研究一筋から新たに挑む美の世界!岡部七子さん特別インタビュー

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今回インタビューする岡部七子さんは高校2年生の時、ある研究が認められ、各国の高校生が集う世界大会に参加した才女。そんな岡部さんが現在挑戦しているのは、研究とはまったく別の「ミス日本コンテスト」です。なぜ挑戦しようと思ったのか、岡部さんの歩んできた道のりをインタビューしてきました。

苦手だった虫に魅せられ研究の道へ【高校受験編】

研究が認められ世界大会にも参加

岡部さん正面
【岡部七子さん プロフィール】
・浦和第一女子高等学校出身
・東京大学理科二類1年
・父・母・妹2人
・2018年度ミス日本ファイナリストに18歳の最年少として残る

エデュ:岡部さんはキイロショウジョウバエの幼虫の研究をされていたとうかがっていますが、なぜ幼虫に惹かれたのでしょうか?

岡部さん:出会いは小学3年生の頃です。腐ったとうもろこしにハエの幼虫がたかっているのを見て、「あんな腐っているものの中でどうして生きていけるんだろう?」と疑問を持つようになりました。

それがきっかけとしてあったことと、たまたま家から近かった浦和第一女子高等学校がSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定校だったことから、高校に入ってから本格的にキイロショウジョウバエの幼虫の研究をしたいと思い、進学も決意しました。

エデュ:浦和第一女子高等学校は埼玉県内でも難関校ですが、どのような勉強をしていたのでしょうか?

岡部さん:当時、下に2人いる妹が幼稚園年少と小学1年生で家では勉強に集中できなくて…。もともと平日は部活などで忙しくてあまりまとまった勉強時間はとれませんでしたが、休日は朝9時から夜11時までずっと家から近い塾の自習室を利用して勉強していました。家では勉強をせずに、妹たちと遊んだり、本を読んだりして寛いでいました。

エデュ:具体的な勉強方法を教えてください。

岡部さん:色々独自の方法を試しましたが、一番良かったのは「聴覚」を使っての勉強です。今考えると危ないですが、教科書を音読しながら外や階段を歩いたりしていました。動くことで風景が変わるので教科書の内容が頭に入ってきやすかったです。あとは教科書を音読して録音しておいて、通学時間の間に聴いたり、どうしても覚えられなかった古典助動詞を歌にして聴いていたりもしました。

エデュ:それは誰かに習ったのでしょうか?

岡部さん:いえ、自分で考えました。オーケストラでバイオリンを弾いていた曽祖父の影響で、4歳からバイオリンを習っていたのですが、そのおかげで耳からの記憶力が圧倒的に良かったのだと思います。教科書の内容も一度聴けばだいたい頭に入ってきたので、バイオリンを習っていて良かったなと思いました。

高校入学後は研究に没頭

エデュ:高校入学後はどのような生活を送っていたのでしょうか?

岡部さん:一番打ち込んだのは念願の研究ですね。高校2年生の頃には研究が認められ、世界各国の高校生が研究を発表する「国際学生科学技術フェア(ISEF)」にも参加し、キイロショウジョウバエの幼虫が持つ抗菌物質についての研究成果を英語でプレゼンしました。部活ではアナウンス部に入り、ドキュメンタリーを作って全国大会に行ったこともあります。あとは県の教育委員会が実施している「県立高校グローバルリーダー育成塾」もとても印象に残っています。

エデュ:どんなプログラムだったのでしょうか?

岡部さん:ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学で10日間ほど、講義を受けたり観光をしたりしました。とても勉強になりましたが、自分の英語力のなさも痛感させられました…。正直参加するまでは、そこそこ分かるだろうと思っていたのですが、講義を受けても単語が分からない。日常会話も普通の受験英語と違っていて…。でも、その悔しさから帰国後も単語を必死に勉強したところ成績が飛躍的に伸びたので、良い経験だったと思っています。

研究を深めたい!東大受験を決意【東大受験編】

バイオリンを習っていた恩恵は意外な所にも

山口さん2

エデュ:東大を受験しようと思った理由を教えてください。

岡部さん:自分の研究を深められると思ったからです。東大は最先端の研究をしていますし、設備も充実しています。高校2年生の時に東大の名誉教授だった方に研究のアドバイスをもらったことがあったのですが、それがとても的確で、受験するのは東大しかないと思いました。

エデュ:受験勉強はどのようにしていたのでしょうか?

岡部さん:学校や塾の自習室で勉強して、分からない所は先生に訊きに行き、疑問は残さないようにしていました。勉強方法も高校受験で自分に合っていた、聴覚を使ったものを中心にしていました。

エデュ:得意科目と苦手科目を教えてください。

岡部さん:得意科目は英語で、苦手科目は理数系でとくに数学が大の苦手でした。

エデュ:それは意外ですね。どのように克服したのでしょうか?

岡部さん:本屋で薄い教科書を買ってきて、解く時間をストップウォッチで計り1冊を7回ほどやり込みました。何回も解くうちに解く時間も短くなり、最後の方は見るだけで解法が浮かぶまでになりました。

エデュ:受験当日の手ごたえはいかがでしたか?

岡部さん:とてもリラックスして受験することができました。これはバイオリンのコンクールに何度も参加して緊張になれていたこともあると思います。実は模試の結果が良くなかったので、不安もありましたが、自分でやってきたことを信じて合格することができたのでとても嬉しかったです。

世界で感じた勉強以外で必要なもの【ミス日本コンテスト編】

東大入学後は美の世界にも挑戦

山口さん2

エデュ:岡部さんは現在ミス日本コンテストのファイナリストに選ばれていますが、応募しようと思ったきっかけを教えてください。

岡部さん:高校3年生での「ISEF」がきっかけです。海外の学生の、研究を魅力的に発表するプレゼン力、研究を話す時の周りも巻き込むコミュニケーション能力が素晴らしいと思いました。またアメリカの方が他の国の方と交流する時に、その国の文化の教養に深かったりする姿を見て、勉強以外にも重要なものはたくさんあるんだなと感じました。そんなときに、たまたま東大生の先輩で、ミス日本コンテストで準ミス日本を受賞した秋山果穂さんの記事を読んで、ミス日本コンテストに参加すればもっと広い世界を知ることができると思い応募しました。

エデュ:ここまで残るにあたり、苦労したことは何でしょうか?

岡部さん:実はファイナリストに残るまでは、素のままの私でいけたのですが、苦労したのはその後ですね…。ファイナリストになると、さまざまな業界の有名な方の勉強会に参加できるんです。美を磨くために「メイク」の勉強会もあったのですが、今までメイクをしたことがなくて…。眉を描かないで参加したら、軽く怒られてしまいました。ファッションもそれまでは興味がなかったのですが、ファッション誌を30冊ぐらい読んで勉強したりしました。

あとはダイエットです。勉強の合間に甘いものをよく食べていたのですが、それも制限されてしまって…。こうお話しするときついことばかりのように見えるかもしれませんが、今までと180度違う世界が見えて毎日新鮮です。

エデュ:一番印象に残っている勉強会を教えてください。

岡部さん:世界共通のマナーを学ぶ「国際プロトコール」という講義です。この授業を受けて「ISEF」での失敗に気づきました。例えば、世界では右側上位ということを知らず、審査員の右側に立って発表をしていたり、握手の仕方も偉い人には両手が良いのかなと思っていたのですが、国際社会では失礼にあたるみたいで…。今思うと本当に恥ずかしいことだらけです。

体験レポート
勉強会見学レポート
ミス日本コンテスト大会では、毎年ファイナリストのみが受講できる「夢を叶える実力をつける勉強会」を開催しています。日本人としての素養、歴史や道徳、文化、ウォーキングやメイクアップ、マナーまで幅広いジャンルを各分野の専門家の講師を迎え実施しています。今回見学させていただいたのは、「ビューティエクササイズ特別指導」。当日行われた記者会見発表前のための緊張をほぐすだけでなく、体の調子を整える効果があるとのことでした。

エデュ:ファイナリストになって一番変わったことは何でしょうか?

岡部さん:周りから雰囲気が明るくなったねと言われます。今まで勉強ばかりしていたので、つい無表情になってしまっていたみたいです。学校でもクールだねと言われることが多かったのですが、周りのファイナリストの笑顔を見ているととても元気になることに気づいて。それからは意識的に笑顔を作って話すようにしたり、本ばかり読むのではなく、人となるべくコミュニケーションをとるようにこころがけています。

エデュ:最後に、持っていた夢を諦めてしまった中高生を持つお母さまに向けてアドバイスをお願いします。

岡部さん:私の場合だと小さな頃はプロのバイオリニストになりたいという目標があったのですが、途中で諦めてしまいました。でも先ほどお話しした通り、勉強でも役に立ちましたし、緊張にも強くなれました。最初は大きな目標を持って、途中で辞めてしまっても無駄なことは何ひとつないので、失敗したとしても温かい目で見守ってあげてください。

編集部から見たポイント

取材を通し、印象に残っているのは岡部さんの「笑顔」。ご自身は今まであまり笑うことがなかったとお話ししていましたが、インタビュー中の岡部さんは自然で素敵な笑顔でした。それは作り笑いではなく、ご自身が苦労しながらも、新しい世界を楽しんでいる証ではないかと感じました。岡部さんがミス日本コンテストに応募するきっかけになった秋山果穂さんのインタビュー記事はこちらです⇒「失敗してもいい、何かを目指そうとする姿勢を大切に!秋山果穂さん特別インタビュー」

ミス日本とは?

“日本女性の真の美しさを目指して”をコンセプトに掲げる「ミス日本コンテスト」。 ミス日本の特徴は、容姿だけでなく、心の持ちようや社交性など幅広い人間性を重視することにあり、「女性一人ひとりに、自分の夢を叶える力を身につけて欲しい」という願いを持って行われています。

ミス日本公式サイト:http://www.missnippon.jp/