全国トップクラスの進学公立高校出身!山口岳大さん

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今回インタビューに応じてくれた山口さんの出身高校、茨城県立土浦第一高等学校は、東大をはじめ難関国立・私立大学に数多くの合格者を輩出する名門公立高校の代表格。山口さんは、何と高校では一切塾に通わずに東大ストレート合格! その秘密をうかがってきました。

全教科満点を目指す公立高校の受験【高校受験編】

体調崩し塾は中2の12月で辞める

山口さん正面
【山口岳大さん プロフィール】
・茨城県立土浦第一高等学校出身
・東京大学教養学部前期課程文科一類1年
・父・母・弟

エデュ:まず、なぜ土浦第一高等学校を受験しようと思ったのかを教えてください。

山口さん:茨城県では、学力上位層は県内の公立高校に通うというのがあります。自分の場合も公立中学校に入った時点で十分に目指せるレベルにあったこと、そして両親ともに土浦第一高等学校の出身だったことも影響して受験を決めました。

エデュ:塾には通っていたのでしょうか?

山口さん:中学1年生の5月頃から「茨進」という塾に通っていました。

エデュ:塾ではどういう勉強をしていたのでしょうか?

山口さん:公立高校の受験では中学校の教科書外レベルの問題は出ないので、通っている中学校の進度に合わせた内容を定着させる勉強をしていました。ただ部活や生徒会が忙しく、途中で体調を崩してしまって…。両親と相談し、中学2年生の12月で辞めてしまいました。

エデュ:そこからはどうやって勉強していたのでしょうか?

山口さん:普段の授業をしっかり聞き、毎日コツコツ勉強していました。中学校1年生から定期テストのために勉強していたので、中学校3年生になって受験のための勉強をするという感じはなかったですね。

エデュ:親御さんのご家庭でのサポートは何かありましたか?

山口さん:勉強面ではとくにありませんでした。ただ、食事面では自分の好きなものを作ってくれたり、体調に気遣ってくれました。当時はそれほど意識しませんでしたが、今思うと本当にありがたかったなと感謝しています。

エデュ:高校受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。

山口さん:得意科目は数学。苦手な教科はとくにありませんでした。

エデュ:受験生だからということで我慢していたことはありますか?

山口さん:部活は卓球部に入っていたのですが、部活引退後に運動の機会がなくなり勉強に専念しなければならなくなったことがきつかったですね。空いた時間でジョギングをして、適度に息抜きしていました。

エデュ:毎日コツコツ積み重ねの勉強、そして適度な息抜き。このあたりが土浦第一高等学校に合格できた理由でしょうか?

山口さん:これは自分だけではないと思いますが、公立高校の上位校を目指す場合、どの教科も満点を目指す必要があります。そのためには定期テストをしっかりやり、苦手科目を作らないようにしなければいけません。ここがしっかりできたことが合格の秘訣だと思っています。

全国トップクラスの公立高校の教育内容は?

山口さん2

エデュ:土浦第一高等学校は全国でもトップクラスの進学実績を持つ公立高校。どんな学校か気になります。

山口さん:毎日の課題が多く、受験指導に非常に熱心な学校だと思います。自分が一番印象に残っているのは英語の授業です。毎回予習・復習をやらないと授業にまったくついていけません。当時は大変でしたが、授業内容も充実していて、今でも一番印象に残っています。

エデュ:学校生活ではどんなことをしていたのでしょうか?

山口さん:部活は山岳部に入り、学級委員長を3年間やっていました。あとは土浦第一高等学校の代表的な行事の一つに「歩く会」というものがあるのですが、その実行委員として渉外を担当していました。

エデュ:「歩く会」というのはどういったものなのでしょうか?

山口さん:名前の通り、30kmの道のりをひたすら歩きます。30kmを歩くというときついイメージがあるかもしれませんが、普段なかなか話さないクラスメイトと親睦を深めたり、ゆっくり地元の自然を楽しんだりする息抜きの行事です。

山口さんが土浦第一高等学校に受かった必勝ポイント!
やっぱり毎日積み重ねて勉強していたことだと思います。私立中学校の受験だと事情が少し変わってくるのかもしれませんが、公立上位校を目指す人は、毎日コツコツやることをおすすめします。

塾に通わず東大ストレート合格【東大受験編】

高校1年生から東大受験を視野に

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エデュ:東大を受験しようと思ったきっかけを教えてください。

山口さん:高校1年生の最初のテストの結果が思ったより良く、先生との面談で「この成績なら十分に目指せる」と言われたのがきっかけです。それまでは茨城県内ではトップクラスだけど、全国区では自分がどの位置にいるかすら分かりませんでしたが、この言葉を聞き意識するようになりました。

エデュ:具体的に受験を決めたのはいつ頃ですか?

山口さん:高校2年生の夏です。同じ時期に東大と京大のオープンキャンパスに参加し、どちらに行こうか悩んでいたのですが、自由闊達なイメージのある京大よりも真面目なイメージのある東大の方が、自分には向いていると思い、先生と相談し受験を決めました。

エデュ:勉強はどのようにしていましたか?

山口さん:土浦第一高等学校は先ほどお話しした通り、受験指導、とくに東大、筑波大、東北大の指導が熱心な学校です。2年生から行われる、「東大研」というものがあるのですが、東大OBOGの講話、東大キャンパス見学、そして東大問題分析など、塾に通わなくても東大合格を目指す学校のサポートが充実していたので、塾には通わずに勉強していました。

エデュ:東大受験時の得意科目・苦手科目を教えてください。

山口さん:得意科目は高校が力を入れていた英語です。苦手は社会です。東大の社会の論述は一つひとつの事柄を正確に暗記していないといけないので、かなり苦労しました。

エデュ:どのようにして克服したのでしょうか?

山口さん:教科書をとにかく読み、語句の穴埋めとか初歩的な問題集を繰り返し行い、定着するまでやりました。あとは高校3年生から論述指導があったので、実践的な問題を何度もやり、克服していきました。

合格のカギは土浦第一高等学校に入れたこと?

エデュ:東大受験の結果はいかがでしたか?

山口さん:ストレート合格することができました。

エデュ:東大受験時の成功のポイントを教えてください。

山口さん:3つあったと思っています。

1つ目は、高校の手厚いサポートです。東大研では東大受験のための意識向上や対策、そして普段の勉強でも高校2年生までで国・数・英をしっかり固め、高校3年生からは文系志望なら社会。理系なら理科を伸ばすという、個々の進路に応じたサポート体制が整っていたと思います。

2つ目は高校受験の時と同じですが、自分は比較的気持ちの波がなく、今日は調子が悪いから勉強しないとかがなく、毎日コツコツ一定の勉強を積み重ねられたことが良かったと思っています。

3つ目は「東大を一緒に目指す高校の仲間の存在」です。きついときは励ましあったり、分からない問題を教えあったり、大きな支えになりました。

エデュ:東大受験時にもっとこうしていれば良かったなというところはありますか?

山口さん:これは東大に入って周りの友達の話を聞いていて気づいたことですが、都内の私立中高一貫校だと高校2年生で一通りのカリキュラムを終えて受験準備できるんですよね。

でも、公立校の場合は高校3年生の秋まで授業が終わらないので、常に新しいことを入れていきつつ、復習しなければなりません。とくに苦手だった社会に関しては、高校2年生の段階で復習を始めていれば、もっと楽だったと思います。

東大受験~今の山口さんデータ

東大受験を決意した時期は? 高校2年生の夏
両親の反応は? 若干驚いていました
東大のココがおすすめ!という所は? 自分の能力を伸ばせる機会に恵まれている
将来の夢は? マスコミ・出版、研究者
普段なかなか伝えられない母へのメッセージ

毎日おいしい食事を作ってくれたり、勉強が大変な時に体調に気遣ってくれてありがとう! 感謝しています。

編集部から見たポイント

今回の取材内で、山口さんは高校の受験のサポート体制に関して本当に感謝していたとお話ししていました。受験のサポートというと私立中高を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、公立校の動きにも注目していきたいところです。