志望校の選び方を間違えている?おとなしい子の中学受験に有効なこと

志望校はうちの子に合う学校を選びたい! しかし、お子さまがおとなしいタイプの場合、本人の希望がわからず不安を感じてしまいますよね。教育専門家の小川大介先生は、そういったご家庭の多くが、志望校を考える前の段階が欠如していると指摘されています。

【お悩み】うちの子の中学受験タイプは付属校?進学校?

小学5年生女子のお母さまのお悩み

娘は、小4から大手塾に通っており、偏差値は50前半。ちょっとおとなしいタイプです。
今のところ苦手な科目はないようですが、「これが好き!」という科目もないようです。塾に入るまで、習い事(ダンス、ピアノ、水泳、習字)もしてきましたが、お友だちに誘われたり、親が勧めたりしたものばかりです。自分から何かをやりたいと言うことがなく、勉強も特別好きではないようす。

付属校に入った方が、時間があるので好きなことを見つけて打ち込めるのではないか?と思う一方、親から見て“未知”の部分が多いため、選択肢の多い進学校に行った方が、成長とともに自我が生まれるのではないか?と思えたりもします。
「付属校」「進学校」のどちらが娘にはあっているでしょうか?

わたし自身が東京出身ではないため、学校数に圧倒されてしまい、どのように学校を絞ればよいかわからなくなっています。選び方の基準をどのようにもてばよいのかも、ご相談したいです。

【回答】小川先生からのアドバイス動画

おとなしい子こそ、学校に触れさせてあげましょう

動画ダイジェスト

小川先生: まずは、お子さんの理解を深めることを優先してください。 積極的に言葉にしていないだけで、心が動いていたり、何かに集中していたりする瞬間が実はいろいろあると思います。お子さんをよく観察して、理解してあげてください。家族や身近な人に、お子さんをどんな子だと思っているか聞いてみると参考になると思います。

そのうえで学校を見つけていくわけですが、おとなしいお子さんの場合は、お子さん自身に学校に触れさせてあげることが有効です。今年は新型コロナの影響もあるので、オンライン説明会や学校のウェブサイトを活用するのがいいでしょう。

また、受験勉強をしていく中で、計画・実施・実行のサイクルに手ごたえを感じるタイプなら進学校を。自分から成果を求めるタイプではない場合は、時間のある付属校の環境で過ごさせつつ、興味のもてることを一緒に探していく選択肢もいいと思います。
具体的に学校を絞り込むには、2ステップあります。

受験校選びで迷っているご家庭も、学校を見つけるきっかけになるかもしれません。ぜひ動画で絞り込みのステップを確認してみてはいかがでしょうか。
YouTubeで視聴する方はこちら≫

小川大介先生

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、「親も子も幸せになれる はじめての中学受験」(CCCメディアハウス)など著書も多数。

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