「ママカースト」は本当に存在する?:エデュママリサーチ第12回

「ママカースト」は本当に存在する?2013年7月23日

◆「ママカースト」って何?

ママ友

今年、「ママカースト」なる言葉が、一部で話題になっています。何を意味するのかと調べたら、ママ友グループ内に序列ができることを表現する言葉のよう。学校のクラスの中で自然発生的にできる生徒間の序列を、「スクールカースト」と言うのにならって使われるようになったみたいです。

しかし、そもそもカーストとは、インド社会で歴史的に形成された身分制度のこと。「生まれながら」の序列で、現代インドでは憲法でカーストによる差別を否定しています。そういう言葉を、「ママ」に続けて造語するのは、いったいなぜ?とエデュママ的には思ってしまいますよね。

◆知らないママが約7割

ところで「ママカースト」はどの程度、一般に認知されているのでしょう? 「ママこえランキング」というページに、アンケート結果が載っていました。
それによると、「ママカースト自体、知らない」が69%と圧倒的に大多数。ついで、「まったく気にならない」16%、「すごく気になる」8%、「少し気になる」7%という結果。
このアンケートは、回答しているのがママたちなので、「ママカースト」は当人たちにはあまり認知されておらず、マスコミやママでない人たちの間で話題になっている程度のものとわかりました。

◆「ボスママ」のほうが「ママカースト」より気になる

「ママカースト」という言葉の出現は、2007年「暴れん坊ママ」(フジTV系)というドラマがきっかけのよう。今年は、ママ友グループを描いた作家・桐野夏生さんの小説『ハピネス』が注目を浴び、新聞記事やブログなどでとりあげられているようです。
メディアやブログ主が、自らの記事に注目を集めたいがゆえに刺激的な言葉を使うのはよくあること。インターエデュ掲示板のみなさんも、そのあたりはよく了解されていて、掲示板には以下のようなコメントがありました。(※コメントは一部の抜粋になっています)

■旦那の職業や、子どもの成績、住宅などを母同士がさりげなく探り合い、身分の上下を微妙に感じているという昔から変わらずある事柄を、ママカーストと名付けただけではないでしょうか。(「言葉」さん)

■ボスママがいないと物事が進まない。ボスがいないと「どうします? どうしましょう!」ってウロウロウロウロの母多し。ボスママは基本親切な人が多いけど、持ち上げすぎると勘違いボスになる。ママカーストなんて、結局そこの参加者が作り上げてる。(「必要なの」さん)

■ママカーストというものは幻想でボスママなるものが存在する。ボスママには取り巻きが存在するため上下関係があるように見える。(「オール」さん)

どうも「ボスママ」のほうが「ママカースト」よりずっとリアリティがあるようです。みなさんの周囲ではいかがですか?

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