食育とは?またその実践方法の説明:エデュママリサーチ第8回

今すぐ始めよう!家庭でできる「食育」とは?2013年5月28日

◆毎年6月は食育月間

食育とは?

近年、わたしたちの食生活をめぐる環境は大きく変化し、食の安全や不規則な食事、生活習慣病など、さまざまな問題が生じています。そんな中、推進される「食育」とは、さまざまな経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることを意味します。株式会社ネオマーケティングの調査によると、その認知度は98.6%で、現代の「食」に対する高い関心がうかがえます。一方で、同調査による実践度は63.6%。「知ってはいるが、できていない」という現状のようです。

内閣府「食育推進計画」は、毎年6月を「食育月間」として定め、家庭・学校・保育所・職場などに対し、これを食育実践の契機とするよう呼びかけています。6月を目前としたこの時期に、できることから少しずつ、「食育」を始めてみませんか?

◆注目!さまざまな食育活動

では、具体的にどのようなことから始めてみればよいのでしょうか。

【旬の食材を取り入れる】
株式会社ネオマーケティングの調査では、「意識的に食生活へ取り入れているもの」で最も多い回答は「旬の食材」(72.0%)でした。旬の食材のメリットは、価格の安さや栄養価の高さだけでなく、季節を感じることができます。6月の旬の食材はさやえんどう、らっきょう、キス、アナゴなど。さっそくお料理に取り入れたいですね。

【食事の挨拶を習慣づける】
また、同調査で、「食事の際に『いただきます』『ごちそうさま』と言っている」家庭は71.2%。挨拶は、食に対する理解を深め、意識を高めるためにも大切です。茨城県保健福祉部保健予防課の調査によると、「食事の挨拶をする子どものほうが、食事の手伝いをする割合が高い」そうです。習慣となっていないご家庭は、「食育」の第一歩として始めてみてはいかがでしょうか。

【食べ物に感謝し、マナーを身につける】
ベネッセ教育研究開発センターが行った調査では、「母親が実行したい食育」上位に「食べ物に感謝したり、もったいないと思う心を持つこと」「正しい食事マナーを身につけること」があげられ、また農林中央金庫が行った調査では、「食事を残すと『もったいない』と感じる子どもが6年間で倍増(37.8%→75.0%)」し、「おはしを正しく持てる子どもが6年間で大幅増(58.0%→72.5%)」したことが発表されていました。

家庭でできる身近な「食育」から始めることで、着実にお子さまに影響するのではないでしょうか。

◆母親に感謝すること、上位に「食」

お母さんとお弁当

一方、通塾する子どもの増加により、家族揃っての食事の機会が減っている家庭も少なくありません。当サイトの掲示板「【2959884】お夕飯はどうなさっていますか?」では、通塾する子どもへの夕食についてコメントが多数寄せられており、各ご家庭で悩みながら工夫されている様子がうかがえます。 gooランキング「『お母さんありがとう!』と思うときランキング」では、1位「夜遅くに帰っても温かいご飯が用意されていたとき」など、上位5位までに4つも「食」に関する回答がありました。

お子さまの健康を気遣い、思いやるお母さまの気持ちはきっとお子さまに伝わっているはず。愛情が込められたお料理やお弁当一つひとつが、「食育」につながっているのではないでしょうか。

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