併願大学を選ぶポイント3つ

inter-edu’s eye
大学受験本番がいよいよ近づいてきました。受験生は第一志望の大学に合格するために猛勉強をしている時期でしょう。その努力を無駄にしない併願大学の選び方を難易度、入試科目、受験スケジュールの3つにポイントを絞りご紹介します。

目標校の前に最低1校は安全校を受験

難易度1

多くの受験生が併願を選ぶ大学受験。実はこの併願大学の組み方によって、第一志望校合格の可能性が大きく変わってきます。そこでまず考えておきたいのが「難易度」です。

受験の際には安全校(模試の判定がA~B)を2校、実力相応校(B~C)を2校、そして第一志望となる目標校を1校の合計5校ほど選んでおく必要があります。大学の場合は「今の大学入試は複雑ではなく、合格の「チャンス」が多い?」 でもご紹介しましたが、私立大学には複数の大学に同時に出願できる「センター試験利用方式」や、1回で複数の学部へ出願できる「全学部入試」など合格のチャンスが多くあります。

しかし、あまりにも受験する大学を増やしてしまうと、試験対策も範囲が広くなってしまうだけでなく体力も削られてしまい、肝心の目標校の受験当日力を発揮できなくなってしまいます。

また親御さんにとっても受験料や試験会場までの交通費などがかさんでしまうデメリットもあります。ですので、受験する大学は5校ほどにするといいでしょう。
ここでポイントになるのが第一志望校の前に安全校を受け、試験の雰囲気に慣れておくことです。理想は最後の方に目標校を受験することですが、難しい場合にも最低1校は安全校を受けておきましょう。

【結果を出せる併願の組み方】
パターン①
安全校(2校)→目標校(第一志望校)(1校)→実力相応校(2校)
最初に安全校を2校受け、試験の雰囲気に慣れたところで本命の第一志望校に挑戦するパターンです。

パターン②
安全校(2校)→実力相応校(2校)→目標校(第一志望校)
最も理想的なのがこのパターン②です。パターン①よりさらに試験に慣れた状態で臨むことができます。

入試科目の配点は得意を活かせる入試を受験

入試科目

次に入試傾向も調べておきましょう。ポイントは2つ。
1つ目は「入試傾向の似た大学を選ぶこと」です。

目標校と入試傾向が似ていれば、対策の時間は減ります。しかし、もし違っていれば併願校のために特別な対策を立てる必要が出てきます。この時点であまりに入試傾向が違い時間がかかりそうだと感じたら、思い切って外してしまうのも一案でしょう。

私立中学校の受験でも偏差値の高い方は受かったのに、併願校の偏差値は低い方は失敗してしまったという話はよく聞きます。これには学力よりも入試傾向の相性が影響しています。逆にいえば入試傾向をしっかりつかみ、目標校を軸に組んでいけば、合格率が上がります。

2つ目は「科目ごとの配点」の確認です。
例えば私立大学を受ける英語が得意な受験生がいたとしてA大学では「英語100点、数学200点、物理100点」、B大学では「英語200点、数学200点、物理200点」の場合、B大学を選んだ方が合格率は高くなります。

受験スケジュールの大きな落とし穴、組み方次第で○○円も損

受験スケジュール

次にご紹介するのは「受験スケジュールの立て方」です。受験で合格すると、入学手続き締切日までに入学金(大学によって異なるが、200,000~300,000円必要)を支払う必要が出てきます。少し怖い話ですが、過去に入学金・授業料の返還問題で裁判に発展したこともあります。ここでは簡単にお話ししますが、授業料は返還されますが、入学金は原則的に返還されることがありません。第一志望校の合格まで待ってほしいというのが受験生の親御さんの意見だと思いますが、期限内に支払わないと合格が取り消されてしまうため、いわば受験の必要経費といえます。

ただ金額が高額なため、できれば支払いたくないというのがご家庭の本音だと思います。そうならないためには、しっかり手続き締切日を確認し、スケジュールを立てる必要が出てきます。

最後に、併願大学の一番大切な選び方のポイントですが、必ず安全校であっても納得のいく大学を選びましょう。第一志望まで行かなくても、通いたい大学に合格しておけば後の第一志望校を受験する際にも気持ちに余裕が生まれます。

「失敗したらあの大学に行くのか…」よりも、「第一志望校までは行かないけど、この大学も楽しそうだな」という方が受験生の気持ちも楽になります。もし安全校に通いたくない、浪人してでもあの大学に入りたいということであれば、浪人という道もあります。まずは本記事をご参考に第一志望校に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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