考える力・表現力を育む『おもしろ文字コンテスト』 エデュママリサーチ第50回

作品募集中!おもしろ文字を作って応募してみよう2015年2月20日

作品募集中!おもしろ文字を作って応募してみよう

『おもしろ文字コンテスト』ってご存じですか? 始まったのが昨年なので、まだご存じない方も多いと思いますが、幼児・小学生を対象に“自分でおもしろ文字を作ってみよう!”というユニークなコンテストです。

昨年は第1回にもかかわらず、5516通もの応募があり、保護者の関心の高さに主催者も驚いたほど。今、ちょうど第2回の募集期間です。あらましを知って、ぜひお子さまにチャレンジをすすめてみてはいかがでしょうか?

さて、左図の【1】の文字は何と読むでしょう? ひらがなの「から」の下に上向きの矢印があるので「からあげ」。第1回の応募作品のひとつです。このようにおもしろ文字には、なぞなぞの楽しさもありますが、それだけではありません。『おもしろ文字コンテスト』実行委員会が、子どもたちに提案しているのは、自分のキモチをおもしろ文字を作って伝えようということなのです。

たとえば、第1回の最優秀賞を受賞した作品が【2】。なんと読むかというと「まよい」。「迷ったときは右と左、どちらかを選ぶ。だけど、どっちも選びたいときは、この字を使いたい」と作者の小学5年生。うーん深~い、作者の気持ちがジンと伝わってくるおもしろ文字ですよね。また【3】も昨年の優秀賞で、読みは「ママ友」。くすっと笑ってしまいそうです。

◆キモチを伝えるために考え、作っていく過程こそ大切!

同実行委員会によると、このコンテストを発案した背景には、すぐに答えを聞いてしまって考える力が育っていない子どもが増えている、さらに表現力の乏しい子どもが増えているという危機感があったのだそうです。そこで、子どもが楽しみながら考える力や表現力を育む方法はないかと考えてみた。自分の体験と素材を組み合わせて、新しいものを創り出してみてはどうだろう? 知っている文字を素材にしたら作りやすいし、おもしろいのではないか? ……かくして、おもしろ文字を作って自分のキモチを伝えようという『おもしろ文字コンテスト』が誕生したというわけです。

エデュのスタッフは、子どもたちが作ったおもしろ文字を見て、ネットにあふれる絵文字を思い出しました。いくつかの絵文字は、今や誰もが意味を知っています。とすれば、子どもたちが作ったおもしろ文字も、いつか誰もが知る文字になる可能性があるかも!? そう考えると、なんだかとてもワクワクしてきて、エデュママのひとりに話してみたら、こんな反応が!

「そういえば中国伝来の漢字にあてはまるものがなくて、日本で作った漢字ってありますよね。たとえば“峠”や“働く”、それに“躾”とか。どれもなんだかイメージわかるって思っていたのですが、昨年の最優秀賞の「まよい」というおもしろ文字も、こういう和製漢字につながる雰囲気がありますね。おもしろ文字を作ってみようと子どもにすすめるのは、確かに発想力とか表現力を引き出すのにとてもいいと思います。勉強、勉強していないから、子どもも乗ってきそうだし」と、とてもポジティブにチャレンジを請け負ってくれました。

『おもしろ文字コンテスト』は、子どもののびのびした発想を生かすために、応募に際して細かい制約を設けていません。キモチを伝える文字であればOK。応募部門は「幼児・小学校低学年(1,2,3年生)」と「小学校高学年(4,5,6年生)」のふたつ。ネット応募か、ネットで取得できる応募用紙による郵送のいずれかで応募可能です。締切は2015年4月10日。翌月の5月17日(「コトバの日」5月18日の前日です。)には、表彰式典を兼ねたイベントがクイーンズスクエア横浜で実施されます。

ぜひ、下のボタンをクリックして公式HPをチェック、『おもしろ文字コンテスト』に挑戦してみてください!

おもしろ文字コンテスト