父と貴重な時間を過ごした中学受験、塾ナシで合格できた東大受験

inter-edu’s eye
今回インタビューに応じてくれたOさんは、終始真面目な受け答えが印象的な文科二類の現役東大1年生。父のすすめで始まった中学受験から、東大合格までのエピソードをうかがいました。

仕事で忙しかった父とのかけがえのない時間【中学受験編】

全教科マンツーマンで教えてくれた父

Oさん正面
【O・Rさん プロフィール】
・栄東中学・高等学校出身
・東京大学文科二類1年生
・父・母・弟

エデュ:まず中学受験をしようと思ったきっかけを教えてください。

Oさん:家族ぐるみで付き合っていた父の職場の同僚の息子さんが、筑波大学附属駒場中学校に合格したのでお祝いしたのですが、そのときに「君もやってみたら?」と言われたのがきっかけです。父が昔、塾で働いていたこともあり、「どうする?やってみる?」というところからスタートしました。

エデュ:塾は何年生からどちらに通われていたのでしょうか?

Oさん:小学5年生の4月から栄光ゼミナールに通っていました。ただ2か月ぐらいで、もっと大手の中学受験に特化した塾がいいのでは?という父の判断で四谷大塚に転塾しました。

エデュ:栄東中学校を受験しようと思った理由は何でしょうか?

Oさん:栄東中学校には東大選抜クラスがあるのですが、そこで受けられる特待生制度が魅力だったことと、共学校だったからです。両親と相談して決めました。

エデュ:ご両親は中学受験時、どういったサポートをしてくれたのでしょうか?

Oさん:母はおいしい食事を作ってくれて、父は勉強を全教科マンツーマンで教えてくれました。

エデュ:全教科ですか?

Oさん:そうですね。休日に塾の1週間分の復習をやったり、四谷大塚の1週間ごとに行われるテスト対策を朝から夜まで、一緒に勉強していました。四谷大塚では一番上のクラスにはいましたが、成績が下の方だったので、進度が早くついていけないときがあって…。マンツーマンで丁寧に教えてくれた父には本当に感謝しています。

ほぼ毎日の塾通いもつらくなかった理由は?

Oさん2

エデュ:中学受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。

Oさん:得意科目は国語と社会です。苦手科目は算数でしたが、父とマンツーマンで勉強し、完全にではないですが、ある程度点数はとれるようになりました。

エデュ:塾はどのぐらい通われていたのでしょうか?

Oさん:休日は1日だけで、それ以外は毎日21時ぐらいまで勉強していました。結構遅かったので、家に帰ると疲れて寝てしまうことの方が多かったですね。

エデュ:ほぼ毎日勉強。つらいと思うことはなかったのでしょうか?

Oさん:勉強が嫌いではなかったし、何よりそれまで父も仕事で忙しかったりして触れ合う時間がなかったのですが、勉強を通して、一緒に過ごすことができたので楽しかったですね。

エデュ:かけがえのない時間だったのですね。受験当日の手ごたえはいかがでしたか?

Oさん:算数が思ったよりも難しくて、あまり出来なかったですね。他教科はそれなりに手ごたえがありました。

エデュ:中学受験成功のカギはどのあたりにあったと思いますか?

Oさん:父のおかげだと思っています。1つの教科をずっとやっていると飽きてしまうので、全教科やってくれたおかげで飽きずに勉強することができました。

中学受験時もっとこうしていれば…
算数をもっと勉強しておけば良かったと後悔しています。早くから勉強したりして時間をかけていればもっと違った結果になっていたかもしれません。

中学受験時のOさんデータ

どちらにお住まいでしたか? 東京都
塾はどちらに通われていましたか? 栄光ゼミナール、四谷大塚
中学受験時の得意科目は? 国語、社会
中学受験時の苦手科目は?  算数
小学校時代何をして遊んでいましたか? 読書

東大受験に特化したクラスで朝から夜まで勉強【東大受験時】

塾通いナシ! 勉強は学校だけ

Oさん3

エデュ:なぜ東大を受験しようと思われたのでしょうか?

Oさん:2つあります。
1つ目は栄東の東大選抜クラスにずっといたので、必然的に受ける環境だったためです。

2つ目は将来就職するときに圧倒的に選択肢が広がるからです。

エデュ:具体的に決められたのはいつ頃ですか?

Oさん:高校1年生の初め頃です。

エデュ:塾はどちらに通われていたのでしょうか?

Oさん:塾には通っていませんでした。栄東には「SCC」という校内予備校があるので、夜9時30分ぐらいまで学校で勉強していました。そこから帰宅して家に着くのが11時になるのですが、何もやりませんでした。

エデュ:塾に通わず学校の友達と合格を目指すという感じでしょうか?

Oさん:そうですね。やっぱり同じ目標を持っているので、一体感はすごくありましたね。

エデュ:東大受験時、ご両親のサポートはありましたか?

Oさん:さすがに勉強を教えてくれたりとかありませんでしたが、母は朝早くから食事を作ってくれたり。父は受験会場が遠いときに送ってくれたりしてくれました。

私立大学は何校か不合格も東大は現役合格

エデュ:東大受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。

Oさん:得意科目は世界史と地理。苦手科目は数学です。ただ数学に関しては私立大学の受験には使わないと決めていて、東大の過去問を重点的に勉強し、何となくですがパターンはつかめていたので東大用の数学を解くことには特化していました。

エデュ:受験当日の手ごたえはいかがでしたか?

Oさん:私立大学も5校受けたので、試験に慣れたのと元々緊張しないタイプなので、リラックスして受けることができました。栄東の勉強が東大に特化していたので、私立大学は数校落ちてしまいましたが、東大は現役合格することができました。

エデュ:おめでとうございます。東大受験成功のカギはどのあたりにあったと思いますか?

Oさん:気負い過ぎずリラックスした状態で、自分の力を出し切ることができたことだと思います。東大も第一志望ではありましたが、就職の選択肢を広げるという意味では、私立大学の進学も考えていた点も、変に緊張を生まなかったので良かったと思っています。

エデュ:逆にもっとこうすれば良かったというところは何でしょうか?

Oさん:東大受験時はとくにありませんが、実際に入学してみると、英語や数学をもっと勉強しておけば良かったと感じています。英語は当たり前のようにネイティブの先生が授業をするので、リスニング力がないと授業についていけません。数学は文系でも授業で普通に使うので、入学後のことを考えて勉強しておけば良かったと思っています。

東大受験~今のOさんデータ

東大受験を決めた時期は? 高校1年生
東大受験時の得意科目は? 世界史、地理
東大受験時の苦手科目は? 数学
東大のココがおすすめ!という所は? 周りの学力レベルが高く、刺激が多い
普段なかなか伝えられない両親へのメッセージ

今まで生活の様々な面で支えてくれてありがとう。本当に感謝しています。僕も大学生になってこれから社会人になっていきますので、一人の大人として接していければいいと思います。

編集部から見たポイント

中学受験時、「父と一緒に過ごすことができたので楽しかったです」というOさんの言葉にホロリとしました。中学校に上がれば、お子さまといる時間はグッと減ってしまいます。結果はどうであれ、一緒に何かを成し遂げる最後の機会の一つが中学受験であると改めて感じる取材でした。