男子校ってどんなところ?【男子校フェスタ潜入取材!】

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男子校をまったく知らないお母さまが、男子校を訪れるのは、ちょっとした勇気がいるもの。そのハードルをぐっと下げてくれたのが、6月3日に開催された「東京私立男子中学校フェスタ」こと通称、「男子校フェスタ」です。資料参加を含め、のべ29校の男子校の参加ということもあり、来場者は約1,500組、約5,000名と大盛況。会場内で行われた多数のイベントでは、「男子校の魅力」が余すことなく伝えられました。その中から、先生と生徒が語る「男子校」についてお届けします!

男子校の生徒は、素直でスマート!

男子校の生徒は、素直でスマート!

男子校フェスタは、通常の合同相談会と一味違って、多くの生徒が運営に参加しています。そのため、男子校の生徒の雰囲気を感じることができます。生徒が主体のイベントの中から「生徒によるパネルディスカッション」をご紹介します。

パネルディスカッションに登壇した生徒は、場の雰囲気に配慮しながら笑いを取ったり、熱く学校生活について語っていました。そのようすに、生徒たちのスマートさと、純粋に学校生活を楽しんでいる素直さを感じました。

ディスカッションのテーマは、「どうして男子校を選んだの?」「名物先生」「学校生活の思い出」「男子校の魅力とは」など。発言内容から「男子校あるある」な話をピックアップしました。

女の子が怖いから男子校!?

「どうして男子校を選んだの?」の質問に、「親に勧められたから」「家が近いから」「人と違う選択をしたかったから」などの回答がありましたが、印象的なのは、「女子が怖いから」という理由です。

小学校高学年ともなると、女の子はグループで行動するようになります。それが怖いというのです。女の子に比べると精神的に幼い男の子は、女の子たちの言動に恐れを持ってしまうのでしょう。来場者の中にも同じような理由で男子校を志望しているお子さまがいました。

ところが、高校生ともなると「女子がいなくてさみしい」「いないからこそ、女子の大切さを感じる」「やっぱり共学がいい!」となるようです。ポロリと出た本音に会場も笑いに包まれました。それだけ成長するということですね。女の子に関心がなくなるのでは…との心配はなさそうです。

生徒が感じる「男子校の良さ」って?

男の子の趣向としてよくある「アイドル好き」や「鉄道好き」は、女の子になかなか理解されませんよね。共学校にいれば、隠してしまう自分のやりたいことも、男子校では、女の子の目を気にすることなく、思いっきり追求することができます。パネルディスカッションでは次のような「男子校の良さ」があげられました。

・好きなことにとことん熱中できるし、いろんな趣味が許される。
・女子に対する愛が友だちに向くので、深い一生ものの友だちができる。
・体育祭などでは、純粋に勝ちにこだわれる。団結するそれだけのために力が入る。
・なんの気兼ねもなく本音を言い合える。なんでも言えるし、なんでもできる。それを先生方も分かってくれる。
・小学校のときに隠していた、自分の性格を日常的に出すことで、自分を磨くことができた。
・女子によく思われようという甘えは一切ない。部活では、全力で臨み、男子の友情で勝ちにいく醍醐味がある。
・ゆっくり焦らず自分のペースで自由に成長できる。

男の子の特徴である、こだわりや競争心を遮るものは何もなく、存分に伸ばしてあげられるのが男子校の良さですね。また、精神的な成長が早い女の子に影響されることなく、自分にじっくり向き合え、焦らず、おのおののペースで成長できるのもメリットだと感じました。

「生徒によるパネルディスカッション」参加校
1部 足立学園・芝浦工業大学附属・成城・東京都市大学付属・日本大学豊山
2部 京華・城北・世田谷学園・獨協・本郷・明法
3部 佼成学園・聖学院・高輪・日本学園・明治大学付属中野

校長が語る男子校とは?

校長が語る男子校とは?

「校長先生による5分間教育講演」では、各学校の校長が教育観を熱く語りました。校長の話を聞き比べることができる、めったにない機会ということで、会場は熱心に聞き入る親御さんたちで満席状態。校長のお話は固いというイメージがありましたが、テンポよく、時にはユーモアを交えた話に引き込まれました。

その中から、男子校、私学に共通する話をご紹介します。

男の子の育て方

男の子に大切なのは自信です。男の子は飽きっぽいですが、何かに夢中になるとすごい。男の子は好きなことが絶対あります。6年間の中でまず好きなことを見つけます。結果が目に見えるといいですね。一生懸命やった、やり通したことが自信となり、いざ大学受験となったら力を発揮します。」(京華)

男子校は、男の子の教育に長けているため、男の子の伸ばし方を熟知しています。自信が持てるような環境があります。この点も男子校のメリットですね。

私学の特徴

親御さんは、将来どんな若者になってほしいかと聞かれたとき、親がいなくても、自分の足でしっかりと歩いていける子と答えるでしょう。どの学校の先生も親と同じ思いです。では、どの学校に入っても同じかというとそうではありません。その目標に向かってどういうアプローチをするかが、その学校の肝になっています。」(本郷)

伝統校には、長い歴史の積み重ねがあり、我々がつくったものではない価値があります。」(獨協)

私学の特異性はスピード感。公立で3年かかるような取り組みも、やりたいと思ったらすぐできます。また私学では、21世紀型教育は、もう当たり前となっています。」(明法)

私学の特徴とはまさにこのこと。学校独自に育まれてきた教育環境は、学校それぞれ異なり、それが私学の魅力となっています。
また、最先端の教育をすぐ導入できるのも魅力の一つです。ICT教育はかなり前から取り入れられ、最近では、イマージョン教育、STEAM教育という言葉もよく聞かれます。受け継がれた伝統と、新しい教育とが融合し、時代にあった変化ができることも、私学の良さと言えますね。

各学校の教育方針を一言で!

【足立学園】生徒第一主義の学校、生徒の希望・夢を助けるために最大限努力する。「守破離」を大切にする。
【京華】一人ひとりの才能を磨いて世に送りたい。世に出たその先に何を繋いでいくのか、何を残していくのか、そこを考えることが教育の根幹にある。
【駒場東邦】「かけがえのない仲間」「自主独立」「考える力」が教育のモットー。仲間と一緒に考えながら思考していく。
【芝】校長方針は、「芝の生徒はみんなゴリラになれ!」一日一回でも笑顔になって、笑える空間を作る。楽しくなければ学校じゃない。
【芝浦工業大学附属】便利に使う人ではなく、作る人になろう。そのために学校で学ぼう。「日本語」「英語」「コンピューターの言葉」の3つの言葉を学ぼう。
【聖学院】キリスト教に基づく人間教育を行う。人間は教育によって、社会で活動することによって人間となる。教育理念は「only one for others」。
【成城】「知」「仁」「勇」を備えた人間力がある男子に育てる。陸軍士官学校の予備校からスタートした歴史を紡いで、リーダーの育成を行う。
【高輪】いろんな価値観と出会いながら、自分の生き方を決めていける、6年間という長いスパンの中でいろんな体験ができる「学校らしい学校」でありたい。
【獨協】学校の優等生は数値化できるが、数値化できるものでは社会で通用しない。それをどうやって身につけていくかを考え、社会の優等生を育てる教育を行う。
【日本大学豊山】「強く、正しく、おおらかに」が校訓。キャッチフレーズは「男子力日本一」。個人個人がもつ男子力を磨けば日本一になれる。
【本郷】教育方針は、「文武両道」。学校だからこそ、勉強は当たり前。学校だからこそ、勉強以外のことを一生懸命やって、やりたいことを見つけてほしい。
【明法】世界平和に貢献できる人間を育成。生徒9.9人に先生1人の割合の少人数教育を実施。

“男子校にしかない良さ”を発見できる「男子校フェスタ」

ある先生が、「子どもたちがそれぞれ自分のやりたいことに打ち込みながら、のびのびと育っていけるのが男子校だと思います。女子がいることによって生まれるいろんな良さも当然あると思いますが、男子だけという環境ならではの、そこにしかない良さも一方にあるんじゃないかと思います。」とおっしゃっていたのが印象的でした。 その良さとは、まさに生徒たちがパネルディスカッションで語っていたことでしょう。

男子校フェスタの魅力

男子校フェスタは合同相談会とまた趣が異なり、イベントが目白押し。各学校の体験授業を受講できたり、「グローバル教育を大切にしている男子校の特集」や「特徴的で面白い授業を行っている男子校の特集」など約10のテーマ別の合同説明会があるなど、さまざまな角度から学校比較ができるのが特徴です。また、事前申し込みをして参加するイベントが盛りだくさん! プロによるテニス指導や参加企業によるイベントも大盛況でした。

京華学園吹奏楽団の演奏
京華学園吹奏楽団は、京華・京華女子・京華商業3校の合同楽団のため、男女で活動しています。
自作ゲームを小学生に披露
部活で制作した自作ゲームが体験できるブース。生徒は熱心に小学生に説明していました。
プロが教える「テニス教室」
プロが教える「テニス教室」。テニスが初めてというお子さまも、興味を持つきっかけになりますね。
セントラル警備保障株式会社「謎解きにチャレンジ」
セントラル警備保障株式会社「謎解きにチャレンジ」。息抜きにこのような楽しいイベントがあるといいですね。
社団法人 日本エアマンシップ操縦士養成機構「フライトシミュレータ体験」
社団法人 日本エアマンシップ操縦士養成機構「フライトシミュレータ体験」。操縦を疑似体験できます。
制服比較
参加校の制服がずらりと並び、比較できるのも男子校フェスタならでは。

「男子校フェスタ」での体験は、共学しか考えていない親御さんも、男の子の教育を知る機会になると思いました。毎年同じ時期に開催されますので、これから中学受験を考えるご家庭は、ぜひ訪れてみてください!

「東京私立男子中学校フェスタ」公式サイトはこちら»