現役東大生アイドル! 桜雪さんインタビュー

東京大学文学部3年桜雪さんプロフィール

■桜雪さんプロフィール■

東京学芸大学附属高等学校出身
東京大学文学部3年
家族構成:父・母・妹
桜雪 公式ブログ(桜雪の東大のすすめ)
仮面女子 公式HP

■inter-edu’s eye■
アイドルの聖地と言われる秋葉原。この地を舞台に、アイドルユニット「仮面女子」のメンバーとして活躍する桜雪さんは、現役の東大生です。アイドル活動と受験を両立させたパワーの源は何なのでしょうか。その秘密は、やはりご両親の教育にありました!

学びを楽しむ小中高受験

東京大学文学部3年桜雪さん1

◆父との「遊び」が功を成した

エデュ:まずは、桜さんの受験遍歴を教えてください。

桜さん:はい。地方の国立大学附属の小学校を受験し、入学しました。そのまま同附属の中学校に進学し、2年生のとき父の転勤で東京へ。東京学芸大学の附属中学校に編入学し、同附属の高等学校を経て、東京大学に進みました。

エデュ:もともと小学校受験をしたきっかけは何だったのでしょうか。

桜さん:「教育環境のよい国立附属校に通わせたい」という両親の意向で決まりました。ただ、そのために特別な勉強をさせられたり、教室に通わせられたりすることはなかったです。

エデュ:では、家庭教育だけでお受験に挑んだのですか?

桜さん:勉強をした記憶があまりありません。父がたくさん遊んでくれて、いつも一緒に新しいルールの遊びを作っていました。あと、映画や絵本をよく観たり読んだりしていたのと、ずっとレゴで遊んでいたのはよく覚えています。

エデュ:いろいろな遊びを通して学んでいたのですね。小学校ではどんな子どもでしたか?

桜さん:わたしは父の影響で自己啓発本をよく読むようになり、そのおかげか、リーダー格で責任感の強い子になりました。生徒会の代表になったり、学校に合唱団をつくったり、楽しいことをどんどん生み出し、いろいろ活動しましたね。

エデュ:小学生にして、新しいものを生み出す力があったのですね。

桜さん:これも両親の影響だと思います。両親はパーティーを開くのが好きで、ハロウィンのとき、肝試しを企画・演出してくれてくれました。招いた友人たちを喜ばせる両親を見て、とても尊敬しましたね。

東京大学文学部3年桜雪さん2

◆受験はご縁! 勉強は楽しく!

エデュ:学習面はいかがでしたか?

桜さん:附属中学への進級が決まっていたので、進学塾には通いませんでした。小学校入学前から英会話教室は続けていて、英検4級を取得したり短期留学に行ったりと、いい経験につながりました。

エデュ:中学2年生のときに東京の国立附属中学校へ編入試験を受けたということですが、このときご家族はどのように支えてくださったのですか?

桜さん:まず母は、編入学試験を行っている学校をリサーチして、受験校を見つけてくれました。そして、「こういうのはご縁だから」と、プレッシャーをかけずに実力でチャレンジさせてくれました。

あと父は、普段のテスト勉強のときから、家庭学習につき合ってくれました。問題を出してくれるんですが、ときどきボケやジョークを織り交ぜてきて、楽しく勉強をさせてくれましたね。

エデュ:それで合格できたのですね! 編入後は、どんな生活でしたか?

桜さん:最初は東京の雰囲気になじめないばかりか、勉強もずっと難しくて、学校に行きたくなくなるくらいでした。時間をかけてだんだんと友だちはできたのですが、勉強面は、「このままじゃ進学できない」と思い焦りましたね。

エデュ:内部進学は厳しかったんですか?

桜さん:はい。当時、内部生の1/4は振るいにかけられました。それで、家の近くにある早稲田アカデミーに入塾したんです。熱い雰囲気で、やる気を盛り上げてくれる塾でした。勉強が好きになって、朝から晩までやっていましたね。

point1受験時、これが成功したポイント

両親が喜んでくれることが一番のモチベーションでした。父も母も、わるい成績に対して叱ることはないのですが、いい成績に対しては「雪ちゃん天才!」と言って一緒に心から喜んでくれました。それがとてもうれしかったですね。

point2受験時、もっとこうしていたら…

どんなときも全力投球だったので、後悔していることはありません。あえて挙げるとすれば、苦手科目に対して苦手意識を持ったまま挑んでしまったことです。もっと前向きに楽しんでもよかったかもしれないなと感じます。

受験生アイドルの大学受験

東京大学文学部3年桜雪さん3

◆両親が大反対! 受験生アイドル

エデュ:晴れて附属の高校に進学した桜さんは、「東大受験」と「アイドル」の両方の道に出会うわけですが、どんなきっかけだったのでしょうか。

桜さん:まず東大については、進路相談会に参加したことを機にいろいろな大学入試の過去問を見るようになり、東大の問題が一番面白いと感じたのがきっかけです。考えさせられる問題なので、解くたびに得るものがあるんです。

エデュ:すごいですね! アイドルのほうはどうでしたか?

桜さん:今の事務所がタレント募集をしているのをSNSで偶然知り、なぜかピンと来て。合唱が好きだったわたしは、「東大に受かったら歌がやりたい」と、連絡してみました。そうしたら、「それなら受験生アイドルをやろう!」と返事が来て、受験ブログを公開することからアイドル活動が始まったんです。

エデュ:勇気ある行動ですね。でも、ご両親の反応は?

桜さん:はじめての大反対を受け、衝突しました。でもどうしてもやりたくて、「親の信頼を裏切らない」という約束のもと説得したんです。だからこそ、どちらもがんばれたのですが、1年目は東大に落ちてしまいました。

◆予備校生アイドルから現役東大生アイドルへ

エデュ:浪人時代はどんな心境でしたか?

桜さん:とても落ち込んでいたのですが、ブログが多くの方に注目されていたので、「何が何でも東大生アイドルにならなくては」と気持ちを切り替えて、今度は史上初の「予備校生アイドル」としてがんばりました。

エデュ:前向きにどんどん新しいものを生み出しますね!

桜さん:東大志望者ばかりが集まる河合塾の本郷校に通い、毎日10〜16時間くらい猛勉強しました。応援してくれる人がいるからこそ勉強もがんばれたし、居場所があったからこそアイドル活動もがんばれたんです。

エデュ:それで見事、予備校生アイドルから現役東大生アイドルになったのですね!

桜さん:はい。そのとき、多くの方がブログに祝福のコメントをくださって…。両親もわたしのブログをこっそり見ていたらしく、「アイドルをやっていたからこそ、こんなに多くの方が喜んでくださったね」と、はじめてわたしの活動を認めてくれました。

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◆◆桜さんからのメッセージ◆◆

両親がいつもわたしにかけてくれたのは、「何があっても味方だよ」「雪ちゃんなら大丈夫!」という言葉です。そのおかげで、失敗を恐れず何でもチャレンジできました。今もライブの企画案を積極的に出しています。これからは、受験生のみなさんの元気の源になれるような活動がしたいなと考えています!

■編集者が見た成功のポイント■

取材中、桜さんが何度も口にしていたのは、「○○が喜んでくれるのがうれしくて」という言葉。○○に入るのは、両親や先生、ファンの方などです。自分が評価されたりほめられたりすることよりも、誰かが喜ぶということに、一番のモチベーションを見出していたようです。

「子どものほめ方や叱り方がわからない」というお母さま方は、まずはご自身の喜びや信頼の気持ちを、お子さまに見せてあげることから始めてみてはいかがでしょうか。お子さまにとって、何より心強いものになるでしょう。

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