第15回 小学校入学後に学ぶべき力って何?

小学校受験い・ろ・は!
2015年11月16日

第15回 小学校入学後に学ぶべき力って何?

inter-edu’s eye
このコンテンツでは小学校受験に興味はあるが、どうやって情報を集めていいのか分からない方を対象に情報を発信していきます。第15回では、これから小学校に入学してからの、勉強面に着目していきます。私立校以外の学校に通われる方も必見です。

これからの時代切っても切り離せないものは…

英語教育

数十年前と比べ、学校教育について大きく変わったことそれは「英語教育」です。平成23年度より小学校において5・6年生で年間35単位時間「外国語活動」が必修化されました。

これを受け、2020年からは小学校3年生から英語活動が必修化され、より早く英語を学んでいきます。つまり大学入試改革も含め、2020年はまさに教育改革といっていい年になります。

私立小学校では英語教育がより顕著に見られます。一例ですが、1年生のときからネイティブ講師とバイリンガル教師が授業をします。低学年のうちはまず耳に慣れさせ、英語を歌を歌ったり、ゲーム要素を取り入れ遊びながら好きになる教育を行っています

低学年では「聞く」「話す」、そして高学年では「読む」「書く」能力を伸ばします。一般的に語学教育は早くから始めた方が良いと言われていますので、この点で私立小学校は公立小学校より一歩先を行っているといえます。

英語教育の背景には一体何が?

では、なぜこれほどまでに英語の早期教育が進められているのでしょうか? 様々な背景がありますが、一つには人口の減少があります。現在日本では少子化が進み、将来的には海外から労働者を呼び一緒に働くケースが増えるといわれています。その際に、多言語を話すことができないとコミュニケーションが取れず、仕事になりません。

また、小学校での英語教育早期化には、中学校の英語教育とのスムーズな連携を図るためという側面もあります。英語に慣れ親しみ、段階に応じ学ぶことで、将来社会に出た時には、母語だけでなく、第二外国語も話せるようになるのが目標です。

英語だけでなく、語学教育は、一般的に早ければ早いほどいいといわれています。接している時間が長く、体で覚えることが重要とされているのです。そのため上記でご紹介した通り、私立小学校では1年生で20分授業を週9回も取り入れている学校もあります。この考え方に、疑問を覚える方もいると思いますが、これが英語教育の現状です。

英語に力を入れて、それ以外がおろそかに?

英語以外も重要

英語教育早期化に関しては、もちろん疑問しする声もあります。『気になるけど行けていない、『教育最前線』に行ってみた!』の第3回でもご紹介しましたが、やはり母語である、国語がおろそかになるのではという声は、多く上がっています。

しかし一つ言えることは、何を伸ばすかは各個人で選ばなければいけない時代になったということです。

情報があふれ、日本は多文化を多く取り入れている珍しい国です。そのため本人の選択次第で、いくらでもなりたい自分になることができます。その反面、選択肢が多く、将来の選択肢に悩むことももちろん増えてくるでしょう。

余談ですが、何十年後かには今あるいくつかの職業は消えてしまうともいわれています。その時に必要になるのは多様性です。小学校で学ぶ力はこの多様性を身につける前の、物事に関心を持つ「好奇心」です。多くのことに興味を持ち、何かあったときに違う進路をとることもできる力は必須です。

ココがポイント!

早期英語教育はまだ始まったばかりで、結果は蓋を開けてみないと分かりません。ただ子どもにとって新しいことを学ぶことはとてもいい刺激になります。英語だけでなく、これから小学校にお子さまを通わせる親御さんはしっかり成長を見守り、ときには支えてあげてください。

次回の小学校受験は入学後に誰しも考えるあのことです。

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