「食費が増えてる!?」つい余計なものを買ってしまう、買いだめ癖があるママ必見!すぐできる食費の節約術

inter-edu’s eye
新型コロナウイルス禍での分散登校や在宅ワークの推進は、皆さまの家計にも少なからず影響をあたえていることでしょう。特に食費。家族全員分の3食を用意することは、調理の手間と共に出費もかさみますよね。
そこで今回のお役立ち情報では、家事アドバイザーで節約アドバイザーでもある矢野きくのさんに教えていただいた、今すぐ使える「食費の節約術」をご紹介します。

お買い物タイプ別にみる節約術!

お買い物タイプ別にみる節約術!

まずは、ご自身の日ごろの買い物の傾向を振り返ってみてください。特売日に合わせて行くスーパーを変えたり、レシピ書いてある牛肉を豚肉に置き換えたりするなど、さまざま工夫をされていることでしょう。

しかし、そもそもの買い物をする段階で無駄をなくすことが節約への近道なのだと矢野さんは言います。
タイプ別に、矢野さん直伝の節約対策を見ていきましょう。

【衝動買いタイプ】スーパーで余計なものを買ってしまう方

スーパーは誘惑の宝庫です。レジ横にお子さまの好きなキャラクターが描かれたカットバンがあって思わずカゴに入れてしまったり、旬のフルーツを使った新商品のスイーツがどうしても食べてみたくなったり…。分かってはいても、ついついしてしまうのが衝動買いです。

でも、買い物のたびにぐっと我慢を繰り返すばかりでは、ストレスも溜まってしまいますよね。矢野さんから衝動買い防止になる節約対策を教わりました。

節約対策:スーパーへ行く回数を減らす

まずは、スーパーへ行く回数を減らすことから始めましょう。おすすめの頻度は、3日に1回。節約のコツは、「1回の買い物で3日分の食材を買い、それを4日分にすること」だと矢野さんは言います。

とても難しそうに聞こえますが、方法はいたってシンプル。「1回の調理ごとに、使う食材を少し余らせる」だけです。少しずつのお肉や野菜などを3日分溜めていくと、4日目の食事を賄えるだけの食材になるのです。

そのために、スーパーへ行く前に、3日分のメニューを大まかに組み立てておきましょう。こうすることで、作るメニューに必要な分の食材だけを買うことに集中することができます。慣れるまでは簡単なメモを作って持って行くと万全ですね。

【買いだめタイプ】安いからと、とりあえず買ってしまう方

今すぐ知りたい!食費の節約術

いずれ使う物を安い時に買っておくことは理にかなっていそうですし、このタイプは一見すると節約上手に思えますよね。しかし、矢野さんによると、浪費も多くなるのが買いだめタイプの方なのだとか。

常温で長期保存が可能なものは、買い置きがいくらあってもいいように思えますが、家での保管場所には限りがあります。また、数が多くなることで消費期限の管理ができなくなってしまっては本末転倒です。

節約対策:在庫数を決める

「必要な時に必要な分だけ買う」ことが一番の節約になると、矢野さん。
これは、買い置きをしないという意味ではありません。在庫(ストック)数を決めておくと、適正な数の買い置きをしながら、「必要な時に買う」を実践できるようになります。

たとえば、納豆は3パック、シリアルは袋の半分、ハムは1袋より少なくなったら買い足す、というようなルールをご家庭ごとに設けましょう。こうすることで、家族のお気に入りを絶やさずに、節約もすることができます。目安は、家族が急に「あれが食べたい!」と言った時に、1回分を作れる量というのはいかがでしょうか。

【うっかりタイプ】食材を無駄にしてしまう方

最近よく聞く言葉に「食品ロス(フードロス)」があります。コンビニエンスストアや外食産業での食品の無駄な廃棄が取り沙汰されている印象がありますが、実は、家庭での食品ロスも深刻です。環境省の「食品廃棄物等の利用状況等(平成29年度推計)<概念図>」によると、食品小売業の食品ロスが64万トン、外食産業で127万トン発生しているのに対し、家庭からは284万トンもの食品ロスが発生したと推計されています。

家庭で発生する食品ロスには、消費期限切れで廃棄したものだけでなく、料理の食べ残しや、厚くむき過ぎた野菜の皮の廃棄なども含まれるそうです。
はじめから無駄にするつもりで食品を買う人はいません。矢野さん直伝の対策で、解決していきましょう。

節約対策:「無駄にしてしまった簿」をつける

家計簿ならぬ「無駄にしてしまった簿」に、消費期限が過ぎてしまったものや、腐敗させてしまったものを記録していきましょう。

いつどんな食材や料理を無駄にしてしまったのかを記録することで、自分の買い物の傾向や、家族の料理の好みや適正な量を知ることができます。家計簿と同様に、ただ記録するだけでなく、振り返って分析することが重要です。

ネットスーパーを味方につける!

ネットスーパーを味方につける!

「対策は分かったけれど、なかなか続かない…」と、思った方もいることでしょう。そんな方の強い味方になるのが「ネットスーパー」。矢野さんご自身も、積極的にネットスーパーを活用されているそうです。

ネットスーパーを利用するメリットを、節約の観点から見ていきましょう。

1.家の在庫確認をしながら買い物ができる!

Webサイト上で、商品選びから決済までが可能なネットスーパー。自宅にいながら買い物ができるということは、冷蔵庫やパントリーを見ながら買い物ができるということです。
節約に一番重要である、「必要な時に必要な分だけ買う」を実践することができます。

2.買いすぎ防止がしやすい!

よくある節約方法に「予算を決める」というものがあります。この方法の本領を発揮できるのが、ネットスーパーです。1回の買い物で使う金額を決めておくことで、お会計ボタンを押す前に「これは予算オーバーしてまで必要なもの?」「いま必要ないものが混ざっているかもしれない…」と考える作業が生まれます。この“作業”がポイント。冷静な判断をするゆとりを生み出すことができます。

実店舗では、予算オーバーしていることに気がついたり、やっぱりいらないと思い直しても、商品を棚に戻しに行くのが億劫だったり、衛生的に不可能だったりしますよね。しかし、ネットスーパーならキャンセルボタンを押すだけです。効率よく、吟味した買い物が可能になります。

3.「購入履歴」が家計簿の代わりに!

ネットスーパーの「購入履歴」は、家計簿の代わりとしても使うことができます。
紙やアプリで家計簿をつけている方も、つけたことで満足してしまっていませんか? 本来、家計簿は分析をすることまでがセットです。ご家庭の消費傾向の分析や、月ごとの予算の見直しなどに、積極的に活用していきましょう。

コロナ禍にできることから

コロナ禍にできることから

矢野きくのさんの食品節約術をご紹介しました。
ドキッとする項目があった方は、ぜひできそうな節約対策から取り入れてみてください。

特にネットスーパーは、お住まいの地域がどんなスーパーの配達対象になっているのか調べることから始めてみましょう。お子さまと一緒に食材を選んだり、調理を手伝ってもらったり、食事を通して新しいコミュニケーションのきっかけになるかもしれません。

コロナ禍だからこそ、ご家庭流の「新しい生活様式」を考えていきましょう。

矢野きくのさん

今回お話を聞いた方
家事アドバイザー・節約アドバイザー 矢野きくのさん

女性専門のキャリアコンサルタントを経て、女性が働くためには家事の改革が必要と現職に。
家事の時短、効率化を専門に、テレビ出演、コラム連載、講演などで活動。
著書『シンプルライフの節約リスト』『私らしくシンプル家事 時間とお金を呼び込む節約 大ワザ、小ワザ』、監修書『50代からの 自宅の片づけ 実家の片づけ』など。

公式Twitter:https://twitter.com/yanojapan

■参照サイト:
環境省「食品ロスポータルサイト」消費者向け情報


中学受験・子育てをよりわかりやすくサポート!エデュナビはリニューアルいたしました!

エデュナビから皆さまへ

いつもエデュナビをご覧いただきありがとうございます。
この度「エデュナビ」は、リニューアルいたしました。

URLが変更になっているので、ブックマークやお気に入りの変更をお願いいたします。
これからも、皆さまの受験や子育てをサポートできるよう、コンテンツの充実とサービスの向上に努めてまいります。

生活お役立ち情報 これまでの記事