中学受験の失敗談!先輩ママから学ぶ合格対策

中学受験を控えた受験生のお母さまは、わが子の合格を信じ、日々熱心にお子さまのサポートをしていると思います。しかし! 合格を掴む受験生の裏には、不本意な結果に終わってしまう受験生がいるのも事実です。ましてや、第一志望の学校に入学できるのは、3割程度といわれる中学受験。「まさかの不合格」の事態に備えておくのも、親の大切な仕事です。
インターエデュの掲示板には、先輩ママからの貴重な体験談や意見が溢れています。その中から、受験本番に挑むお子さまのためになる、母親の心得をみていきましょう。

※掲示板からの引用文は、一部の編集をのぞき、原文を尊重して、そのまま掲載しています。

第一志望以外を軽くみていると「まさか」の時が悲劇に

中学受験の失敗は「親の戦略ミス」

中学受験の失敗は「親の戦略ミス」

第一志望校に合格できれば理想的です。しかし、現実はほとんどのお子さまが希望にそぐわない結果になります。では、「まさかの不合格」の時にお子さまを傷つけないためには、どのように受験校を決めればよいのか、一緒に見ていきましょう。

まずは、どうして「まさかの不合格」の事態が起こるのでしょうか。掲示板でその原因の筆頭に挙げられるのが、「親の戦略ミス」です。先輩ママからは、次のような意見が寄せられています。

ある塾の進路指導の先生がいってましたが、全落ちするケースはトップクラス在籍に多いそうですよ。親のプライドがゆるさないから全落ちになるんだそうです。(【3661543】おそらく全落ちを嘆くスレ。より)

中受では次の4つの要素が絡み合い、ギャップが大きい場合に何らかの歪が生じる。
子供の出来 × 親の希望 × 子供の希望 × 志望校
中受では親の係わりが大きいので、家族で良く擦り合わせてギャップを小さくすることが無理のない受験ということなのだろう。
そこを誘導するのは当然親の役目であり、その親が気ばかり先走り公平な視点で子供の進路を導かない場合に問題が生じる可能性が高くなる。(【3661543】おそらく全落ちを嘆くスレ。より)

親の見栄で難関校ばかりを受験して失敗

親の見栄で難関校ばかりを受験して失敗

少しでも期待があれば、「もっとよい学校を」と高望みをしてしまうのが親の性かもしれません。しかし、無謀な高望みや親の見栄で偏差値の高い学校を選ぶのは禁物。冷静にわが子の実力を見極め、適切な判断をしないと、親子ともども、後悔する結果になることも……。

全敗は、難易度変えて併願校選ばず、似たようなレベルの学校受け続けると可能性はあります。(【1604526】全勝と全敗より)

知人で1日は超チャレンジ校、2日抑えにならない抑え校、3日これまたチャレンジ校と受けて全敗し、涙を流してた方がいますが、はっきり言ってリサーチ不足、戦略不足で、自分の子供を客観視できてない証拠でしょうね。(【843906】聞かせて、不合格体験記。より)

失敗を予想しながら志望校を変えなかった私達、親の志望校を子供の志望だと思い込ませた事は息子の心にも私達の心にも消化しきれない気持ちを残しました。(【3271499】気持ちの切り替え方より)

やはり偏差値を超えるところを第一志望にしたのですが背伸びさせ過ぎました。もう少し余裕のあるところもいくつか押さえておくべきでした。まさかの第二、第三志望にも落ち公立行きとなりました。(【3666447】中学受験・失敗の本質より)

受験直後に失敗だったと後悔する家庭は強気でイケイケの受験スケジュールを組んでいることが多いと思います。(【3666447】中学受験・失敗の本質より)

親の理想に子供が追いつかなかったことが理由だと思います。夫婦とも進学校から旧帝なので、「ここ以下の学校に行かせるぐらいなら高校受験で再度鍛え直す」という考えで一致していました。自分たちの子供なら、このぐらいは合格すべき、という思い込みの怖さ。(【3666447】中学受験・失敗の本質より)

模試の成績に合わせて、また、塾の言うことに耳を傾けて、冷静に判断できさえすれば、“成功”になったのです。お子様の努力は報われたのです。冷静な判断ができなければ、子供がどんな努力をしても、その上の学校を受験してしまえば、それは“失敗”になります。(【3666447】中学受験・失敗の本質より)

倍率がそのように高倍率である以上、みなさんいっておられますが、親が結果にこだわるのは危険です。本当の失敗は、受検参加に関して大人の願望を押し付け、本人の自尊心が傷つけられて、これからの中学校生活のやる気を失うことです。 それだけ気をつければ、どういう結果でも、受検はプラスの方向に作用します。(【3549728】結果が残念だった時の受け止め方より)

持ち偏差値マイナス10~15の学校も受ける

持ち偏差値マイナス10~15の学校も受ける

では、受験する学校は、どのように選べばよいのでしょうか?
ポイントは、お子さまが確実に合格できる偏差値帯(持ち偏差値のマイナス10~15)の学校を組み込んでおく事。「合格した」という事実が、お子さまの力になるのです。

1日2日が上手くいかないと、マイナスのスパイラルへと落ちていく感覚です。実力不足と言われてしまうかもしれませんが。。。最悪の事態を想定していなかった親の戦略ミスです。本当につらい1週間でした。全く予想外の学校へ進学です。(【843906】聞かせて、不合格体験記。より)

まさかのためにかなり落とした学校を受験するのは鉄則です。(【2810082】『全落ち』の恐怖と不安!より)

入学後のことは今は考えなくていいと思いますよ。
1月受験では極力「合格」がいただける私立をお試し校の1つに取り入れるようにすること。 2月受験は本命が二日続くなら午後受験で確実に1校は合格をもらっておくこと。 本人の疲れとかは無視してとにかく「合格」校をつくること。
本命校の1日目で不合格ならその場できっぱりとあきらめるぐらいの覚悟がないと全部落ちます。どの偏差値レベルの学校だって1日目が勝負だし、本人の緊張もMAXなのですから。(【2810082】『全落ち』の恐怖と不安!より)

マイナス15くらいの学校を受けておいたほうがいいと言う意見は、そこに進学するためではありません。もちろん校風など気にいったなら進学していいのですが、前にも書いたように、全落ちのトラウマを残さないためです。12歳の子が人生初の挫折を味わうんです。強い子に育ってほしいと思うとしても、完膚なきまでに叩きのめす必要はありません。
「○○校には受かったけど、やっぱりちょっと通うには遠すぎるかな?」とか物は言いようで、精神的な最後の逃げ道は残しておいた方がいいからです。
適正校に落ちた後、間にあう安全校を探して出願した人も知ってます。 校風も過去問もろくに調べないままの受験は、非常に危険です。前日まで願書受けつけする学校も多いですから、一応準備はしておくものです。(【2810082】『全落ち』の恐怖と不安!より)

普通は自己偏差値マイナス10~15の学校も受けると思うのですが・・・。それに志望校がダメでも行く気がない学校だとしても、1つだけ合格をもらって下さいと言われませんでしたか?(【3666447】中学受験・失敗の本質より)

受験する学校は“行きたい理由”を必ず作る

しかし、合格体験をさせる学校を、無下に扱ってはいけません。お子さまが受験する学校は、どのような学校でも、通う可能性のある学校です。学校選びをする際の、親がとるべき行動をみてみましょう。

親は「滑り止め」とか「押さえ校」「お試し校」などと口がさけても子供に言ってはいけません。 実際にそこへ進学する時の子供の気持ちを考えたら言えないと思います。
そして、どんな「滑り止め」でも行く可能性がある大切な学校です。きちんと、子供には良い面を説明し、「お前が受ける学校は、全て良い学校だから、安心して受けなさい。どこかに合格すれば、それで大丈夫」と送り出すことが大切です。(【3271499】気持ちの切り替え方より)

私が耳にする話では、第一志望校ではなかった、抑え校に進学した子供は不登校や保健室登校になりやすいようです。「抑え校」「第二志望校」なんていう言葉ではなく、例えば3校受験するなら「第一志望校が3校ある」というのが理想的なんだと思う。(【3661543】おそらく全落ちを嘆くスレ。より)

おさえの学校はどこも「この学校は〇〇があるから行きたい」「この学校では〇〇の部活に入りたい」など、どの学校にも夢や期待を持たせた状態で選びました。(【3271499】気持ちの切り替え方より)

もし、しっかりと学校選びをしていないと、「もしも」の時に、動揺してしまうのです。

冠模試は常にトップ10。塾の特待生でした。親も子も、安心していましたが、まさかの不合格。この結果を、どう受け止めたらよいのか。第2志望に入金はしていたものの、第一志望校に受かると信じ、学校見学もしていませんでした。。。前を向いて、子供の前で泣かないようにしないと。(【843906】聞かせて、不合格体験記。より)

中学受験の最大の敗因は、「親の戦略ミス」にあります。お子さまが「全落ち」にならないためにも、これから受験組のお母さまは、先輩ママの失敗から学び、お子さまの合格を掴み取りましょう!