高IQの娘に合う進学先は?「ギフテッド」の中学受験

お子さまが「ギフテッド」であると確認されているご家庭から、中学受験をやめた方が良いか?というお悩みが届きました。
ギフテッドとは、著しく高いIQ(知能指数)や、同世代の子どもと比較して突出した才能をもっている人のこと。日本ではまだ認知も低く、教育環境の整備もあまり進んでいないようです。
教育家の小川大介先生からの、厳しくもあたたかいアドバイス動画をご覧ください。

【お悩み】高IQ ギフテッドの娘。納得できる進学先を見つけ方は?

小学校6年生女子のお母さまのお悩み

【お悩み】高IQ ギフテッドの娘。納得できる進学先を見つけ方は?

高学歴をもつ夫と、難関の中高一貫校に通う長女がいます。
私立小に通う次女は小学校3年生の時に、学習障害が疑われると指摘されて検査を受けたところ、とても稀有なタイプであることがわかりました。
4年生の担任は、とても親身に対応してくださったのですが、5年生になったら学校生活は一変。みせしめとして叱られたり、報告書を破棄されたりしてしまいました。一時、登校拒否に追い込まれたほどです。

コロナ禍で休校になり、次女は落ち着いてきました。しかし、学校の態度は変わりません。指導の仕方がわからない、と匙を投げられてしまいました。

さらに、問題なのは夫です。次女をみる目が厳しく、これまでバカにして叱り続けたため、今さら助けたくてもできないでいます。次女には、夫がわたしをばかにしているのが見え隠れする言い方を聞き逃さない鋭さがあるのですが、夫はそれに気が付いていません。わたしがそれに対して何か意見すれば「わからないくせに黙れ」と怒鳴り散らします。手に負えないのに、中学受験だけは口を出します。「俺の子なんだから、できないのはママに似たか怠けてるだけだ!」と。

脳科学の権威にでも次女をみてもらわなければ、診断すら夫も学校も納得しません。私にはこれ以上、守る術さえありません。

次女は高IQギフテッドであると確認されています。暗算も得意で、フラッシュ暗算で5段です。異常な速さで計算はできますが、計算だけで、考えることはしていないようです。
試験に慣れるために各種模試を受けたところ、いったんは偏差値が首都模試合否判定で62まで上がりましたが、学校が始まってからはあり得ないほど低い数字を更新し続けています。

中学受験を、やめた方がよいでしょうか。
どうしたら、納得できる進学先を見つけられるのでしょうか。
次女は、幼稚園時代から変わらない夢をかなえたいという意思を持っています。

【回答】小川先生からのアドバイス動画

小川先生からのメッセージ

もしかすると、今回お話したことは、相談者の方が求めていた答えではないかもしれません。
それでも、何か少しでも気づきの参考になればと思います。

1.ご家族の関係性
周りの人に力を貸してもらいましょう

2.学校との付き合い方
「学校」という場の役割を再確認

3.勉強の進め方と進学先
すべての答えは本人の中にあります

YouTubeで視聴する方はこちら≫

今回の回答者:小川 大介(おがわ だいす)先生

教育家。中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員。
京大法を卒業後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。メディア取材も多く、「親も子も幸せになれる はじめての中学受験」(CCCメディアハウス)など著書も多数。

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