2015年開校、新設校の持つ強みとは?日本大学藤沢小学校

inter-edu’s eye
第21回では、神奈川県藤沢市にある日本大学藤沢小学校校長の加藤隆樹先生にインタビュー。2015年4月に開校し4年目を迎えた同校の教育内容、新設校の持つ強みなどをうかがってきました。

自主性と創造性の芽を早くから育てる

新設校の魅力は前向きに考えられること

日本大学藤沢小学校1
日本大学藤沢小学校校長 加藤隆樹先生。

エデュ:貴校は2015年4月に開校したばかりですが、設立背景を教えてください。

加藤先生:日本大学の教育理念、「自主創造」の土台を初等教育のうちから育てていくのを目標に設立されました。本校の教育理念は知的好奇心を持って、自らが課題に取り組み、新しい道を切り開くことを礎に、「自主性と創造性」としました。ここには、初等教育で育んだ自主性と創造性の芽が中学校、高等学校、大学で成長し、社会人になったときには開花してほしいという願いが込められています。

エデュ:社会人になったときに花を咲かせられるように、早期からの学びを展開しているということですね。教育の特徴は何でしょうか?

加藤先生:2つお話しします。
1つ目は余裕を持った「教科学習」です。本校では国語、算数、体育の3つの教科がとくに重要だととらえています。そのため、どの学年でも週当たりの授業時間数を多くとり、できる限り教科専任の先生が、ゆっくり、しっかり教えるようこころがけています。

2つ目は「体験学習」です。山登り、スキーなどの宿泊行事だけでなく、大学の博物館に行き、見るだけでなく触ったりする経験をさせています。友達と協力し付き合っていくなかで、お互いを思いやる気持ちを持ち、そして次はどうすればいいだろうと自分で考え、行動できる自主性を身につけてほしいと思っています。

エデュ:新設校の強みを教えてください。

加藤先生:保護者様や子どもたちの声を取り入れながら、良い方向に取り組みができることです。今年やってみて不都合を感じたら、来年はここをこうしよう。これを来年はやめて、これを取り入れてみよう。こういった前向きな姿勢で子どもたちにとって何が一番良いのかを考え、実践できることが強みだと思っています。

隣接された大学、同敷地内に中高という恵まれた環境

安心して通うことができる小学校

日本大学藤沢小学校2

エデュ:貴校の特色あるカリキュラムを3つ教えてください。

加藤先生:1つ目は、大学の先生や講師をお呼びして、土曜日に行っている「特別授業」です。本校には日本大学生物資源科学部の校舎が隣接されています。そこを最大限活かし、虫、植物、海洋生物の話をしてもらっています。講義だけでなく、グループワークや模型に触れながら広い範囲で興味を持ってもらうことを目標にしています。

2つ目は「ICT教育」です。1年生からパソコンの基本的な操作を学び、さらにワード、エクセル、そして3年生ではパワーポイントまで学びます。ただ学ぶだけでなく、1年生では子どもたち一人ひとりが名刺を作っています。最初はおっかなびっくり触っていた子どもが、自分の作った名刺を手に喜んでいる姿を見ると成長を感じます。4年生からはタブレットパソコンを使い、教員と子ども、子どもたち同士が双方向のやり取りをしながら、学びの主体性と確かな学力をつけていくことを目指しています。

3つ目は「英語教育」です。低学年のうちはなかなか集中力が持たないので、毎日少なくとも20分は取り組むようにしています。そのため本校ではクラスを半分に分け、半分は国語や算数の教科の勉強。そして半分はネイティブの先生が英語の授業を集中して行う授業体制をとっています。

エデュ:一工夫されたカリキュラムということですね。親御さんから見た貴校の魅力は何でしょうか?

加藤先生:一つは母体である日本大学生物資源科学部や中高との連携した学びだと思います。そしてもう一つは安全面だと思います。これは実際にあった話ですが、小田急線が止まってしまったときに、大和駅で泣いている本校の児童に中高生が声をかけ、一緒にバスに乗って迂回して連れてきてくれたことがありました。学びの環境だけでなく、児童が安心して通える学校であることも魅力ではないかなと思っています。

海外に飛び出す語学研修を計画中

英語学習の集大成

日本大学藤沢小学校3

エデュ:こんなご家庭に受験してほしいという理想像のようなものはありますか?

加藤先生:お子さまが一つのことに打ち込める姿勢を持ち、お父さまやお母さまはお子さまと一緒にその取り組みを楽しんでくれる。そのようなご家庭であると嬉しいです。そして、元気な挨拶や自分のことは自分でするという姿勢を持たせられるように日頃から意識されているご家庭が理想です。

エデュ:最後にこれから行ってみたい取り組みを教えてください。

加藤先生:「語学研修」です。時差の少ない地域での実施を考えています。現地校との交流も行いたいと思います。小学校でできることは英語の土台の部分を作ることだと思いますが、取り組みをした集大成として、自分たちが学んだことでこういう取り組みができるんだよということを知ってもらいたいと思っています。宿泊について不安を持たれる保護者の方もいらっしゃると思いますが、本校は1年生から林間学校などの宿泊行事を行っていますので、ホームシックなどの問題はないと思っています。

日本大学藤沢小学校データ

学校名 日本大学藤沢小学校
URL: http://fujisawa.es.nihon-u.ac.jp/
男子・女子・共学 共学
所在地・アクセス 〒252-0885  神奈川県藤沢市亀井野1866
小田急江ノ島線「六会日大前駅」より徒歩15分
制服の有無
給食の有無

編集部から見たポイント

最後に加藤先生が、「新入生保護者会などでも、限られた時間の中で説明しきれないところがあり、来校していただいた保護者の皆さまには満足をしていただけていないところがあるかもしれません。今後もっと分かりやすい説明会にしていきたいと思います」と語っていたのが印象的でした。細かなことに気遣い改善しようとする姿勢には丁寧な教育体制を感じました。