共働きvs専業主婦!難関校合格に有利なのは?

inter-edu’s eye
巷だけでなく、エデュの掲示板でもよく意見が交わされる話題である「お母さまのお仕事事情」。中学受験では専業主婦が有利という意見がよく言われますが、実際はどうなのでしょうか? 今回はこのあたりをリサーチしてきました。

小学校受験と中学受験ではどちらが有利?

小受と中受

まずは、小学校受験・中学受験について、どちらが有利かを見る前に共働き・専業主婦それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

専業主婦のメリット・デメリット

専業主婦の場合、一番のメリットは「時間を有効に使えること」です。小学校受験・中学受験は「親の受験」と言われるほど、塾選び、志望校選び、家庭での学習サポートなど、親の出番が多くなっていますので、使える時間が多い専業主婦は、共働きの家庭より有利といえます。

デメリットは親との距離が近い分、子どもにとってプレッシャーになってしまうことがある点です。勉強があまり好きではない子どもにとっては、ある程度の距離があった方がうまくいく場合もあります。

共働きのメリット・デメリット

共働きの家庭のメリットは「金銭面」です。中学受験においては、ほとんどの方が塾に通います。その際にかかる費用は、非常に多額です。難関校になるといくつかの塾に通うこともあるので、金銭面で余裕のある共働き家庭は有利といえます。

デメリットは、仕事で帰ってくるのが遅く、あまり勉強のサポートをできなくなってしまうことです。このあたりに関しては、ご夫婦でうまく役割分担を決め、日替わりでサポートするなど決めておくといいでしょう。

結論

結論としては、一方が圧倒的に有利というわけではありませんが、小学校受験・中学受験においては専業主婦がやや有利といえます。

しかし、エデュでインタビューした東大生にも、少数ではありますが、共働きの環境で難関中学に合格している例もありました。どういう生活を送っていたかというと、勉強は塾に完全にお願いし、家では簡単な勉強の進捗具合の確認のみという形でした。ただこれは、本人に勉強を進んでやる姿勢が身についている場合です。

大学受験ではどちらが有利?

大学受験になると、勉強の内容も難しくなり、子どもに勉強を教えるということ自体も少なくなります。つまり小学校受験・中学受験のように時間に余裕のある、専業主婦が一概に有利というわけではなくなります。興味深い数値がありますので、見ていきましょう。

日本一学力が高い東大ですが、母親の無職率つまり専業主婦の割合は37.90%(2014年 学生生活実態調査参考)と意外に低くなっています。東大とよく比べられる京大は、最多収入者が母親の割合が10.6%(平成25年度 京都大学学生生活白書参考)、東北大学では家計支持者の母親の割合が11.6%(平成27年度 学生生活調査参考)となっています。

つまり大学受験では、専業主婦であるか、共働きであるかよりも、お子さま自身の受験との向き合い方が鍵になるといえます。

増え続ける共働き、教育スタイルも変わる?

増える共働き

下記の表は、共働き世帯などの推移(男女共同参画白書 2016年最新版参考、単位は万世帯)をまとめた表ですが、2010年から専業主婦世帯は減少傾向にあり、共働き世帯は増加傾向にあります。

共働き世帯 専業主婦世帯
2010年 1012 797
2011年 987 773
2012年 1054 787
2013年 1065 745
2014年 1077 720
2015年 1114 687

この数値を見るとこれからの受験は、単純に「専業主婦が有利」ではなく、「共働きをしながら、いかに難関校突破を目指すか」が重要になってきます。最近では共働きのご家庭のために、中学受験でも学童保育を兼ねた塾もあります。先入観を捨て情報を集めてみましょう。

ココがポイント!

総括してみると、やや専業主婦が有利といえますが、近年は共働き家庭の受験を意識した塾や学童保育、そして学校自体も変化しつつあります。ご家庭の事情に合わせて、どうするのかがベストなのかをシミュレーションしてみましょう。


中学受験・子育てをよりわかりやすくサポート!エデュナビはリニューアルいたしました!

エデュナビから皆さまへ

いつもエデュナビをご覧いただきありがとうございます。
この度「エデュナビ」は、リニューアルいたしました。

URLが変更になっているので、ブックマークやお気に入りの変更をお願いいたします。
これからも、皆さまの受験や子育てをサポートできるよう、コンテンツの充実とサービスの向上に努めてまいります。