オンライン授業・学習用タブレットを選ぶときのポイントは?

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学校や塾などで、オンラインによる授業や学習支援が増えてきました。こうしたオンライン授業・学習が本格的になるにつれて、子ども専用のパソコンやタブレットを用意するご家庭が増えているようです。
そこで今回は、パソコンよりも安価で購入できるタブレットについて、選び方のポイントをお伝えします。

オンライン授業・学習に適したタブレット

PC、タブレット、スマホ

パソコンより比較的安価で、もっとも低価格なものであれば1万円台で購入できるタブレット。ただ安いだけではなく、機能も豊富です。

たとえば、オンライン授業で使われることの多いZoomや、Google Classroomなどは、専用のアプリが配布されています。また、WordやExcelといったパソコンで使う文書作成ソフト、表計算ソフトも一部パソコン版とは機能は違うものの、アプリがあります。中には、専用のタブレットペンを使えば、タブレット自体がノートの代わりになるものもあります。

タブレットにはどんな種類があるの?

タブレット端末の種類は、スマートフォンと同じで大きく2つに分けられます。Apple社が発売しているタブレット「iPad」と、Google社が開発したAndroid OSがインストールされたタブレットです。

iPadは、2019年秋に発売された、第7世代と呼ばれている最新モデルの場合、最安価のモデルで税別で34,800円です。

Android OSのタブレットは、メーカーにより価格は異なりますが、1万円台からのモデルもあり、HUAWEI社のものは2万円代となっています。

タブレットの通信方式も要チェック!

タブレットの通信方式にはWi-Fiモデル、Wi-Fi+セルラーモデルの2タイプあります。

Wi-Fiアイコン

Wi-Fiはケーブルなしで機器同士をネットワーク接続できる規格のことです。街中でも写真のようなWi-Fiができることを表すマークのWi-Fiスポットを店舗やカフェ、公共施設などで多く見かけるようになってきました。タブレット端末にはこのWi-Fiだけに対応したモデルがあります。比較的安価なこともあり家にWi-Fi環境がある場合は、このWi-Fi専用端末でも十分でしょう。

一方、Wi-Fi+セルラー対応モデルは、Wi-Fiだけでなく、携帯電話のモバイル回線を利用してインターネットに接続できるものです。

携帯電話会社から販売されているタブレットだと、Wi-Fi+セルラーモデルが多く、タブレット購入と同時に通信契約も結ぶということができます。また家電量販店などで購入する場合は、格安SIM(※)などを自分で選んで契約するなどの手順を要します。

セルラー対応モデルの場合、Wi-Fiモデルより端末が割高になり通信費も別途かかりますが、Wi-Fiが通信不良のときは、携帯通信網を使うことができますし、Wi-Fiのない外出先でも使うことができます。

補足:Wi-Fiモデルのタブレットを外出先でも使いたいときには、前述のWi-Fiスポットを利用したりスマートフォンのテザリング機能を使ったりするほか、モバイルWi-Fiルーターを使うという方法もあります。このモバイルWi-Fiルーターは別途端末代と通信会社の契約が必要になります。

※格安SIMスマートフォン、タブレットなどの中に入っているICカードで、モバイル回線を使ってインターネットや通話をするために必要なカード。格安SIMはドコモ、au、Softbankといった携帯キャリアよりも安くインターネットや音声通話機能が利用できる。

タブレットを購入するときの注意点!

タブレットで学習する子ども

最新のOSに対応した端末にすること

特に、中古品の端末を購入する場合や、以前使っていた古いモデルのものをまた使い始めようという場合には、その端末が最新OSに対応したモデルかどうかの確認が必要です。

また、オンライン授業などでよく利用されているビデオ会議システムのZoomや、Google Classroomといったアプリを設定する必要がある場合には、OSとの互換性も確認してください。
(最新版のOSであれば基本的に問題はありません。)

家電量販店で販売されているモデルは最新モデルなので、インストールされているOSも発売時点での最新版です。しかし、OSは頻繁にアップロードされています。ご家庭でも随時アップデートを行うようにしましょう。

OSのアップデートが必要な理由は、機能強化もありますが、不具合が認められた機能の修正(バグ修正)や、セキュリティを強化するためにも重要なことです。

(参考)ZoomのiOSとAndroidのシステム要件

ディスプレイのサイズは大きめのものを

オンライン授業では黒板を画面に映すこともよくあります。また、Zoomであれば「ホワイトボード」と呼ばれる画面共有機能を使って、先生が書いたものを共有する、という場合があります。そうした時にディスプレイサイズが小さいと見づらいことも。最低でも10インチ(タテ約22cm、ヨコ約13cm)以上のディスプレイがあるモデルを選ぶとよいでしょう。

後悔しない端末選びを

緊急事態宣言は解除になりましたが、すぐに従来のような通常授業に戻るというのは現実的には難しいようです。学習面の遅れや足りない部分は、当面オンライン授業・学習などによって補う必要が出てくると予想されます。

多くの種類が発売されているタブレット。パソコンを購入するほどの出費ではないとはいえ、安い買いものではありません。購入してから後悔しないように、長く快適に使える端末を選びましょう。


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