2016年中学入試を分析!さらに来年の対策もご紹介!エデュママリサーチ第66回

inter-edu’s eye
今回のエデュママリサーチでは、今年の入試を独自のルートで入手した情報をもとに分析していきます。一体どんな問題が出て、来年受験を考えている人はどのような対策を立てていけばいいのかをリサーチしていきます。

今年の入試キーワードは?

今年の入試

まずは2016年を振り返り、エデュ編集部で気になったポイントをキーワードごとに見ていきましょう。

【ポイント1 大学入試改革を意識】
すでに正式に発表されている2020年の大学入試改革を意識し、全教科にわたり、知識偏重型ではなく、考え方を問い、それを表現する記述型の問題が目立ちました。

大学入試改革では「大学入学希望者学力評価テスト」という知識・技能を活用し「思考力・判断力・表現力」を評価するテストが行われるので、それに対応できる能力を持っているかどうかがカギになってきます。

この傾向はほぼ全教科に見られ、単純に暗記しているだけでは解けないようになっています。学校側も2020年大学入試改革は当然意識しているので、今後この内容の問題は増えてくるでしょう。

【ポイント2 時事問題はもはや定番、さらに一歩先に】
全教科に通じることなので、もはや定番となっている時事問題ですが、今年も非常に目立ちました。例えば選挙権年齢の引き下げ、新幹線開通に関連する問題、2020年東京五輪関係など過去最高といえるほどに時事問題の頻出が目立ちました。

時事問題というと社会をイメージするかもしれませんが、他教科でもそれに関連する問題が出ることがあります。身近なものに関心を持っていなかったり、探求心がなかったりすると、説くのは難しかったかもしれません。
また、一問一答形式よりは文章の中で問われる問題が多く、それに付随した問題も出るので、単語を覚えただけでは解けません。なぜそうなったのかなど問題意識を持つといいでしょう。

来年受験する人向け!受験対策は?

社会や理科に関していいますと、いかに自分の中に落とし込めるかがポイントになってきます。単に年号や答えを覚えるのではなく、時代背景やなぜそうなったのかも合わせて見ておくと分かりやすくなると思います。

また日頃からアンテナを張り、世の中に関心を持つためにおすすめなのが、『月刊ジュニアエラ』、『月刊Newsがわかる』、『朝日小学生新聞』、『毎日小学生新聞』、『読売KODOMO新聞』などの新聞や雑誌購読です。

理科は基本事項の確認から入り応用を学び、かつ身の周りの道具や日常的な現象に注目し体験から学ぶことをおすすめします。その方がテキストで見て覚えるよりも身に付きやすいでしょう。

算数に関しては、解き方のヒントが問題の中に隠れていたりするので、日頃から思考力を養っておく必要があります。そのためには、多少時間を使ってでも長時間問題に対して考えさせ、答えにたどり着く訓練が重要になってきます。

国語は冒頭でご紹介した通り記述型の問題が増えてきています。この傾向は来年も見られると思いますので、記述型の問題に慣れておくといいでしょう。

徐々に近づいてきている2020年大学入試に向けて、「思考力・判断力・表現力」を問う記述型の問題は今年より増えてくると思います。

東大生おすすめの暗記法まとめ

おすすめ暗記法

先ほど暗記するだけでは問題を解くのは難しいと、お伝えしましたが、全教科まずは暗記することが大前提になります。例えば、算数にしても公式を覚えていないと応用問題を解きようがありませんし、中学受験における社会などは暗記をしないことには始まりません。

エデュの人気コンテンツ「東大・京大生が育つまで」でも暗記を中学受験のポイントとして答える方は何人もいました。その中で印象に残っていて、すぐにでも実践できるおすすめの暗記法をご紹介します。親御さんも協力できるものなので、必見です!

【覚えたこと・習ったことを誰かに教える】
東大理IIIにストレート合格した末永佑さんが実践していた方法です。覚えたことはもちろん、表現力も養われます。塾・学校の友人だけでなく、親御さんも「今日はどんな勉強をしてきたの?教えてくれる?」と聞くことで学力だけでなく、コミュニケーションもとることができます。

【クイズ形式で覚える】
筑駒から東大に進んだ鈴木啓太さんは家庭でちょっとした空き時間にクイズ形式で問題をお母さまから出してもらっていたそうです。食事後のちょっとした空き時間でもできるので、おすすめです。実はこのクイズ感覚で問題を出されるのが楽しかったという方は多く、楽しみながら覚えるという発想は重要かもしてません。

以上の方法以外にも、面白いものだとベッドに横になって読むだけ、社会は暗記ではなく、問題の解き方を知って楽しくなったいう方もいました。まずは固定概念ではなく、色々試してみるのがいいかもしれません。

ココがポイント!

いよいよ近づいてきた2020年大学入試改革。これに伴い問題の傾向も大きく変化する傾向に見られました。今回ご紹介した来年の受験対策を参考にし、これからの計画を立ててみてはいかがでしょうか?


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