第1回 東大生も遊んでいた!レゴ®スクールに行ってみた!

気になるけど行けていない「教育最前線」に行ってみた
2015年8月24日

第1回 東大生も遊んでいた!レゴ®スクールに行ってみた!

inter-edu’s eye
「教育最前線に行ってみた!」では、普段何気なく目にするけど、なかなか行けない教育現場へ、皆さまの代わりに行って取材をしてまいります。第1回では「東大生・京大生が育つまで」の東大生の多くが幼少時に遊んでいた、レゴ®ブロックで学べる「レゴ®スクール」に行き、担当者にお話をうかがってきました。

レゴ®スクールでは、レゴ®ブロックの作り方を教えない?

教えず、考えさせる教育とは

少人数レッスン
ワールド・ロボティクス

エデュ:まずレゴ®スクールの学び方について教えてください。

渡邊さん:日本で唯一のレゴ社公認レゴ®スクールは3歳児から10歳児までのクラスがあり、発達段階に合わせて教育用に開発されたレゴ®ブロックとカリキュラムを使用します。レゴ社認定インストラクターによる少人数レッスンで「遊びながら学ぶ」ことで子どもたちの考える力、豊かな想像力を育みます

エデュ:今回体験させていただくクラスでは何をしていますか?

渡邊さん:小学3・4・5年生の「ワールド・ロボティクス」クラスでは、ロボット教材『マインドストームEV3』を使用し、スピードスケートをするためにカラーセンサーブロックの不等号設定に注意しながら円形に引いた黒い線を感知して進むラインとレースのプログラミングを作ります。すぐに出来る子には、「もっと早く進むプログラムに改造するにはどうすればいいのかな?」と、次なる課題を提示し目標を持たせます。

エデュ:出来たから終わりではないのですね。逆にそうでない子はどうしていますか?

渡邊さん:その子の持っている知識を引き出せるような質問をし、「どうやったらモーターの回転数を上げることができるだろう?」と考えさせます。どちらもすぐに答えを教えず、「少し難しそうだけど頑張ればできそう」な課題を投げかけて子どもたち自身で成功できるよう工夫しています

家では難しい、レゴ®スクールで学ぶメリット

エデュ:家ではなく、レゴ®スクールで学ぶメリットはありますか?

渡邊さん:レゴ®スクールでは子どもたち同士でディスカッションしながら自分のイメージ形にするので、改善点を見つけさらに発展させることができます。ここまでの一連の流れを私たちは「4つのC」と呼んでいます。

エデュ:「4つのC」とは何ですか?

渡邊さん:1つ目が「Connect~結びつける~」子どもたちがすでに持っている知識や経験とレッスンのテーマを結びつけ、自由な発想を導き出します。
2つ目が「Construct~組み立てる~ 」ブロックを組み立てながらアイディアを表現します。
3つ目が「Contemplate~よく考える~」自分の作品について、友達に説明したり、アイディアを交換したりすることで、改善点を見つけ、さらに理解を深めます。
4つ目が「Continue~さらに続ける~」子どもたちの探究心や学習意欲が高まっているところで、より発展した課題に取り組み想像力を養います。
これを循環させて遊びながら学んでいきます。

体験レポート
今回のカリキュラムでは、写真右側のようにレゴ®ブロックの車が黒い線をたどるようにプログラミングし、遊びました。生徒は受け身ではなく、積極的に分からない部分を生徒同士で話し合ったりしていました。話を聞いて、自分で動かし、試行錯誤するなかでできるようになると愛着が湧き、素直に楽しかったです。答えを教えてもらうと、その場では覚えた気になるけれど身につかないと実感しました。

なぜ東大生はレゴ®ブロックで遊んでいた子が多い?

遊びながら、身につく力とは・・・

スクール・イメージ・お人形
スクール・イメージ・時計

エデュ:自社のコンテンツ東大生・京大生が育つまでの中で多くの東大生が、幼少時レゴで遊んでいたというお話を聞きますが、合格するための力が身につくのでしょうか?

渡邊さん:東大生でレゴ®ブロックが好きという方は多いですね。レゴ®スクールの東大生のスタッフも他の学生と比べて特別多くの時間勉強をしているようには見えません。ただ共通しているのは「考える力」を備えているという点です。「これ知ってる?」って聞いた際も「いや、やったことないですけど・・・」と知らない事でも答えに到達するまでが早い!答えにたどり着くまでのプロセスを知っているように感じます。

エデュ:なるほど、他に身につく力はありますか?

渡邊さん:集中力とコミュニケーション力、そしてプレゼンテーション能力が伸びたと保護者の方々からよくお聞きします。

エデュ:プレゼンテーション能力が伸びる理由はありますか?

渡邊さん:レゴ®スクールに来ると新しい発見があり、レッスンで発見したことや気づいたことを親御さんに話したくなります。一般的にいうインプット・アウトプットが自然と身につきます。レゴ®ブロックというとまだ男の子のイメージがあるかもしれませんが、最近はピンク色のレゴ®ブロックなど女の子向けの商品も開発されています。レゴ®ブロックの遊びを通して空間や立体、理系脳を鍛えられるということで女の子の生徒さんも増えています

レゴ®ブロックをやっていた子の将来像は?

まずは思いっきり遊んでほしい!

遊びながら頭を使って育つ
みんなで作ったアヒル?

エデュ:レゴ®ブロックで遊んでいた子はどのように育っていくと思いますか?

渡邊さん:手を使って何かを作るという事は頭の中の考えを組み立てることでもあります。何か目標を持った時、また自分の好きなものに対しても努力の仕方が分かるようになっているように思います。レゴ®スクールに子どもを通わせてくださっている親御さんは、勉強はもちろんこれからの時代は自分で考え行動する力が必要と考える方も多くいます。

エデュ:レゴ®ブロックでつちかった能力が多方面で生きるということですね。

渡邊さん:そうですね。子どもたちは体験を通して多くを学んでいます。子どもは遊びたい盛りですので、まずはレゴ®スクールに来てみて、レゴ®ブロックで夢中になって遊びながら創造力と想像力を育てる学びを経験してもらいたいと思います。

編集者から見たポイント

取材に行くまでは、家で組み立てるのとどう違うのだろうと半信半疑でしたが、その教育方法は目からウロコでした。とくに簡単に答えを教えず、自分で考えさせる、遊びながら学べるという点は唯一無二だと感じました。今回おうかがいしたのは「レゴ®スクール世田谷 http://www.LEGOschool.jp/」です。興味のある方はサイトをご覧ください。

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