてもマニュアルに頼りがちですが、子どもの成長には個人差があります。無理に知識を詰め込むのではなく、子どもに合った形を常にお母さまが心がけてください。

ココがポイント!

小学校受験の試験は先にも述べた通り、解き方を覚えているのかを問うものではありません。試験に合格するためだけに身につけた力は、学校側にもすぐに見抜かれてしまいます。
試験対策は、子どもの人間形成の基盤を作る準備期間ととらえることもできます。保護者が子どもと真剣に向き合い、一緒に成長するという気持ちが何よりも大切です。

次は小学校受験は「親の受験」について見ていきましょう!

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