子どものインターネット利用について:エデュママリサーチ第7回

あなたのご家庭は大丈夫? 子どものネット利用を見つめ直そう2013年5月14日

◆2人に1人がトラブルに遭っている!? -子どものネット利用の現状-

スマートフォンを使う中学生

ご存じでしょうか? コミュニティサイトに起因して犯罪被害に遭った子どもが、年間1,085名もいることを。また、青少年の2人に1人が、インターネット上のメールでトラブルを経験していることを。

小学生でも81.9%がパソコンを所有し、そのうち94.5%がインターネットを利用しています。また、27.5%が携帯を所有し、そのうち40.8%がインターネットを利用しています。また、この数字は中学生、高校生と上がるにつれて大きくなり、年々増加を続けています。 つまり、多くの子どもたちが、インターネットの危険と隣合わせになっているのです。

◆「知らなかった」では、済まされません! -子どものネット利用への理解-

「お子さまがインターネットでどんなサイトを見ているか把握されていますか?」というアンケートを当サイトで行ったところ、約30%のお母さまが「把握していない」と回答。また、把握されている約70%のお母さまの中には、その利用がお子さまにとって必要か否かに悩んでいる方も多いようです。

また内閣府では、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」を制定していますが、保護者の60%強が、保護者の義務と責務が定められていることについて「知らない」と回答している事実もあります。

同法は保護者に対し、1.子どものインターネット利用状況を把握し、2.有害サイトをフィルタリング管理して、3.適切に活用する方法を教えることを責務としています。お子さまの安全を守るためには、まず保護者がこの3つを実行することが必要不可欠なのです。

青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律

◆楽しく学んで、正しく使おう! -子どものネット利用の工夫-

家族でインターネット

子どものインターネット利用が当たり前のような現状においては、保護者だけでなく、利用する本人の理解や心がけも大切なことです。

株式会社バンダイナムコゲームスは、小学生向けネットサービス『TamaGoLand』をスタートしました。このサービスは、子どもたちが『たまごっち』のキャラクターとサイト内で楽しく遊びながら、安心・安全にインターネットの使い方を学ぶことができるというもの。子どもたちの安全保護能力に合わせた段階的なインターネット利用により、安全性の確保ができると考えられています。パズルやミニゲームを楽しめるほか、友達にメッセージを送るといったコミュニケーションをとりながら、ネットサービスへの対応力や利用ルールが自然と身につく仕組みは、とても魅力的です。

※小学生向けネットサービス 『TamaGoLand』

たくさんの危険性があるといえど、同時にたくさんの有用性もあるインターネット。上手に付き合う術は、子どものうちから身につけておきたいですね。

参考サイト:
警察庁「平成23年中の出会い系サイト等に起因する事犯の検挙状況」PDF
内閣府「平成24年度青少年のインターネット利用環境実態調査」PDF

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