2021年中学受験、時事問題の出題予想と対策!(3ページ目)

11月以降の時事問題対策とは?

対策の重要ポイント3つ!

【ポイント①】冬期講習と大手塾の時事問題予想テキストで対策

大手塾では、冬期講習で時事問題対策を行いますが、それぞれの塾監修の時事問題予想テキストを開いて授業でじっくりやることは少ないようです。志望校の時事問題は多めだな、塾で1回やっただけでは不安だなというときは、テキストで補っていく必要があります。テキストは2冊も3冊も買う必要はありません。どのテキストも取り上げている内容はほぼ同じですから、1冊しっかりやれば十分です。

テキストの進め方ですが、目次の最初から順番に1週間で2、3トピックぐらいできればよいでしょう。時事問題をやる時間がなくなってきたときは、まず、本の目次タイトルを見て、誰が関わっていたか、どこでやったかなどの知識を確認し、最低限1問1答ぐらいはやって、そのできごとに関する整理を行いましょう。

秋以降の模試では、時事問題が出題されていることがほとんどですので、冬休みにまとめて復習をしておきましょう。時事問題の学習がある程度進んでいれば、模試のときにはまったく知らなかった問題が、あっさり解けるようになっていることもあるでしょう。

1月入試がスタートしてからは、2021年入試の本番の問題を実際に解いたり、塾やネット上で閲覧することができたりします。現場の社会の先生方がどういった話題に着目しているか、社会の問題に目を通す機会をぜひ作ってください。

【ポイント②】地図と照らし合わせる

時事問題の学習をするときに、場所が出てきたら必ず地図との照らし合わせを行いましょう。親御さんがついて学習を進めるとき、地図を見て確認する作業は、お子さんがその場所を見つけられるように誘導してあげてください。親御さんが焦って場所を言ってしまうことがありますが、お子さんが何とか見つけ出せたということが大事です。また最近、世界地図が試験に出ることが多いので、親しんでおくようにしましょう。

【ポイント③】理由づけて覚える

社会はぶつ切れで覚えがちですが、単語帳のように一つずつ覚えるのではなく、一つのことから繋がっていけるように整理しておくと、思い出しやすくなりますし、問題への対応力も上がっていきます。しかし、関連がある事柄を繋げて、背景を広げる作業は、お子さんだけではなかなか難しいと思います。そこは親御さんの出番です。一つの社会用語について、理由をたずねたり、仲間になるものをあげさせてみたり、さりげなく繋がりをもたせてあげてください。

合否の1点を左右するのが「時事問題」

中堅以上の学校では、合否のボーダーラインで1点のゾーンに30人もいる、ということが起こります。この1点を左右するのが、時事問題と言っても過言ではありません。時事問題は、一生懸命学習して記憶するものでもなく、ちょっと耳にして、知っているだけで、1点か2点ひょいと取れる。そのおかげで合格するということがあるからです。

もう一つ、現在起きていることなので、やればやるほど、頭に残りやすいということもあります。

2020年9月にこれまでの安倍晋三首相に代わって菅義偉氏が首相に就任し、新しい内閣が発足しました。
このニュースは誰しも耳にしていることですが、確認作業を少し行うだけで、選択問題ではなく「すが よしひで」を正しく読み書きできるか問われた場合に困らずに済みます。

また今回の首相指名は臨時国会で行われましたが、なぜ特別国会ではなかったのかを確認しておけば、国会に関するこれまでの知識も整理され、つながりのある問題で得点を積み重ねることが可能になることもあるでしょう。

勉強時間がそんなに長くなくてもいいわりに、見返りが結構あるというのが時事問題なのです。歴史、地理、公民をあんなに覚えたのに、1回も出てこなかったということは多くありますが、小学6年生に知っておいてもらいたい時事は、そんなに多くはありません。ピンポイントで対策ができるというのはとても大きいので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

山本祐(やまもとゆう)先生
自身も中学受験を経験、麻布中学校・高等学校出身。20年以上の家庭教師としての指導経験を誇る。現在は家庭教師の一橋セイシン会で中学受験専門プロ家庭教師として活躍されている。