苦手科目克服の一番の近道は?渋渋から文Ⅲ合格の活発東大女子

inter-edu’s eye
今回インタビューに応じてくれたIさんは、「今一番興味があることは武道です」と答えるほど活発な現役東大1年生女子。同じマンションに住む友達の影響で始まった中学受験から東大・文Ⅲ合格までのエピソードをうかがいました。

苦手科目の克服法は先生と仲良くなること【中学受験編】

友達の影響で中学受験を始める

Iさん正面
【I・Aさん プロフィール】
・渋谷教育学園渋谷中学高等学校出身
・東京大学文科三類1年生
・父・母・弟

エデュ:まず中学受験をしようと思ったきっかけを教えてください。

Iさん:同じマンションで仲良く遊んでいた友達が、ある日突然遊びに来なくなってしまって…。別の友達に「どうして来なくなっちゃったの?」と聞いたら、「あの子中学受験するために塾に通い始めたんだよ」という答えが返ってきたんです。じゃあ私もやってみようかなと思ったのがきっかけです。

エデュ:塾は何年生からどちらに通っていたのでしょうか?

Iさん:家から一番近いという理由で、小学4年生の2月からSAPIXに通っていました。

エデュ:渋谷教育学園渋谷中学校を受験しようと思ったきっかけを教えてください。

Iさん:理由は2つあります。
1つ目はダンスを小学1年生からSAPIXに通うまで習っていたのですが、文化祭で見た渋谷教育学園渋谷中学校のダンス部が一番レベルが高かったこと。
2つ目は当時女の子よりも男の子と仲が良く、よく遊んでいたので共学校に通いたいと思ったことです。

エデュ:受験校を最終的に決めたのはいつ頃でしょうか?

Iさん:小学6年生の9月頃ですね。いくつかの学校の文化祭を見て、やっぱり渋谷教育学園渋谷中学校に通いたいと思い、受験校に決めました。

エデュ:ご両親は中学受験時、どういったサポートをしてくれたのでしょうか?

Iさん:母は入塾してからずっとプリントの管理をしてくれていました。最初の頃はファイリングだけでしたが、学年が上がり教科が増え複雑になってくると、朝はこれをやって、帰ってきたらこれをやるというのを決めてくれたり。あとは過去問の印刷や丸付けなどもしてくれていましたね。父は本当に時々ですが、家の近くのカフェで一緒に勉強をしていました。

エデュ:今振り返ってみて、ご両親にしてほしかったことはありますか?

Iさん:社会の時事問題の対策をしていなくて、直前期になって焦って本を読んだんです…。食卓で一緒に食事をしながら、「今日はこんなニュースがあったよ」と会話があると普段から興味を持てたのかなと思っています。

エデュ:ご両親にされて嫌だったことは何でしょうか?

Iさん:最初の頃ですが、「あれをやりなさい」、「これはやった?」と聞かれるのが嫌でしたね。途中で察してくれたのか、言われなくなりましたが。当時は何も言わないでほしいと思っていました。

塾の友達の存在は何より大事

Iさん2

エデュ:中学受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。

Iさん:得意科目は国語と社会。苦手科目は算数です。

エデュ:苦手科目の算数はどのように勉強されていたのでしょうか?

Iさん:まず算数自体は苦手で嫌いでしたが、授業自体はしっかり聞き、苦手意識を持たないようにするところから始めました。そのために算数の先生と仲良くするようにして、分からないところはすぐに質問に行っていました。そのおかげか、得意科目とまではいきませんが、足を引っ張らないぐらいにはなりました。

エデュ:なるほど。ご家庭ではどのように勉強されていたのか教えてください。

Iさん:基本的には塾でその日に受けたテストの復習が中心でした。あとは宿題がたくさんあったのでそれをこなし12時までには寝るようにしていました。

エデュ:中学受験成功のカギはどのあたりにあったと思いますか?

Iさん:勉強が嫌いじゃなかったこと。あとは塾の友達と仲が良くて、「一緒に頑張ろう」という気持ちが生まれたことだと思います。成績が突出して良かったわけではありませんでしたが、本当に楽しかったですね。

中学受験時もっとこうしていれば…
プリント整理を母に任せきりだったので、もっと自分でできれば良かったかなと思っています。母には本当に感謝しています。

中学受験時のIさんデータ

どちらにお住まいでしたか? 東京都
塾はどちらに通われていましたか? SAPIX
中学受験時の得意科目は? 国語、社会
中学受験時の苦手科目は?  算数
小学校時代何をして遊んでいましたか? 木登り、一輪車

失敗から学んだ受験成功のカギは?【東大受験時】

明確な理由を持たず東大受験を志す

Iさん3

エデュ:なぜ東大受験をしようと思われたのでしょうか?

Iさん:高校1年生の頃に、漠然と将来のことを考えたときに国公立大学の教育学部か文学部に行きたいと考えたことがあって。2年生になって進路の決断を迫られたときに、自宅から通えて教育学部がある大学が東大しかなかったので選びました。明確な理由がなかったので、学校の先生に相談したら「下げるのはいつでもできるから、目指してみたら?」と言われたので2年生の秋に受験を決めました。

エデュ:塾はどちらに通われていたのでしょうか?

Iさん:自習室がほしかったので、1講座だけとって、東進ハイスクールに高校2年生の2月頃から通っていました。

エデュ:東大受験時の得意科目と苦手科目を教えてください。

Iさん:得意科目は地理。苦手科目は数学と英語です。

エデュ:苦手科目の勉強はどのようにされていたのでしょうか?

Iさん:英語はとにかく毎日問題を解くようにして、数学は時間が足りないと途中で思い、できるところを作り、そこでしっかり点数をとれるようにしていました。

エデュ:普段どのぐらい勉強されていたのか教えてください。

Iさん:学校では夕方6時ぐらいまで残って、分からないところは先生に質問。東進ハイスクールでは苦手科目の映像授業を受けて、自習をして10時頃に帰宅。家に帰ってからは一切勉強はしていませんでした。

エデュ:ご両親は東大受験時何かサポートしてくれましたか?

Iさん:父はとくにありませんでしたが、母はおいしい食事を作ってくれたり、お風呂にすぐ入れるように準備してくれていたり、勉強しやすい環境を整えてくれていましたね。

現実は厳しく現役受験は失敗

エデュ:受験当日の手ごたえはいかがでしたか?

Iさん:実は現役受験は失敗してしまって…。早稲田や慶應の文学部、教育学部を受験していたのですが、マークミスをしてしまい全滅。そのせいでメンタルがボロボロになってしまい不合格でした。

エデュ:失敗してしまった原因はどのあたりにあったと思いますか?

Iさん:明確な目標を持っていなかったので、モチベーションが低かったこと。受験を決めたのが遅かったので時間が足りなかったことです。ギリギリの点数で合格を狙っていたのですが、現実は厳しかったので、これから受験される方はよほどの自信がない限りはギリギリの点数で合格を目指すのはやめた方がいいと思います。

エデュ:ご両親の反応はいかがでしたか?

Iさん:父は何も言いませんでしたが、母からは「女の子だし、浪人してまで頑張らなくてもいいんじゃない?」と言われてしまって…。でも私としてはせっかく目指していたので、もう1年予備校に通い、頑張って再挑戦しようと思いました。

エデュ:浪人生時代はどのような生活を送っていたのでしょうか?

Iさん:中学受験のときは友達を作って楽しくやっていたのですが、浪人生時代は友達を作らず、河合塾の予備校で朝から晩まで勉強。家に帰ったら何もしない生活をずっと送っていました。

エデュ:浪人生時代も苦手科目はあったのでしょうか?

Iさん:英語が苦手でした。その中でリスニングだけはまだ可能性があったので、毎日リスニングを勉強して、問題を解いて分からない問題を予備校の先生に聞くようにしていました。

エデュ:その結果、合格ですか?

Iさん:はい、無事合格することができました。

エデュ:実際に東大に入ってみていかがですか?

Iさん:東大に入る前は真面目な人ばかりかなと思っていたのですが、全然そんなことはなくて。でも実際に話してみると自分が思ってもいない答えが返ってくるので、とても楽しいです。

東大受験~今のIさんデータ

東大受験を決めた時期は? 高校2年生の秋
東大受験時の得意科目は? 地理
東大受験時の苦手科目は? 数学、英語
今、一番興味のあることは? 躰道(武道)
普段なかなか伝えられない両親へのメッセージ

私が色々言われるのが嫌いで、放っておいてくれたけど、本当は不安でいっぱいだったと思う。でも中学受験のときも大学受験のときも私のことを考えて、何も言わないでくれてありがとう。ずっと面と向かって言いたかったけど本当に感謝しています。

編集部から見たポイント

終始明るい対応をしてくれたIさんですが、唯一浪人生時代の頃の話を語る彼女は、つらい時期を過ごしたのだなと感じる表情をしていました。ただ今とても楽しいと答えていたので、「つらいことの後には必ず楽しいことが待っているのが受験」だと感じた取材でした。