大学志願者数にも格差が!人気の大学の秘密は…:大学リサーチ第35回

大学リサーチ
2015年11月9日

大学志願者数にも格差が!人気の大学の秘密は…

inter-edu’s eye
大学全入時代と言われて久しい現代ですが、少しでも良い大学にわが子を入れたいと思うのが本音ですよね。では、皆さまの考える良い大学とは、どんな大学を指しますか? 今回の大学リサーチでは、データを元に、大学志願者数になぜ格差が生まれているのかみていきたいと思います。

志願者数1位の大学はあの大学!

志願者数1位

志願者数、つまりその大学に入りたいと思った、人数が一番多かった大学がどこだかご存知でしょうか?

エデュでもおなじみの東大?早稲田?慶應?GMARCH?実は、関西にある、近畿大学が2015年は1位を獲得しました(週刊東洋経済 臨時増刊 本当に強い大学2015調べ)。この大学が1位を獲得した理由はいくつかあります。

<近畿大学1位獲得理由の一例>

・クロマグロの養殖など研究成果に注目が集まっている
・昨年から完全インターネット出願に切り替えた
・新学部を増設し、女子学生を増加させた
・新校舎建設など環境整備に力を入れている

以上が主な理由です。ちなみに、2位以下は明治大学(105,702人)、早稲田大学(103,494人)、日本大学、法政大学、立命館大学、東洋大学、関西大学、中央大学、立教大学となっており、エデュママにもおなじみの大学が目白押しとなっています。

1位の近畿大学の志願者数は113,704人なので、1位から3位まではほとんど差がないことが分かります。昨年も近畿大学は志願者数ランキング1位なので今後の、取り組みにも注目していきたい所です。

インターエデュでもおなじみの東大は、10位圏外になっています。これには理由があり、近年は不況も重なり、浪人を避け、安全に合格できる大学へと考える方が多いからです。

私立中高一貫校も導入!インターネット出願って?

近畿大学が1位を獲得した理由の1つに「インターネット出願」があります。このインターネット出願が、実は近年注目を浴びています。インターネット出願って何?という方のためにその特徴を見ていきましょう。

インターネット出願とは文字通り、インターネット上で出願できる形式です。従来のように、願書などの書類を送る必要がなく、家にいながらいつでもパソコンで出願できます。そのメリットの一例は下記の通りです。

1.24時間、出願データの送信が可能になる
2.コンビニエンスストアやクレジットカードでの受験料支払いが可能になり、支払手数料が無料になる
3.紙の募集要項(願書)を取り寄せる必要がない
4.エラーメッセージが出るので記入漏れが防げる
5.住所や氏名など同じ情報を複数の書類に記入する必要がなくなる

以上は学生側から見たメリットですが、大学側でも事務作業が減ったり、そもそも紙を使わないので資源の節約にもなります。

私立中高一貫校でも、すでに取り入れている学校(桜丘中高、東京都市大学等々力中高など)があります。年々増加していますので、自分の希望する学校は導入しているのか、チェックしてみましょう。

ブランド名で選ぶ時代は終わる?

大学の選び方

先ほど大学は全入時代と言いましたが、人気のある大学にはそう簡単に入ることができません。選ぶ側はその大学に入り、何を学べるのかだけでなく、勉強しやすい環境か、卒業したらどうなれるのかなどを問われます。
その傾向は今後も強くなっていくでしょう。

単にブランド名だけで選ぶのではなく、上記のことを加味し自分に合った、本当の大学を選ぶ力が必要になってきます。これから受験を控えている・何十年後に控えている方はこのあたりをよく考えじっくり大学選びをしてみてはいかがでしょうか?

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