4月~9月四模試に見る、2018年中学受験者数動向

inter-edu’s eye
中学受験研究の分野で定評のある、森上教育研究所が調査した受験に役立つデータをお届けします。 今回は4月、7月、9月に行われた四模試の2014年~2017年の受験者数を ①2014年~2017年の推移、②4月、7月、9月の推移、③前年対比から、2018年入試の受験者数動向を分析しました。

①2014年~2017年四模試受験者数推移

2014年~2017年四模試受験者数推移

上記のグラフでは、四模試受験者数は、4月よりも7月、7月よりも9月と、増加していく傾向が見えてきます。多くの受験生は、毎回模試を受ける傾向にありますが、中には模試を受験しない受験生もいます。まだ学力が安定しないので受験しないという理由が大半です。4月に模試を受けない生徒のほとんどがこの理由に当てはまるでしょう。

4月の受験者数を年で見ると、2016年に多少減少しましたが、増加傾向にあります。7月は、どの年も増加傾向は見られますが、4月に比べると緩やかです。9月は、2016年に多少減少しましたが、横ばい傾向が見られます。

②4月~9月四模試受験者数推移

4月~9月四模試受験者数推移3

上記のグラフでは、年別の4月、7月、9月の四模試受験者数の増加傾向が見えてきます。4月四模試の受験者数は、2014年~2017年で、ほぼ37,000人程度で、2017年は多少多いようです。7月も9月も多少の差異はありますが、4月と同様で、年による変化は少ないことが分かります。

また、受験者数は4月~9月にかけて、右肩上がりで増加する傾向が見られます。小6人口が減少しているにもかかわらず、2017年の4月~9月四模試の受験者数は例年よりも多少多いことが分かります。

9月四模試では、受験者数が例年と同じぐらいで、安定していることがポイントです。毎年調査している四模試受験者数のデータから、9月と10月の四模試受験者数には、大きな変化がないことが分かっています。よって、10月以降の四模試も、受験者数は例年と大きくは変わらないことが予想されます。更には、10月模試の受験者数が、入試本番の受験者数とほぼ同じことから、翌年の入試は、9月の受験者数とほぼ同様になると見ていいでしょう。

③4月~9月四模試受験者数前年対比

4月~9月四模試受験者数前年対比

②4月~9月四模試受験者数推移グラフは、受験者数で分析しているため、2014年~2017年の4月受験者数がほぼ同じで、それほど大きな差がないように見えます。7月・9月の受験者数も同様です。受験者数では、前年よりも受験者数がどの程度増減しているかは分かりにくいのです。そこで、前年対比で分析しました。

上記のグラフでは、2015年の受験者数を、2015年前年対比(2015年/2014年)をみると、4月は100%以上で、さらに7月には増加しましたが、9月には減少して100%以下となりました。2016年の受験者数を、同様に前年対比でみると、4月は100%以下でしたが、7月には増加して100%以上になり、9月には減少して100%以下となりました。2017年では、4月は100%以上でしたが、7月には減少して100%以下となり、9月には増加して100%以上となりました。

4月は受験者数が少ないため、前年比のブレも大きいのですが、7月、9月と受験者数も増えていき、10月の模試で安定します。4年間の模試の受験者数は、②のグラフからほぼ同じであることがわかりますが、小6人口が最も少なくなる今年2017年では、受験者数は最も多く、9月で前年比を上回っています。従って、この時点では、2018年中学入試は前年対比で101.8%程度の増加と予想できます。

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