東京大学新聞社のデジタル事業部長!石井達也さん

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今回は東京大学新聞社のデジタル事業部長を務める石井達也さんにインタビュー。中学受験はせずに、高校から私立校へ。東大受験までのお話し、そして今の活動についてうかがいました。

現役受験は失敗、原因は…【大学受験編】

中学までは公立。私立は高校から

石井さん正面
【石井達也さん プロフィール】
・昌平高等学校出身
・東京大学文Ⅰ 2年
・家族構成:父・母・姉

エデュ:石井さんは中学までは公立。高校は埼玉の進学校、昌平高等学校とうかがっています。なぜ昌平高等学校を選んだのでしょうか?

石井さん:3つあります。中学までは野球をやっていたのですが、少し熱が冷めてきた頃、しっかり勉強できる学校に行きたいと考えるようになりました。そこでいくつかの学校説明会に参加し、先生の熱意が1番感じられたことが1つ目です。
2つ目が、高校に入ったら英語に力を入れて勉強したいと思っていたので、短期留学制度がある学校に進みたかったという点。
3つ目が、入学の年に新しい進学コースができるということで、1期生としてやれることをやりたいと思った点です。

エデュ:実際に入学してみていかがでしたか?

石井さん:1年生の夏休みに念願だった短期留学で、2か月間オーストラリアに行きました。楽しかったのですが、予想以上に、自分には英語力が足らないと感じましたね。

エデュ:東大を受験しようと思ったきっかけは何でしょうか?

石井さん:高校に入学したときは、どこかの国立大学の教育学部に行って、将来は英語の教師になりたいと思っていました。でも、色々考え教育の制度面に携わることに魅力を感じ始め、先生からも「勉強するなら目標は高い方がいいよ」と言われ東大を目指すことに決めました。

気持ちの面で落ちてしまった東大受験

石井さん2

エデュ:勉強はどのようにしていたのでしょうか?

石井さん:受験に対して、手厚いサポートをしてくれる高校だったので、塾には行かず、学校と家で勉強していました。周りの友達もほとんど塾には通っていませんでした。

エデュ:当時の得意科目と苦手科目を教えてください。

石井さん:得意は英語。苦手科目はとくにこれがというのはありませんでしたが、国語の成績が安定していなかったですね。

エデュ:現役受験の結果はいかがでしたか?

石井さん:実は、現役受験は失敗してしまいました。

エデュ:そうだったのですね。浪人時代はどのように勉強されていたのでしょうか?

石井さん:河合塾に通って勉強していました。現役受験まで塾には通っていなかったので、浪人時代も自力で!と考えていたのですが、高校の先生にすすめられて、体験授業に参加したら予想以上に楽しかったので、通うことに決めました。

点数が安定していなかった国語も、塾の先生の添削を何度も何度も受けていたら、得点源になりました。実はある模試で全国1位になったこともありました。苦労の結果無事合格することができました。

石井さんが東大に受かったポイント!
今振り返ると「気持ちに余裕があったかどうか」が大きく影響していたと思います。現役時代は、併願の私立受験は単なる滑り止めで、それほど通いたくないところを選んでいたうえに不合格だらけで気持ちも焦ってしまいました。浪人時代は私立大学も自分が行きたい学部を選び、合格。例え東大に不合格でも、自分の行きたい私立大学が待っているので気持ちに余裕が生まれたことが勝因だと思っています。

書店での出会いから今の活動を始める【東大入学後編】

苦労もあるけど、色々なものを吸収できる

石井さん3

エデュ:石井さんは現在、東京大学新聞社のデジタル事業部長として活躍されていますが、やってみようと思ったきっかけを教えてください。

石井さん:きっかけは浪人が決まったときぐらいに、『現役東大生が作る受験本』を書店で見かけたことです。この本は名前の通り、現役東大生が東大合格を目指す人向けに作られているのですが、受験の話しがよく書かれているし、何より学生だけで作るのがすごい!と思い、自分も入学後は制作に携わりたいと思いました。

エデュ:普段はどんな活動をしているのでしょうか?

石井さん:紙媒体とオンラインがありますが、基本的には一緒に活動しています。自分の場合はデジタルが主ですが、紙媒体に関わることもあります。記事を書くために取材にも行くのですが、自分の担当だけだと月2~3回。後輩の指導や、カメラマンとして同行することも入れると月10回ほどになります。

受験シーズンは受験当日に配る特集号を作ったり、オンラインでは受験生応援の記事を書いたりと、とにかく忙しいですが、出来上がったときの達成感はすごく気持ちいいですね。

エデュ:取材に行って印象に残っている方はいますか?

石井さん:すでに「東大新聞オンライン」にも公開されていますが、絵本作家のあいはらひろゆきさんです。元々あいはらさんの絵本がすごく好きで、取材をして、自分で書いて、記事として公開したときは嬉しかったですね。

エデュ:憧れの方と会うことができたのですね。最後にこれからの目標や夢を教えてください。

石井さん:取材に行く中で色々な人のお話を聞くので、いい意味で、悩んでいます。メディア系のライター、公務員、教育関係…まだ決まっていないですね。もっともっと色々なものを吸収して自分の本当にやりたいことを見つけていきたいと思っています。

編集部から見たポイント

今回の取材で一番印象に残っているのは、東大受験で失敗した話でした。苦手科目もなく、勉強が好きと話されていましたが、気持ちの迷いで失敗。受験は点数だけでなく、精神的に安心できる何かも必須だと感じました。