関西TOP塾の浜学園+ドラえもんで、算数好きの子に! エデュママリサーチ第53回

関西TOP塾「浜学園」がドラえもん学習まんがを作った!2015年4月3日

関西TOP塾の浜学園+ドラえもんで、算数好きの子に!

浜学園をご存じですか? 首都圏ではあまり知られていませんが、関西最難関の灘中学校への合格者をいちばん多く出している関西屈指の進学塾です。

その浜学園がなんとドラえもんとコラボ! まんがで学ぶ『ドラえもんの学習シリーズ』の監修をしているのです。すでに8冊も発売されています。このシリーズはもちろん中学受験用ではなく、一般の小学生への教育を対象にしたもの。それなのになぜ? 早速、担当の編集長、杉本隆さんにお話をうかがってきました。

◆基礎学力を応用がきく形で教える!

「浜学園の指導法は、基礎的なことを、いかに応用がきく形にして教えるかに真骨頂があります。実際の授業を見て、また講師同士の切磋琢磨の様子を見て、すばらしいと思いました。すごく難しいことを一般的なことから紐解いて教える工夫、小学生の好奇心をかきたてる工夫など、講師同士がいい悪いを言い合い、どんどん教え方を進化させている。その結果、きわめて洗練された指導法が実現しています。ですから学力の基礎が身につくだけでなく、勉強の楽しさも伝えることができます。広く小学生全体に伝えたいと思いました」(杉本さん)

そこで早速、シリーズのひとつ、『ドラえもんの算数おもしろ攻略 算数パズルで遊ぼう』を読んでみました。9つのエピソードの中で、ドラえもんやのび太、ジャイアンたちと一緒に数の性質を学ぶ教育まんがになっています。

読んでいくと、“へえ、知らなかった!”と驚くことや、大人の堅くなった頭にはクラクラする問題がズラリ。これって難しすぎるのでは?と思ったあとで、ふと気づきました。大人は、つい知っている公式や知識に頼って“素”で考えようとしない。でも柔らかな子どもの頭には、すんなり入ってくるのかもしれない…。

そういえば、巻頭の「この本の読み方」に、「とても難しくて解けないと感じる人もいると思いますが、その解き方をまんがの中でていねいに説明しています。ぜひ、のび太たちと一緒に解いてみてください」と書いてありました。確かにそうです。これはまんがなのですから、一緒に解いてみればいいのです。

さらにこうも書いてありました。
「解き方自体を読み進めることで、問題を解く上で非常に重要な『算数的なものの考え方』を自然に身につけることができるようになっています」

◆楽しみながら『算数的なものの考え方』を身につける

『算数的なものの考え方』。すでに数学が苦手と思いこんでいる大人のほうが難しく感じるのかもしれません。まっさらな子どもの頭ならば、“覚える”ことではない“考える”勉強として、すんなり受け入れられるのではないでしょうか。少なくとも、計算問題をたくさんする勉強より、まんがで数の性質を知って問題を解いて“わかった!”と達成感を味わうほうが面白いに違いありません。何せ大人でさえ、読んだあとでは自分がちょっと賢くなった気がしますから。

ちなみに最後のエピソード9で扱っているのは二進法です。将来確実にコンピュータを使うであろう子どもたちが、このエピソードを知っているのと知らないのとでは大きな違いがあるだろうと確信しました。

前述の杉本さんも子を持つ親のひとり。こんなことをおっしゃっていました。
「長年、小学生向けの学習書の編集をしてきて、子どもに無理やり勉強させて成績を上げようとしても効果がないことを実感しています。成績だけをあげるのではなく、創造性や感受性などさまざまな能力全体をレベルアップしていくことが大切なんですよね。
そのためには、詰め込みではなく生活習慣に根づいた無理のない勉強時間を設定し、子どもの好奇心や関心とシームレスにつながるような学習環境を整えてあげることが必要だと思ってきました。
そんな思いが、浜学園の教え方とドラえもんの組み合わせでひとつの形になったと感じています。ぜひ一度、手にとってみてください」(杉本さん)

『名門校とは何か?』 おおたとしまさ著

ドラえもんの学習シリーズ 『ドラえもんの算数おもしろ攻略 算数パズルで遊ぼう』
キャラクター原作/藤子・F・不二雄、構成/浜学園、小学館刊、本体850円+税

教科書とは全く違う視点から、算数の考え方を解説する学習まんが。ストーリーを読み進めるだけで算数的な思考が身につけられます。関西の進学塾の雄・浜学園の精鋭スタッフが原作および指導を担当し、中学受験の難問に匹敵する算数パズルをまんがの中に織り込んで、無理なくその解法までをストーリー化。練習問題や解説ページのない全編まんが構成です。のび太に次々と起こるアクシデントや障害を、一緒に乗り越えるつもりで読んでみると、見ただけであきらめてしまったような難題が難しくなくなっていきます。落ち着いて図や表にしてみると複雑なパズルが単純化していくプロセスを体感できるはず。大人でも頭で考えただけでは解けない問題が含まれています。お子さんと一緒にチャレンジすれば、奥深い算数の世界を共感できます。ところで、最初から登場している「謎の人物」の正体は? 謎解きはストーリー最後にあります。…購入はこちらから
●このほか浜学園指導・監修のドラえもん学習シリーズには以下があります。
『ドラえもんの小学校の勉強おもしろ攻略 必ず身につく学習法』(写真右中)
『ドラえもんの国語おもしろ攻略 敬語早わかり』(写真右中)
『ドラえもんの国語おもしろ攻略 百人一首で楽しもう』
『ドラえもんの社会科おもしろ攻略 日本の歴史』(1巻~3巻、写真右下)
『ドラえもんの社会科おもしろ攻略 都道府県がわかる』